乙武さんの「銀座の屈辱」で議論沸騰 「車いす」を理由に入店拒否できるか?

弁護士ドットコムニュース / 2013年6月13日 13時19分

「たとえば、店内のスペースの広さなどから、物理的には車いすの客でも十分に利用可能であるにもかかわらず、『車いすの客はお断り』といった掲示を出して、車いすであることを理由に一律に入店を拒否するようなケースが考えられます。そのような場合には不法行為として、損害賠償を請求される可能性があるといえるでしょう」

●店側の言い分にはそれなりの「合理性」がある

では、今回の乙武さんの「入店拒否」は、そのような「不合理な差別」にあたるのだろうか。

「今回のケースでは、店側は障害者であることを理由に一律に入店拒否をしているわけではなく、事前に車椅子であることを連絡してもらえれば対応するが、事前に連絡してもらえないと物理的に対応が困難である、と言っているようです。そうすると、店側の言い分にはそれなりの合理性があるものといえ、障害を有することを理由とした不合理な差別とまでは言いにくいように思います」

このように秋山弁護士は分析している。また、乙武さんの主張についても、次のように冷静な見方を示している。

「乙武氏も、店の対応が違法と言っているわけではなく、店側の接客業としての対応や言い方を主に問題にしているように見受けられます」

ネットユーザーを紛糾させた今回の事件だが、障害者に対するサービスはどのようにあるべきかを、改めて考える機会としたいものである。

(弁護士ドットコム トピックス編集部)

【取材協力弁護士】
秋山 直人(あきやま・なおと)弁護士
2001年に弁護士登録。所属事務所は現在弁護士7名で、各種損害賠償請求、契約紛争、離婚・相続、債務整理、不動産関連、企業法務、労働事件、消費者問題等を取り扱っている。
事務所名:山崎・秋山法律事務所
事務所URL:http://www.yamaaki-law-office.com/

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