居酒屋でドリンク注文後「ひとり必ず2品注文」店員が要求してきた! 拒否できる?

弁護士ドットコムニュース / 2018年4月4日 10時7分

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居酒屋に行った時、店員から「お一人様につきお料理2品ずつご注文をお願いします」と言われたことはないだろうか。首都圏在住のマサカズさん(20代男性・仮名)は繁華街にある居酒屋で、店員からドリンク注文した後に突然言われて驚いたといいます。

「友人と6人で中華ダイニングの居酒屋に入り、とりあえず一人ずつドリンクを注文しました。店員さんが注文したドリンクを持ってきた後に初めて、『料理はお一人2品ずつ注文してください』とお願いしてきたんです」

料理は安いもので各300円(税抜)くらいでしたが、別途お通し代もかかりました。マサカズさんらはとりあえず数品を注文。結局お会計の時に何も言われませんでしたが、「店の前の看板にも書かれていなかったのに、騙されたような気になりました」と話します。

このような「2品オーダー制」。お店からの要求に応える義務はあるのでしょうか。半田望弁護士に聞きました。

●お客は拒否できる

「一旦注文を受けたあとで『一人最低2品の注文が必要です』と言われてもその条件は契約の中身にはなりませんので、客側が応じる義務はありません。また、店側は注文された料理や飲み物については提供する義務があることになります」

半田弁護士はそう話します。なぜなのでしょうか。

「飲食店での注文は、法的には客が店側に料理の提供とサービスを求め、店側がサービスを提供する代わりに料金を請求するという契約になります。契約には双方の意思の合致が必要ですので、店側が一方的に料理やサービスを提供し、あるいは条件をつけたとしても、客がサービスの提供や条件に同意しない限り、客との間では契約が成立すると理解することはできません」

●お店が一定の条件をつけることは可能

そもそも、店側が「最低2品注文する」という条件を設けることはできるのでしょうか。

「契約に一定の条件(特約)をつけることは可能です。また、店側にも顧客を選択する自由がありますので、条件に同意しない客の注文を拒むことも問題ありません。しかし、客にその条件が提示されていなければ、料理を注文した客が当該条件に同意して契約をした、と考えることはできず、当該条件は契約内容に含まれない、という理解になります。

今回の件の場合、『2品オーダー制』 という特約が注文の前にはっきりと示されていないのであれば、2品以上注文する義務はありません」

●「2品オーダー制」示していたのに客が応じないなら、店側も拒める

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