MotoGPクラス開幕戦 ヤマハSRTのクアルタラロ選手がポール・トゥ・ウインで初優勝!
バイクのニュース / 2020年7月20日 19時0分
コロナウイルス感染拡大で開催が遅れていたMotoGPクラスの開幕戦スペインGPは、PETRONAS Yamaha Sepang Racing Teamのファビオ・クアルタラロ選手が2020シーズン初戦でMotoGPクラス初優勝を飾りました。
■安定感ある走りで終始レースをコントロールしたF・クアルタラロ
2020MotoGP第2戦スペインGPは、鈴鹿8時間耐久並の猛暑の中ヘレス・サーキットで開催されました。MotoGPクラス決勝は、MotoGPクラス参戦2年目のPETRONAS Yamaha Sepang Racing Teamのファビオ・クアルタラロ選手が2020シーズン初戦でMotoGPクラス初優勝を飾りました。
レースは、前後にソフトタイヤを選択したMonster Energy Yamaha MotoGPのマーベリック・ビニャーレス選手がスタート直後リードしますが、Repsol Honda Teamのマルク・マルケス選手が激しく追走しますが、5周目フロントからのスリップダウンによりコースアウト、順位を16番手まで落とします。
M・マルケス選手がコースアウトしたことで、スタート直後順位を落としていたF・クアルタラロ選手が猛追を開始。9周目には、トップ走行中のM・ビニャーレス選手がバランスを崩した隙に交わし、トップに立ちます。
一時コースアウトを喫し順位を落としていたM・マルケス選手は追撃を開始し、13周目には8番手、レース終盤の19周目には、Ducati TeamのA・ドビチョーゾ選手も交わし4番手に浮上します。残り4周2位を走行中のM・ビニャーレス選手との争いの中、激しくプッシュしていたM・マルケス選手は、ハイサイドでリタイヤとなります。
M・マルケスの猛追を凌いだM・ビニャーレスが2位表彰台獲得
一方、序盤にトップに躍り出たF・クアルタラロ選手は、終始リードを保ち後続との4秒以上の差を守り切り、初優勝を飾りました。
2位には、2021年からチームメイトとなるM・ビニャーレス選手が入り、ヤマハの1-2でレースを終えています。3位は、開幕2週間前のトレーニング中に右鎖骨を骨折したA・ドヴィツィオーゾ選手、去就が注目されているV・ロッシはマシントラブルでリタイヤとなっています。
■PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team F・クアルタラロ選手(優勝)
PETRONAS Yamaha Sepang Racing Team F・クアルタラロ選手
「とても素晴らしいフィーリングです。実感はまだわきませんが、ビデオを見たときにわきあがってくるのかもしれません。家族や友人やファンがここにいないのが残念です。コースのコンディションが悪く、早々にタイヤを消耗してグリップに苦しみ大変なレースになりました。でもそのなかで安定して走り切ることができてマシンも好調だったので、チーム、スポンサー、ヤマハに心から感謝しています。
昨年と同じ場所で今回も非常に怖い思いをしましたが、実はそのことを心配してもいたのです。最後の10ラップはとても長く感じられました。それでも1ラップずつゴールに近づくごとにフィーリングが良くなり、最後は楽しんで走ることができました。
この勝利を家族、兄弟、親友、マネジャー、ここに来られなかったファンの皆様、チーム、そして4ヵ月もの長い間、苦しんできたすべての人に捧げます。またリンス選手、クラッチロー選手、マルケス選手の早い回復を祈ります」
■Monster Energy Yamaha MotoGP M・ビニャーレス選手(2位)
Monster Energy Yamaha MotoGP M・ビニャーレス選手
「スタートとその後の数ラップにはとても満足しています。トップに立ち、逃げ切りを狙っていたのです。今は、早く次の金曜日になって、もう一度この場所でさらなるステップアップを目指したい気持ちでいっぱいです。激しいプッシュのなかでフロントが切れ込み転倒しそうになったあとは、少しペースを下げなければなりませんでした。とくにタイヤのエッジに負担がかけられず思うようにマシンを旋回できなくなってしまったので、ここが次の課題になると思っています。フロントのソフトコンパウンドは最良の選択ではなかったかもしれませんが、そのなかでも2位を獲得できたことはとても重要。貴重な20ポイントを手にし、来週また同じコースで迎える2戦目もきっといい走りができるはずです。
今回は表彰台に上ったことに大きな意義がありますが、次回はさらに上を狙っていきます。今日の結果を基準に、常に進化していきたいのです。マルケス選手は激しい転倒でしたが、ひどい怪我でないといいのですが…。早い回復を祈り、またバトルできることを願っています。またクアルタラロ選手に祝福を。MotoGP初勝利は非常に難しいことですが、彼はやり遂げました」
■Ducati Team アンドレア・ドヴィツィオーゾ選手(3位)
Ducati Team アンドレア・ドヴィツィオーゾ選手
「僕にとって、この表彰台は優勝と同じくらいの価値がある。困難なレースだったので、このような結果を出せるとは思っていなかったが、最後まであきらめずに走って、ミスをしないように心掛けました。午前中のウォームアップ・セッションでは、チームが素晴らしい仕事をしてくれたため、デスモセディチGPのフィーリングが改善して、レースではコンスタントなペースで走行することができました。残念ながら、マシンの状態はまだ完璧とは言えず、何よりもスピードに欠けていた。次もここヘレスで開催されますが、今回のレースで得たフィードバックを活かすことで、さらに戦闘力を高めることができるでしょう」
※ ※ ※
MotoGP第2戦スペインGPは、予選でSUZUKI ECSTAR Teamのアレックス・リンス選手が転倒し右肩を骨折、決勝当日ウオームアップ走行では、LCR Honda CASTROLのカル・クラッチロー選手がクラッシュ、頭部を強打したためにドクターストップ、その後、左手舟状骨の骨折が判明し、ピンで固定する手術を受けています。また、ハイサイドでリタイヤとなったM・マルケス選手は、右腕上腕を骨折、21日にバルセロナ市内の病院で手術を受けることになっています。
次戦のアンダルシアGP は、スペインGPと同じヘレス・サーキット‐アンヘル・ニエトで7月26日に開催が予定されています。
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