夫の「筋トレ狂い」に妻が悲鳴、カネと時間は「筋肉優先」 その結婚生活の行く末は

弁護士ドットコムニュース / 2018年8月24日 10時1分

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都内でフリーランスで働くマリコさん(37)は、筋トレにのめり込む夫(ヒデトさん・38歳会社員)に悩んでいる。生活のすべてが「筋肉優先」の夫に、ついていけなくなってきたからだ。

「あるとき突然、『人生で一度くらいシックスパックになってみたい』と言いだしたんです。夫は細すぎるくらいだと思っていたので、そのときは軽い気持ちで、『いいんじゃない。がんばって』と言いました」(マリコさん)

最初は自宅で地道に腕立てや腹筋を続ける程度だったが、トレーニングをはじめて半年を過ぎたあたりから、ヒデトさんの筋トレ熱は徐々にエスカレートしていく。

月の会費が2万円以上かかるトレーニングジムに通いだし、プロテインやサプリメントも山のように購入するようになった。食事も別々になった。マリコさんが作った料理には手をつけず、鳥のむね肉や豆腐など、タンパク質を多く摂取できるものばかり食べるようになった。

ジムだけでは飽き足らず、トレーニング器具も次から次へと購入し、自宅マンションの一室はヒデトさんの「自宅ジム」になっている。トレーニングをはじめてから2年。二の腕や胸板は以前とはくらべものにならないほど太くなり、これまで着ていた服はすべてサイズが合わなくなった。憧れだったシックスパックにはとっくになっている。

それでも、ヒデトさんは一向にトレーニングをやめる気配はない。ジムやプロテイン、サプリメントにかかるお金が家計を圧迫しているため、「もうやめてほしい」と頼んでも、「やめて筋肉がなくなってしまうのが怖い」といって聞き入れてはくれないそうだ。

見た目も考え方も別人のようになってしまった夫に、マリコさんは「脳みそまで筋肉かよ」と、もうついていけないとこぼす。家庭をかえりみず筋トレ中心の生活を送ることは、離婚の原因になるのだろうか。村上真奈弁護士に聞いた。

●「離婚の原因」としては認められない

「結論から言えば、離婚の原因として認められることはないと思います。

はじめに、離婚の手続きについて説明します。離婚原因が必要なのは、裁判で離婚を認める判決をもらう場合だけです。協議離婚や調停離婚では、両者が離婚に合意すれば離婚できます。離婚原因が必要なわけではありません。

裁判でも、裁判中に和解といって、互いにいろいろな離婚の条件に合意して解決する方法もあります。裁判上の和解の場合も離婚原因は必要ありません。とはいえ、裁判で認められる離婚原因があれば、協議や調停が有利に進められるので、離婚原因の有無はとても重要になってきます」

●「婚姻を継続し難い重大な事由」になるかどうか

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