「今回の分裂は、山口組の歴史の終わりかもしれない」 ジャーナリスト溝口敦さん

弁護士ドットコムニュース / 2015年10月20日 19時59分

写真

関連画像

日本最大の指定暴力団「山口組」の分裂問題について、長年暴力団を追い続けているジャーナリスト・溝口敦さんと暴力団対策法に詳しい久保利英明弁護士が10月20日、東京・有楽町の外国特派員協会で、海外メディアの記者たちに解説した。山口組分裂の原因などを説明しながら、「暴力団の影響力は今後、弱まっていく」という見方を示した。

●ジャーナリスト溝口敦さん「創立100周年の分裂」

山口組は1915年、山口春吉によって神戸市兵庫区に設立されました。そして、ちょうど創立100周年の今年、山口組は2つに分裂しました。

分裂されたほうは「6代目山口組」で、司忍(本名・篠田建市)が組長です。分裂したほうは「神戸山口組」で、こちらは井上邦雄という人が組長です。

本部所在地はどちらも神戸にあります。

山口組はご存知の通り、兄弟関係、血縁関係のような原則で、組織をまとめています。

山口組は、かつて120の直系組織がありましたが、現在の6代目山口組は、59直系組長からなる組織です。一方、神戸山口組は13~14の直系組長からなっています。

両方を合わせた山口組全体の組員数は1万300人程度と言われています。そのうち、6代目山口組がだいたい7000人、神戸山口組が3000人程度だと見られています。

6代目山口組の司忍組長は、名古屋に本拠を持つ弘道会の出身です。

神戸山口組の井上組長は、神戸に本拠を持つ山健組の組長でもあります。山健組は山口組内で最大多数の組員(2000人)を持っていると言われています。

●分裂の背景にある「カネ」の問題

なぜ分裂したかですが、まずお金の問題がありました。

山口組は、直系組長たちから毎月会費を集めています。

直系組長たちは、1人当たり、月115万円の会費を集めます。その他に積立金が月10万円あります。

その他に、飲料水とか、日用雑貨品を半強制的に購入させられ、これにだいたい月50万円前後の金を払っているとされています。

また毎年、お中元、お歳暮の時期になると、直系組長たちは、司忍組長にプレゼントをしなければなりません。お中元の時期には、合わせて5000万円を作り、プレゼントします。お歳暮は同様に1億円を作り、プレゼントする。さらに毎年1月25日の司忍組長の誕生日にも、1億円をプレゼントすることになっています。

分裂前の話ですが、山口組本部には、毎月7000万円ぐらいの会費が集まり、そのうち3000万円が司忍組長にわたっていたそうです。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング