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話題の月経カップ!使い方やどんな人にオススメなのか医師に聞きました!

美人百花デジタル / 2021年5月22日 17時0分

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第三の生理用品と呼ばれる月経カップ。「名前は知っているけどどんなものか分からない……」なんて方は多いのではないでしょうか。

そこで月経カップの使い方やどんな人にオススメなのか、医療法人正育会「春木レディースクリニック」の副医長・藤川恵理先生に話を聞きました。

 

月経カップはどんなものですか?使い方を教えてください!

月経カップとは、シリコン製のカップ型の生理用品です。

メーカーによって多少デザインは異なりますが、リム(縁)部分、経血をためるカップ部分、取り出し時に引っ張るステム部分からなっています。腟に直接留置し経血をため、一定時間経過すると取り出して経血を捨ててから洗浄し、また腟内に装着する、というように繰り返し使用でき、製品にもよりますが、数年単位で使用できるので、エコの意識が広がる中で、環境にも良いという点でも非常に注目を浴びてきています。

繰り返し使用するということで衛生面を気にされる方もいらっしゃるかもしれませんが、専用の洗浄グッズがついている製品もありますし、お家でも簡単に煮沸消毒できますので、使用時間を守れば問題ありません。使用方法は、まず挿入しやすい姿勢を取り、清潔な手で、腟内に小さく折り畳んだカップ部分を尾骨の方向(子宮口の方向)へゆっくりと挿入していきます。この際、力まずリラックスした状態で、腟口を指で広げながら挿入すると挿入しやすいです。ステム部分が腟口から出ないくらいにまで挿入し、中でカップが広がれば装着完了です。

装着後は、カップがきちんと中で広がっていないと経血が漏れることもありますので、指で凹みやシワ等がないか確認します。交換時は、取り出して中にたまっている経血を捨てます。取り出しの際は、少し力むと下がってきますので、そのままカップ部分の下の方を少し圧迫すると密閉が外れて容易に取り出せるようになります。ステム部分をつまんで、ゆっくり取り出しましょう。

メリットとデメリットを教えてください

メリットとしては、年単位で繰り返し使えるのでとても経済的でもあり、環境にも良いです。また、経血が漏れないので、交換時以外は生理のことを気にする必要はありません。

日常生活はもちろん、旅行や海の時も心配ないですし、ナプキンなどでデリケートゾーンの肌トラブルなど気にされる方も、月経カップならそのような心配はありません。さらに、経血が空気に触れないので、経血の独特のにおいがほぼしないというのも大きなメリットです。また、婦人科的に大きなメリットだと感じるのは、目盛がついているので、月経量が自分の目で見て確認できるという点です。デメリットとしては、初心者の方は、装着時の痛みや衛生面などに不安があるかもしれません。3-4cmのものを挿入し正しい位置に開いて固定するには少しコツが要るので、人によっては慣れるまで少し時間がかることもありますが、多くの方は数回の使用でスムーズに装着できるようになり、快適に過ごされています。

挿入時に痛みがあるのでは、と思われる方も多いかもしれませんが、まずはリラックスした状態で挿入しやすい姿勢を取り、尾骨の方向(子宮口の方向)へ向けてゆっくり挿入します。たいてい痛みを感じるのは、この腟入口を通過する際ですが、不安であれば潤滑剤などを月経カップにつけて挿入するのも一つです。腟内に入りきちんと正しい位置に装着されていれば、痛みや違和感もほぼありません。また、中でうまくカップが開いていない場合は、経血が漏れてしまうこともあります。最初慣れるまではナプキンを併用するなどした方が安心かもしれません。

どんな人にオススメでしょうか?注意点も知りたいです

季節、衣服の通気性や運動などによって、外陰部はナプキンや経血などでかぶれやすくなったりします。月経カップを使用することでナプキンを使用しなくてもよいため、このような陰部の肌トラブルを回避することができます。ですから、ナプキンでかぶれやすかったり、肌が弱いという方にはオススメです。また、出産経験のある方では、腟が広がりやすいため挿入などが比較的スムーズであることが多く、使用しやすいと思います。他の利点として、例えば長時間乗り物に乗って移動するような旅行に行かれる際にも、とても便利です。頻回にトイレに行ってナプキンを交換したりする必要もないですし、漏れやにおいも気になりません。生理用品でのかぶれやにおいに悩んでいる方や、旅行などの予定を生理に振り回されることなく楽しみたいという方は、ぜひ試してみるといいと思います。

注意点としては、月経カップはきちんと正しく挿入されていれば、経血が漏れることはありませんが、うまく挿入できていない時は隙間から経血が漏れることもあります。挿入後、カップ部分がうまく開いているか指で確認するのが良いですが、最初慣れるまで数回は、ナプキンを併用したり、月経量の多い1〜2日目は使用を避けるなどしても良いかもしれません。

また、月経カップは使用する際に消毒や洗浄が必要になりますが、この消毒が面倒と感じたり、あるいは職場や外出先などで消毒できる場所がないということもあります。そういう場合は、いくつか月経カップを持ち歩いたり、使用後のカップをすぐにしまえるうように水や除菌シートなど持ち歩いたりなど工夫をするのも一つです。さらに、月経カップは最長12時間使用できますが、長時間使用することで、タンポンの長時間使用で問題となった感染症(TSS:トキシックショック症候群)の起こる可能性も否定できません。しかし、説明書にある使用可能時間を守って使用すればこのように過度に心配することはないと思います。

教えてくれたのは

医療法人正育会「春木レディースクリニック」副医長 藤川恵理先生

周産期、腫瘍、生殖やヘルスケアなど幅広く女性の一生に深く関わることのできる産婦人科に学生時代から憧れ、卒業後は、周産期センターや婦人科専門病院で研修を積む。その中で、女性のライフスタイルの変化とともに生殖医療の需要がますます大きくなっていると感じ、この春から「春木レディースクリニック」で不妊治療に携わるように。

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