上杉隆vs池田信夫「訴訟合戦」池田氏が提起した「反訴」とは何か

弁護士ドットコムニュース / 2013年5月1日 14時15分

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経済学者で著名ブロガーとして知られる池田信夫氏が『読売の記事を盗用した上杉隆氏』と題するブログ記事を掲載したことについて、自由報道協会代表理事で元ジャーナリストの上杉隆氏が、池田氏らに対して記事削除と謝罪広告、損害賠償を求めている訴訟で、動きがあった。訴えられて「被告」となっていた池田氏が、今度は逆に上杉氏を訴えたのだ。

池田氏は4月22日、司法記者クラブで会見を開き、上杉氏に対して「反訴」を行ったと発表した。「上杉氏は昨年10月に放送されたMXテレビの番組で、『池田氏が自身のツイートを削除し、過去の発言内容について証拠隠滅を図った』などと事実無根の主張を行い、池田信夫の名誉を毀損した」と説明。「上杉氏が請求した金額と同じ2200万円と謝罪広告」を求めて訴訟を提起したことを明らかにした。

訴訟のきっかけは、池田氏が昨年10月、自らのブログに掲載した『読売の記事を盗用した上杉隆氏』と題する記事。これは、上杉氏が2011年3月に配信した原発事故に関するメルマガ記事に言及したものだが、その中で池田氏は「上杉氏の記事は読売オンラインの記事をコピー&ペーストしたあと加工された疑いが濃厚である」と指摘し、「明白な著作権法違反である。記者クラブメディアなら、書いた記者は懲戒解雇だろう」と厳しく批判していた。

この記事は、池田氏のブログのほか、オピニオンサイト「BLOGOS」にも転載されて、ネットで反響を呼んだが、上杉氏は「ダイヤモンド・オンライン」などで「記事盗用はしていない」と反論。池田氏のブログ記事を「悪意と作為に満ちた劣悪な記事」と非難した。しばらくネット上で両者の批判合戦が展開されたあと、上杉氏は昨年11月、池田氏とBLOGOSを運営するNHN Japan株式会社(現LINE株式会社)などを相手取って、記事削除と謝罪広告、損害賠償を求める訴訟を起こした。こちらは現在、第2回口頭弁論が終了したところだ。

ネット言論人の訴訟合戦として注目が集まっているこのケースだが、池田氏が行った「反訴」とはいったいどんな手続きなのだろうか。雪丸真吾弁護士に聞いた。

●「反訴」は訴訟を一本化する制度

「反訴は、現在裁判で争われている最中の訴訟(本訴)で、訴えられた被告(本訴被告=本件だと池田氏)が、本訴と同じ訴訟手続きの中で、『関連する紛争』について、本訴の原告(本訴原告=本件だと上杉氏)を訴える制度です。民事訴訟法146条に規定があります」

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