「生理中は体重が増える…」生理とダイエットについて専門家にインタビュー！

美人百花デジタル / 2021年11月21日 20時15分

生理中はダイエットがうまくいかず、イライラしてしまうレディが多いのではないでしょうか。今回は、生理とダイエットの関係について、NPO法人日本痩身医学協会認定講師であり、おいかわ整骨院ダイエットカウンセラーの及川美由紀さんに話を伺いました。

ダイエットと生理の関係で注意すべき点を教えて下さい

女性は生理周期にともない、女性ホルモンの分泌量が変化します。女性ホルモンのバランスにより食欲やカラダに大きな変化があらわれ、むくみやすい時期があったり、代謝がアップしたりするだけでなく、気分にもムラが出てしまうものです。女性ホルモンはお腹のなかで赤ちゃんを育てたりするのにとても大切なホルモン。なので、ホルモンの働きを無視して、過度なダイエットを続けると、生理不順を引き起こすことも……。最悪の場合、カラダが妊娠に耐えられないと判断し、生命維持を優先して生理がとまってしまう可能性もあります。

生理前や生理中のダイエットについて教えて下さい

生理1週間くらい前から生理が終わるまでは、プロゲステロンという女性ホルモンの影響が出る期間。この時期は、妊娠に備えて食欲が増し、水分や栄養を溜めやすいカラダになっています。

栄養や脂肪を溜め込むため、脂肪も燃焼しにくく、無理に運動してもあまり効果が出ないのはこのためです。さらにこの時期の女性は、ホルモンバランスの乱れによって自律神経に不調をきたし情緒不安定になりやすいとも言われています。この時期に無理なダイエットをして「痩せない！」「体重が増えた！」などと、余計なストレスを感じるのはよくありません！　激しい運動や極端な食事制限は避け、体重を落とすのではなくキープすることを意識しましょう。

生理中は、無理しない程度のダイエットはできるものの、カラダの調子は絶好調ではないため注意が必要です。生理中もダイエットを続ける場合、無理をしない程度におこないましょう。運動するにしても軽めにし、食事制限もストイックにしないようにしてくださいね。特に生理中は鉄分が不足しやすいので、意識的に摂取を。また、カラダが冷えやすい時期でもあるので普段よりもカラダを温めるように意識しましょう。

生理前〜生理中はカラダを労ろう

「生理前〜生理中は体重が減らない・増える時期なんだ」と、把握しておくことが大切。仮に体重が増えてしまっても、「ホルモンの関係で増えてしまっている時期」と認識できるようにすると、ダイエットへのモチベーションが下がるのを防げます。

生理前・生理中の過食の原因を教えて下さい

生理前や生理中は、女性ホルモンの影響で血糖値が下がるので、甘いものが無性に食べたいと感じる方が多くなります。また、この時期は妊娠に備えて脂肪や栄養をカラダに蓄えようとするので食欲が旺盛になりやすいです。ダイエット中のお菓子は大敵！と避けている人も、生理前だけはお菓子を食べることを許してあげましょう。お菓子のことを常に考えながら1日を過ごし、数日後に爆発してお菓子を過食してしまうくらいなら、毎日少しずつ食べて心身を満足させてあげたほうがダイエットにはプラスです。

お菓子などで摂りすぎた糖分を腸内からカラダへの吸収を抑えるためにも、食事は食物繊維が豊富な野菜や海藻類を必ず一緒に摂取するようにしましょう。ただし、日頃よりお菓子の摂取量が増えた分、食欲が落ちつく生理明けは1～2日は糖質を少し制限してカラダをリセットしましょう。「小麦粉を使用した食事は避ける」「夕食だけ主食を抜く」「お菓子を食べない」「糖質の入った調味料を控える」など、糖質制限といっても方法はさまざまですが心身にストレスのかからない方法でプチ糖質制限を実践してください。ただし、ストイックに長期間にわたって行うと体の冷えを招き、かえって痩せ体質から遠ざかることもあるので注意しましょう。