新井浩文容疑者、出演作品「お蔵入り」めぐりネットで賛否…今後のポイント

弁護士ドットコムニュース / 2019年2月4日 14時54分

――違約金はいくらにのぼるのか?

ポイントは、映画が未公開で、かつ、新井容疑者の出演部分が多く撮り直しできないということです。報道によりますと、1作品あたり1億円程度の制作費用がかかっているということで、2作品で2億以上の損害が生じる可能性があります。

次に大きいのが、CMです、新井容疑者の場合、年単位で数百万から1千万前後の契約金だと思われますので、ここについては、残りの日数の日割計算で清算するのが通例です。

NHKオンデマンドなどのネット配信番組については、映画にしてもドラマにしても、すでに上映期間が終了しています。また、ドラマについても放送が終わっているとすれば、それぞれについて主な目的は達成できているといえます。

あとは、DVD販売やネット配信ができなくなったという程度の損害になります。ここについては1本あたり数十万から百万円程度ではないでしょうか。

このように合計すると、1億〜3、4億円程度になります。これらの金額は、新井容疑者の所属事務所に請求されることになります。

――そもそも「お蔵入り」しなくてよいのではないだろうか?

今回は新井容疑者が否認している状況下において、映画配給会社の自主的判断での「お蔵入り」というのがポイントです。

主演男優が逮捕されて、仮に実刑になったとしても、著作権法的には何も問題なく、映画は上映できます。特に不起訴になった場合、新井容疑者サイドに損害賠償請求をしたとしても、「それは自主的判断でしょ」と法的には損害賠償が認められず、0円という可能性もあります。

(弁護士ドットコムニュース)

【取材協力弁護士】
河西 邦剛(かさい・くにたか)弁護士
「レイ法律事務所」、芸能・エンターテイメント分野の統括パートナー。多数の芸能トラブル案件を扱うとともに著作権、商標権等の知的財産分野に詳しい。日本エンターテイナーライツ協会(ERA)共同代表理事。アイドルファンで、今まで参加したコンサートは300公演以上。

事務所名:レイ法律事務所
事務所URL:http://rei-law.com/

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