街中で酔いつぶれた光景を「顔出し」でTwitterに投稿、法的な問題は?

弁護士ドットコムニュース / 2019年6月26日 9時58分

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街中で酔いつぶれた人たちの写真や動画が、SNSで拡散されているのを見たことはありませんか。道端に寝っ転がる人、駅のホームでぐったりした人、電車のいすをベッドがわりに眠る人など、様々な光景が、ハッシュタグ「#shibuyameltdown」をつけて共有されています。

https://twitter.com/hashtag/SHIBUYAMELTDOWN

酔いつぶれているため、顔のわからない写真が大半ですが、中には、顔が完全にわかる写真も少なくありません。

これらは、本人に許可を取っていない可能性が非常に高いものばかりですが、酔いつぶれた姿をSNSで公開しても法的に問題ないのでしょうか。最所義一弁護士に聞きました。

●単なる「晒し」や「憂さ晴らし」の場合、名誉毀損行為と判断される可能性

「写真に写っている人物が誰であるかが、特定できるような形で、酔い潰れた人物の写真を公開することは、それによって、写真に写っている人が、自らの適切な酒量のコントロールができない、他人に迷惑をかけるような人物であるとの事実を摘示することになりますので、写真の公開は、その人の社会的評価を低下させることになります。

ただ、酔い潰れた行為によって、他人に迷惑をかけることは明らかですし、道路上で、『酒に酔って交通の妨害となるような程度にふらつく』行為や、『交通の妨害となるような方法で寝そべり、すわり、しやがみ、又は立ちどまっている』行為は、道路交通法にも違反(道路交通法76条4項1号及び2号、同法120条1項9号)しうる行為に該当します。

その意味では、公共の利害に関する事実として、実際にその人が迷惑行為を行っていることが真実である以上、名誉毀損の成立は、原則として否定されます」

では、「問題ない」ということになるのか。

「そういうわけではありません。SNSで拡散させる主たる目的が、単なる『晒し』や『憂さ晴らし』、あるいは多くの再生数を稼ぐこと自体が主要な目的となるような場合には、公益目的を欠くとして、真実であったとしても、名誉毀損行為と判断される可能性はあります。

実際に、人物が特定されないように、モザイクやマスキングを掛けることは容易ですし、仮に、広く迷惑行為が行われている事実の一例として紹介した上で、『迷惑行為を止めましょう』という主張をしようとするのであれば、敢えて、特に著名でもない一般人の姿態を明らかにした上で投稿する必要はないと言えるでしょう。

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