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人気の原付二種 日本でもっとも普及している町は神奈川県にあった その理由とは?

バイクのニュース / 2020年6月11日 17時5分

優れた機動性や経済性などの理由から人気が高まっている原付二種(第二種原動機付自転車)のバイクは、人々の生活に便利な乗り物として普及しています。日本ではどこの地域がもっとも高い普及率となっているのでしょうか。

■原付二種の普及率の高さは、やはり「便利な乗りもの」だから?

 原付二種(第二種原動機付自転車、排気量50cc超125cc以下)のバイクは、優れた機動性や経済性、大型バイクに比べて取り回しがラク、免許が取りやすい、同じ原付でありながら第一種原動機付自転車(排気量50cc以下)のような交通制限にとらわれないなどの理由から人気が高まっています。

 また、利便性の面はもちろんですが、バイクを趣味とするユーザー層も、おもに生活環境の変化から大型バイクなどから原付二種へ乗り換え、新たなバイクの楽しみ方を見い出す傾向があり、原付二種の普及率とまったく無関係ではなさそうです。

■原付二種の普及率が全国トップの町は、神奈川県葉山町

 日本ではどこの地域がもっとも原付二種の普及率が高いのでしょうか? 『一般社団法人日本自動車工業会(JAMA)』の調査結果では神奈川県葉山町となっており、その内容について、次のように発表しています(2020年4月)。

「神奈川県葉山町は、三浦半島北西部にあり、北は逗子市、東と南は横須賀市に接し、西は相模湾に面している。人口3万3000人、1万4300世帯を擁しており、原付二種の保有台数は1752台、1000世帯当たりの普及台数は122.2台で全国第1位だ」

 ※全国の1万世帯以上を擁する市区町(883団体)について、1000世帯当たりの原付二種の普及台数を調査。

葉山町は道幅が狭く、通勤時間や季節などにより交通量も多くなり、抜け道もないためいたるところで渋滞が発生する

 また、葉山町総務部税務課からは以下のようなコメントがあります。

「葉山町には鉄道の駅がないため、公共交通機関は路線バスだけです。逗子方面へのアクセスも、横須賀方面へのアクセスも、片側1車線の狭い道路しかないため、交通渋滞が避けられません。小回りの利くバイクなら渋滞の影響を受けにくいため、バスやクルマの移動にストレスを感じる人は、バイクをうまく活用しているのだと思います。

 近年とくに、原付二種のメリットが広く認知されるようになってきたのではないでしょうか? 時速30km制限がないからクルマの流れに乗れる、駅の駐輪場に駐車できる、税金や保険など維持費も安い、二人乗りも可能など、私自身、免許を取って原付二種で通勤しようかと考えているところです」

葉山町では、2019年10月1日から原付のオリジナルナンバープレートを交付している(写真は90cc超125cc以下の原付二種用)

 さらに、横須賀二輪車安全普及協会の会長からは次のようなコメントがあります。

「葉山町は御用邸もあって別荘地として全国に有名です。海もきれいだし、優雅でオシャレなイメージがあります。しかし現実には、葉山や横須賀のある三浦半島自体、東京からも遠くないのに、いくつもトンネルをくぐらないとアクセスできない“陸の孤島”のような不便さがあります。

 半島なので土地に起伏があって平地が狭い。海水浴シーズンになるとどっと人が押し寄せて、海岸沿いの道路はぴったりと動かなくなります。抜け道もありません。典型的な交通困難地域が点在しているのです。シートの後ろにお子さんを乗せて走っているお母さんを見かけたりすると、三浦半島の暮らしのなかで、原付二種は本当に大事な足になっていると思います」

※ ※ ※

 横須賀市や三浦半島へのアクセスは、横浜エリアと南北に結ぶ高速道路「横浜横須賀道路」が走っており、葉山町へは「逗子IC」から連結する「逗葉新道」の利用がスムーズなルートとなっています。

 葉山町は休日になると大型バイク、旧車、スポーツバイクなどが走る姿も多く見られ、原付二種普及率日本一の“陸の孤島”は、バイク乗りにとっては適度にツーリング気分を味わえる町、とも言えるのかもしれません。

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