超希少「サントリー響30年」偽物をメルカリで売り、詐欺容疑で逮捕 酒税法にも違反?

弁護士ドットコムニュース / 2018年9月14日 9時58分

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偽物の高級ウイスキーをフリマアプリ(メルカリ)で販売して捕まったという事件が、8月下旬に報道された。

報道によると、東京都の古物店の店員2人がサントリーの「響30年」の空瓶と箱に偽物のウイスキーを入れ、2017年6月ー7月に仙台市の男性に偽のウイスキー5本を販売し、計99万円をだまし取ったとして詐欺と商標法違反の疑いで逮捕されたという。

9月10日に2人は津地検によりいったん処分保留で釈放されたが、うち1人は同様に他でも販売し66万円をだまし取っていた疑いがあるとして、再逮捕されたことが伝えられた。もう1人については任意で調べを進めるという。

酒は無免許で売ると、酒税法違反にも問われそうだが、今回はそういった報道は確認されなかった。古物店として酒の販売免許を取得済みだったのか、あるいは別の理由があるのかもしれない。税法に詳しい林朋寛弁護士に今回の事件について聞いた。

●酒類の販売業とは「継続販売」すること

ーー今回の事件について、どう思いましたか

「偽ウイスキーを販売するなんて、事実とすれば酒好きとしても許しがたい犯罪ですね。中身をどんなウイスキーに替えていたのかは不明ですが、何を詰めてたにせよ、『響30年』を呑んでいるような方にはすぐバレて発覚しそうに思います。呑んだことのない私だったら、本物の『響30年』かどうかは分からなかったでしょうが」

ーー酒税法が定める酒の販売免許について教えてください

「まず、酒税法は、酒類の製造・販売について免許制を定めています。酒類の販売業や販売の代理業・媒介業をしようという者は、販売場(継続して販売業をする場所)ごとあるいは販売場を設けない場合は住所地の所管の税務署長の免許を受けなければなりません(酒税法9条1項)。

また、国税庁は、『酒類の販売業とは、酒類を継続的に販売することをいい、営利を目的とするかどうか又は特定若しくは不特定の者に販売するかどうかは問わない』としています(酒税法及び酒類行政関係法令等解釈通達)」

●「継続的な販売」と評価され得る

ーー今回、酒税法違反には問われることは考えられないでしょうか

「今回の事件は、昨年6月から7月にかけて同一の人に対して偽の『響30年』を販売したというものです。

『継続的な販売』に該当する事実関係かどうかは報道からは断定できませんが、購入者が一人でも売買が複数行われていたなら、『継続的な販売』をしたとされ得るでしょう。また、中身が『響30年』ではなくてもウイスキーを販売したということですから、免許を受けずに酒類の販売業をしたことになり得ると思います」

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