話題の時計「フランク三浦」 パロディはどこまで許される?

弁護士ドットコムニュース / 2013年8月30日 15時30分

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高級時計ブランド「フランクミュラー」をもじった「フランク三浦」という時計が話題を呼んでいる。文字盤のシャレたデザインなど、パッと見は「本家」に通じる部分もあるのだが、盤面にはハッキリと「フランク三浦」のロゴが……。「ミウラ」の部分をあいまいに発音して笑いをとるジョークグッズとして人気だという。

デザインだけでなく、裏面や説明書にも「笑える要素」がちりばめられており、あくまでもネタであることは明確だ。その点で、消費者をだます「偽物」や「コピー商品」とは違う。だが、北海道土産の定番「白い恋人」のパロディ商品「面白い恋人」をめぐる裁判があったように、パロディなら何でも許されるというわけではなさそうだ。

パロディは、名前やデザインなど何かしら「本家」と似た部分がないと成り立たないが、法律的にはどこまで許容されるものなのだろうか。パロディ商品のガイドラインや基準のようなものはあるのだろうか。知的財産権にくわしい近藤恭子弁護士に聞いた。

●パロディと本家の商標がどれだけ類似しているのか?

「パロディが許されるかどうかについて特別な法律の規定はありません。したがって、商標法等の個々の法律において、権利侵害があるかを検討することになります」

パロディにもいろいろあるが、「フランク三浦」のような有名商品の名前をもじったパロディの場合は、本家の「商標権」を侵害しているのではないか、ということが問題になる。

「商標権の侵害(商標法37条1号)にあたるかどうかを検討する際に、まず注目するのは、問題の商品に使用された商標の『類似性』です。その商標の外観・観念・称呼(呼び方)が取引者に与える印象等で、どこまで類似しているのかを判断します。

そのうえで、具体的な取引状況を考慮して、対比される商標が同一または類似の商品に使用された場合に、商品の出所について『誤認混同』を生じる恐れがあるかどうかを検討します。そして、商標権の侵害が認められるときは、差止請求や損害賠償請求の対象となります」

つまり、パロディ商品に使われている商標が「本家の商標」とどれだけ似ているかがポイントとなるわけだ。そして、パロディと本家の商標がそっくりで、本家と混同してしまう恐れがある場合は、商標権侵害にあたるということだ。

●「フランク三浦」と「FRANCK MULLER」は呼び方が似ているが・・・

では、「フランク三浦」の場合はどうなのだろう?

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