東京五輪期間中は「ネット通販ひかえて」 前回はなかった混雑リスク、協力呼びかけ

弁護士ドットコムニュース / 2018年7月9日 16時53分

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2020年に開催される東京オリンピック・パラリンピック。特に東京五輪の大会期間中は、選手1万1000人、観客780万人、メディア関係者2万5000人が国内外から訪れると試算されている。選手はバス2000台、大会関係者用は乗用車4000台で、競技会場や宿泊施設などを移動する予定だ。

もしも何も対策をしなかった場合、鉄道の輸送客は通勤ラッシュの時間帯に1割増、高速道路の混雑は現在の2倍になると予想。通常の経済活動への影響が懸念されることから、東京都と2020年東京五輪・パラリンピック大会組織委員会は現在、大規模な交通輸送計画を検討。東京地下鉄株式会社(東京メトロ)でも増発や駅構内のセキュリティ強化など、五輪に向けた取り組みが始まっている。

大会運営の成否を握るとも言われる輸送。東京五輪ではどのような準備が進んでいるのだろうか。また、私たちの日常生活にどのような影響があるのだろうか。東京・豊洲の芝浦工業大学で7月7日に開かれた公開講座「東京2020大会に向けた輸送戦略」をリポートする(弁護士ドットコムニュース編集部・猪谷千香)

●選手や五輪関係者の車両が走る首都高、「休日並みの交通量を目指す」

公開講座では東京都や東京メトロの責任者らが講師を務め、取り組みの現状を紹介した。

東京都オリンピック・パラリンピック準備局大会施設部の松本祐一輸送課長によると、五輪は7月24日(金)〜8月9日(日)、パラリンピックは8月25日(火)〜9月6日(日)に開かれるが、2020年だけの特別措置として、これらの期間中に海の日と山の日、体育の日の移動が決定している。これら祝日と週末を除くと、平日は五輪で10日間、パラリンピックで9日間、合計19日が「重点的な取り組みが必要な期間」となる。

五輪大会期間中には、関係者の車両としてバス2000台、乗用車4000台が調達され、「クモの子を散らすような状況」で、空港や宿泊施設、競技会場などの間を移動することになる。これを車の台数に換算すると、1日あたり約5万台が増える試算になるという。その移動の主要ルートになるのが、首都高だ。

「首都高は1日あたり100万台から115万台ぐらいが通行しています。仮に100万台とすると、この5万台はその5%にあたる交通量。現在の首都高は交通容量に対して、渋滞にならないギリギリのところにあり、5%増えるだけで影響は大きい。特に首都高はジャンクションが多く、少し台数が増えるとあちこちで渋滞が起きてしまいます」と松本課長。何も対策を取らなければ、現在の2倍に渋滞が悪化するとする。

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