もしストリートビューで浮気現場が「激写」されたら・・・グーグルを訴えられるか?

弁護士ドットコムニュース / 2013年8月14日 18時32分

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インターネットの地図「グーグルマップ」を入口として、世界中のさまざまな場所の「臨場感あるパノラマ写真」を見ることができる「ストリートビュー」。最近は長崎県の軍艦島や富士山など、簡単に行けない観光地にも対応し、その人気はますます高まっている。

だが、そのリアリティーゆえに懸念されているのが、プライバシーの問題だ。登下校する高校生や仕事中のサラリーマンなど、その場に偶然いた人の姿もストリートビューに映っているからだ。顔にはぼかしが入っているものの、知人であれば服装や雰囲気から誰なのかわかってしまう可能性がある。

たとえば、浮気相手の女性と街を歩いているときの写真がストリートビューに掲載され、服装などから特定されてしまうこともあるのではないか。このような光景をストリートビューに「激写」されたことがきっかけで、妻から慰謝料を請求された場合、プライバシー侵害を理由にグーグル社を訴えることはできるのだろうか。監視カメラとプライバシーの問題などに取り組む小林正啓弁護士に聞いた。

●「個人が特定されればプライバシー侵害になりうる」とする説が有力

「そもそも妻以外の女性と二人で街を歩いていたというだけでは、妻から裁判を起こされる心配はありません。ただし『ホテルから出てきたところを撮影されていた』などという場合であれば、この写真を証拠に慰謝料を請求される可能性がありますね」

——ぼかしなど、プライバシーへの配慮はあるようだが……?

「グーグルストリートビューでは、人間の顔や自動車のナンバープレートに、自動的にぼかしをかけていると説明していますが、『ぼかし忘れ』も見られますし、着衣など顔以外の画像から本人が特定されてしまう場合もありえます。

一般人が見たときに『その人だ』と特定できる画像については、グーグルに対して削除を要求できるとする有力な学説もあります。しかし、まだそういった裁判は行われておらず、裁判で削除などを強制できるかどうかはわかりません」

——言い換えれば、「その人だ」と特定可能な画像を、グーグル・ストリートビューに載せること自体がプライバシー侵害で違法、という学説があるということ?

「そうですね。その学説に立てば、ストリートビューの画像でプライバシー侵害を受けた人は、グーグルに対して、損害賠償請求を行うことができることになります。

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