全盲女性が提訴、コンサートで最後列を「強要」…家族は「謙虚な謝罪を」

弁護士ドットコムニュース / 2019年1月18日 9時47分

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購入した席から離れた別の席に移動させられ、クラシックコンサートを鑑賞することになったとして、名古屋市の視覚障害者の女性が、コンサートを共催した名古屋市とCBCテレビを相手取り、慰謝料など約165万円を求める訴訟を名古屋地裁に起こした。第1回口頭弁論は1月31日に開かれる。

提訴は昨年12月13日付。訴状などによると、女性は昨年7月、名古屋市であった「名古屋国際音楽祭」のチケットを買い、席は4階中央付近となっていた。女性は全盲で、当日は杖を持参して1人で入場。肘につかまれば歩いて座席に行くことが可能だとスタッフに伝えた。

ところが、スタッフは聞き入れず、車椅子に乗せられ、購入した席から離れた最後列の端の席での鑑賞を強要された。その際、声かけをせずに車椅子を前進させたり、降りる際にブレーキをかけなかったりと案内も手荒だったという。

原告側は、購入した座席で鑑賞したいという本人の意思を無視し、最後列の端の席での鑑賞を強要するもので、障害者を差別するものだと訴えている。弁護士ドットコムニュースでは1月中旬、原告の家族に話を聞いた。

●「謙虚な謝罪」あれば提訴しなかった

ーー名古屋市とCBCテレビから昨年11月に謝罪があったとのことですが、この謝罪は受け入れず、裁判の道を選ばれたということでしょうか

「はい。11月に謝罪を受けるために会うわけではないと事前に伝えたうえで会いましたが、その際、無理やり謝罪された感じです。相手方はこの件を障害者差別解消法に違反していると認識していないことが問題です。

あくまでも会場で席の移動をすることを母に十分に説明し、了承を得たので座らせたと主張していますが、これは事実ではありません。名古屋市とCBCテレビの姿勢に憤りを感じ、理解に苦しんでいます」

ーーお母さまは、今回のこの裁判でどのようなことを訴えていきたいと話していますか

「障害者差別が繰り返されないことと、障害者への理解が広がってほしいということです。『全盲の高齢者をなぜ1人で行かせた』とか『付き添いがいたら問題は起きない』とか『事前に連絡すべきだ』とか批判的な意見もあります。

ただ、今回の会場だった市民会館へは、過去に数回、母が1人でコンサートの鑑賞に行ったことがあり問題はありませんでした。『障害者は1人で外出するな、どこへ行くにも事前に連絡せよ』というのが当たり前の社会になるのは怖いと思います」

ーー対応したスタッフなど相手方から、障害者差別についての反省の言葉はありましたか

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