「ネットに闇はない、それは人の心の中にある」清水陽平弁護士が語るネットトラブル

弁護士ドットコムニュース / 2015年6月20日 13時10分

写真

関連画像

「ネットで裸の写真を公開され、『清楚なふりして淫乱です』と書き込まれた」

「従業員が、業務用の冷蔵庫に入る悪ふざけ動画をネットで公開。またたく間に店が特定され、本社に批判が殺到した」

インターネット上でそんな目に遭った人から、「中傷をやめさせたい」「書き込みを消してもらいたい」といった相談を日々受けている清水陽平弁護士がこの6月、トラブル対処法のノウハウをまとめた書籍『サイト別 ネット中傷・炎上対応マニュアル』(弘文堂)を世に出した。

違法な書き込みを削除してもらうにはどうすればいいのか、2ちゃんねるやツイッター、フェイスブックなど30のサイトごとに異なる方法について、それぞれの「削除申請画面」を具体的に示しながら丁寧に解説しているのが特徴だ。

トラブル事例に登場するのは、サラリーマンやアルバイトの大学生など、ごく普通の人々だ。もしかしたら自分も、ちょっとしたきっかけでトラブルに巻き込まれるかもしれない。万が一、そんな目に遭ったら、どのように対処するのが「正解」なのか、清水弁護士に話を聞いた。

●削除請求は「単純ではない」

——『サイト別 ネット中傷・炎上対応マニュアル』では、ツイッターやFacebook、2ちゃんねるなどのサイト別に「削除依頼の方法」が詳しく書いてありました。分かりやすくまとまっている一方で、ずいぶん面倒な手続を踏まないといけないのだなという印象も受けました。なぜ情報を削除してもらうことに、そんなに手間がかかるのでしょうか? 「誹謗中傷を受けて困っているからそれを削除してください」という要望に答える責任が、サイト管理者にはあるのではないですか?

「そう単純でもありません。たとえば犯罪が起こって、ニュース記事で犯罪者の名前や顔写真が掲載されれば、本人にとっては不名誉なことですが、その情報を必ずサイトから削除しなければならないということにはなりません。その時点での報道は、必要といえる場合もあるでしょうし、一定程度やむを得ないともいえます。

その情報を書き込んだ人だけでなく、サイトの管理者も、消さなくてもいい情報なら削除したくないと思うものです。自分が運営しているサイトのコンテンツが減って、アクセス数が減るかもしれませんからね」

——削除請求を受理してもらうためには、何がポイントになるのでしょう?

「ある書き込みによって、自分の権利が侵害されているということを、いかに詳しく説明できるかですね。サイトによっては管理者がそこまで厳格に説明を求めず、とりあえず削除するというところもありますが。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング