切迫流産で突然の出勤禁止、2か月休職…働く妊婦がもらえる「傷病手当金」

弁護士ドットコムニュース / 2017年11月13日 10時17分

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「今すぐ、しばらく入院してください」。妊娠10週で大量出血してしまい、産婦人科を受診した私に告げられたのは、切迫流産による緊急入院の指示だった。

担当医師の見立てでは「最低半月の入院、その後も自宅安静」「仕事復帰は未定」。仕事は長期間の休職になりそうだった。急な入院による仕事の引継ぎにも骨が折れたが、それ以上に不安が募ったのが休職中の収入の工面をどうするか――。

ライターと会社員(ベンチャー系・正社員)の二足わらじをはく私が、働く妊婦が切迫流産や切迫早産などで長期休職したら、収入保障や医療費負担の助成はどうなるのか。実体験を元に紹介していく。(亀田早希)

●「有給休暇にする? 休職にする?」人事部からの確認電話

切迫流産というのは、流産したのではなく、流産の恐れがある状態のこと。そう診断されたショックと、突然の引継ぎに追われていた私の頭を「お金」に引き戻したのが、人事部からの1本の電話だった。

「お休みの扱いを休職にするとお給料がでないよ。まず有給休暇を消化する?」

担当医は、少なくとも1か月は休職する必要があると言っていた。有給休暇ではとても足りない。慌てた私は、判断を保留にしてもらい、急病時の入院補償制度がないか調べ始めた。

見つけたのが健康保険組合の「傷病手当金(給付)制度」。労災ではない病気やケガによる休職ならば、その期間、給与の一部を支給してくれるという制度だった。

この制度が適用されるには「連続する3日間を含み、4日以上仕事に就けなかったこと」という要件がある。休職期間は経過によるため、想像よりも短くなる可能性もある。まとまった休職期間をできるだけ適用対象にしたいと考えた私は、人事部に入院1日目から休職扱いにするようお願いした。

●転職したばかりに傷病給付金の支給額が減った

傷病手当金の解説では「月額報酬の2/3が支給される」と書いてある。「会社員万歳!」と感動したのも束の間、再度人事部から電話があった。

「転職してまだ1年経ってないから満額もらえないよ。大丈夫?」

調べてみると、転職または入社して1年に満たない場合の支給額は、平均の月額報酬額もしくは月28万円どちらかの「低いほう」を基準にした2/3の額とある。たとえば、月額報酬額が50万円ある人でも、転職して1年以内であれば問答無用で月18万6千円しか支給されないということだ。高いローンを組んでいる人などは困るだろう。

転職から1年未満だった私も見事この基準にひっかかり、月18万円6千円しかもらえなくなってしまった。転職前も転職後も、給与相応額の高い社会保険料を払ってきたのに…。

●申請書類を揃えるのに時間がかかった理由

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