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HMJ社長、日本は成熟市場! 新たな若年層の取り込みは急務!

バイクのニュース / 2020年9月12日 15時0分

2020年4月から8月のホンダ国内二輪販売は、前年比89.6%。コロナウイルス感染拡大に伴い、国内メーカーの海外拠点からの輸入が滞り、コミューターモデルの販売が低迷。126cc以上のモデルは前年比105.5%を達成しています。

■バイクに乗るということを文化として定着させたい

 ホンダモーターサイクルジャパン(以下:HMJ)の室岡克博社長は、「2020年 秋冬Hondaライディングギア」報道説明会に先立ち、国内の二輪市場やHMJの取り組みについて会見が行われました。

 室岡克博社長は、今年の6月に前任の加藤社長から引き継ぎ、ホンダモーターサイクルジャパンの代表に就任しました。ホンダに入り33年間、二輪畑を中心に日本のみならず、タイ、インドとアジアの諸国に駐在し、二輪の事業拡大、ホンダの事業拡大に携わる仕事を行っていました。アジアの次に来るであろう、二輪車のポテンシャル市場でもあるアフリカのナイジェリアに直近の3月まで赴任し、4s年間駐在。アフリカの市場開拓を推進する業務を行っています。

 日本はホンダのホームカントリーですが、バイクのユーザーは平均年齢が上がり続けています。二輪車の需要が構造的に減少し続けています。今若い人たちにバイクを販売しないと、このままでは日本のバイクの需要そのものがなくなってしまうのでは無いかという危機感を抱き、ある意味日本も再度、市場開拓をしなくてはいけない認識で就任されています。

 若年層開拓について室岡社長は、「私ごとなんですが、息子が3人おりまして、私がバイクを乗っている人を見ているので、3人ともバイクの免許を取得してくれまして、三男は大学の時に熊本まで親子ツーリングに行ったり、次男は社会人になりましたけれど友達とバイクに乗ってキャンプに行ったり釣りに行ったりと、今度はレブル250のSエディションを買うんだとお金をためています。

 バイク乗りの私一人が、3人のバイク乗りを作ることができた。子供たちが結婚して子供ができて、またその子供たちにバイクに乗ってもらう、バイクに乗るということが親から子に、子から孫に自然に繋がれば、日本もバイクに乗る若い人が増えるのではないかと考えております。

 日本は世界の中でも成熟市場です。だからこそバイクに乗るということを文化として定着させたい、こんな思いを持ってホンダモーターサイクルジャパンの責任者になりました」と話します。

■ホンダモーターサイクルジャパン室岡克博社長コメント

■ホンダの国内二輪市場の直近の状況について

新型CBR1000RR-RファイヤーブレードSP

 販売実績ですが、2020年度4月から8月の5ヶ月は、車両販売実績ですが前年比89.6%となっています。中身を見ると、50ccから125ccまでのいわゆるコミューターモデルは、コロナウイルスの影響による緊急自体宣言に伴って、宅配やデリバリーよう車両は伸びています。一部のモデルは輸入のため入荷が遅れています。5月あたりから始まった外出自粛などにより前年比85.1%となっています。

 一方、126cc以上のFUNモデルに於いては、レブルは発売以来、若年層のお客様を中心に幅広い人たちに支持されています。CB、CB650シリーズ、新型のアフリカツイン、CBR1000RR-Rファイヤーブレードも発売し、バイクシーズン到来に向けて、発売した新型車両の貢献が大きく寄与しており、前年比105.5%を達成、コロナ下ではありますが、前年を大きく越える実績を記録しています。

■Honda Dream店の取り組みについて

5月にオープンしたHonda Dream横浜緑店

 9月5日にHonda Dream沖縄北谷を先日オープン致し、全国で160店の販売ネットワークとなっています。今後もお客様のご期待に添えるよう引き続き全国に出店を加速させていきたいと思っています。お店は、社会インフラの一貫であると考えています。

■ホンダの将来に向けた取り組みについて

 将来に向けた取り組みとして二つ取り上げます。一つは、質の進化、もう一つは量の創造をテーマに各施策を進めています。質の進化につきましては、IT技術、テレマティックを活用し、お客様のバイクと販売店を繋げていくことで、さらなるお客様の満足度の向上と販売店の業務効率を進化させます。

 量の創造は、若年層バイカーに向け、直近ではSNS、具体的にはTwitterを7月から発信しています。HMJの26歳の女子社員をリーダとして、若い人でメンバーを組み楽しい発信を展開しています。

■HondaGOバイクレンタル

HondaGOバイクレンタルの登録会員数のうち約3割が若年層

 3月にサービスを開始して以来、加盟店は全国に257店まで拡大し、日本最大のネットワークとなっています。登録会員数は、8月に1万9000を超えました。1万9000人の内、約3割が20代から30代の若年層です。

 昨年二輪車を購入された人の中で20代から30代は、全体の12%しかいません。ということは、レンタルの数値を見ると、より多くの若い人がバイクに乗るというアクションを起こしてくれているのがわかります。今後は、もっと気楽に、もっと身近にをキーワードにより多くの皆さまに、より多くの若い人に、二輪車に乗る機会を提供していきたいと考えております。

■二輪車レースについて

 今年は、コロナの影響で鈴鹿8耐、MotoGP、国内外のレースが中止、延期になっています。ホンダは、2020年シーズン中にFIAの世界グランプリ通算800勝の達成が目前に迫っています。1959年にホンダが日本メーカーとして初めてマン島TTレースに参戦以来、グランプリの通算勝利数現在は、797勝としています。あと3勝で前人未到の勝利がもう少しというところまできています。

日本郵便Honda Dream TPから参戦中の高橋裕紀選手

 同様に中止、延期になっている全日本選手権には、2020年にHonda Dreamとして全日本ロード、モトクロスに参戦するライダーのサポートを行っています。その中で今期から始まった全日本ロード選手権ST1000クラス、こちらでは、日本郵便Honda Dream TPから参戦中の高橋裕紀選手が先日8月にスポーツランドSUGOで第1戦がありましたが、開幕戦で見事に優勝しました。

 今後も新しい話題をどんどん発信していきますので是非ご期待ください。

※ ※ ※

 2020年上期は、コロナウイルスの感染拡大などがある中でもホンダの国内生産モデルは前年同月比と比べても販売台数が伸びています。室岡社長が述べているように、若年層を中心に販売が拡大することで成熟した日本の市場に新たなバイク文化が誕生するかもしれません。

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