加護亜依「芸名」騒動~本名でも「商標登録」されたら使えないのか?

弁護士ドットコムニュース / 2013年8月27日 18時2分

写真

関連画像

芸能活動の再開を発表したばかりの元「モーニング娘。」の加護亜依さんが「名前」をめぐる騒動に巻き込まれている。加護さんの前の所属事務所が「加護亜依」の名前を商標登録しており、その名前で活動した場合、責任を追及する構えをみせているのだ。

特許庁の商標データベースをみると、たしかに、前の所属事務所の名義で「加護亜依」という商標が2009年12月に登録されている。加護さんは結婚・出産などで芸能活動を休止していたが、今年8月15日にブログで、新しい事務所で活動を再開することを発表した。そこへ前事務所から横やりが入ったかたちだ。

芸名をめぐる騒動といえば、1990年代の「加勢大周」事件が思い出されるが、あのときは本名ではない純粋な芸名だった。今回の「加護亜依」は本名でもあるということなのだが、他人に商標登録されてしまうと、自分の本名でも芸能活動で使用できないのだろうか。商標にくわしい岩原義則弁護士に聞いた。

●「著名な芸名」を、本人が「普通に用いられる方法」で使うのは問題ない

「たとえ、他人に商標登録されている名前でも、それが自分の本名で、自分を表示するものとして使用するのであれば、商標権侵害とはなりません(商標法26条1項1号)。また、著名な芸名を、本人が普通に用いられる方法で使っても、商標権侵害とはなりません(同号)」

このように岩原弁護士は、商標法にしたがって説明する。では、今回の「加護亜依」の場合は、どうなのだろうか。

「報道をみると、本名という点だけを問題にしているようですが、仮に本名でなかったとしても、『加護亜衣』という名称は、芸名としても『著名な芸名』と考えてよいでしょう。したがって、本人が通常使う範囲であれば、商標権侵害とはならないと思われます。具体的には、自分のブログに使用するという程度であれば、問題になりにくいと考えられます」

つまり、商標法が定める「普通に用いられる方法」で名前を使うかぎりは、問題ないだろうということだ。ただ、加護さんの場合は、芸能活動で「加護亜依」という名前が使えなければ意味がない。これは「普通に用いられる方法」といえるのだろうか。

「芸名の場合は、境界は曖昧になりそうです。単に自分の名前を紹介するために使うのであればOK、ロゴのように使う場合はNGと、論理的にはいえるでしょうか」

このように岩原弁護士は答える。そうなると、「加護亜依」という名前を大きく表示させたCDや写真集を販売することは難しいようにも思えてくる。特に、加護さん自身ではなく、新しい所属事務所が芸能活動のために使うとなると、ハードルが大きそうだ。

  • 前のページ
    • 1
    • 2
  • 次のページ
日本最大級の弁護士/法律ポータルサイト。23万件の相談実績。無料法律相談・弁護士ランキング・口コミ弁護士検索でお悩み解決。他にも弁護士費用の見積比較・法律Q&Aなどの豊富なサービスとコンテンツで「インターネットを通じて法律をもっと身近に、もっと便利に。」

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング