秋は濃霧がこわい? 走行中に視界が悪くなったときの注意点とは

バイクのニュース / 2020年10月12日 9時0分

「秋の空は七度半変わる」といったことわざがあるように、秋の天気はとても変わりやすいものです。さらに、濃霧が発生しやすい時期でもあり、運転中に視界を悪くなることに不安を感じるライダーも多いのではないでしょうか。

■濃霧での走行には危険がたくさん潜んでいる…

 過酷な猛暑の夏が過ぎて、涼しくなった秋シーズンはライダーにとって、最もツーリングが楽しめる季節でしょう。しかし秋は天候が変わりやすく、台風も多い時期です。多くのライダーは雨の日の走行を経験しているとは思いますが、濃霧での走行経験は少ないのではないでしょうか。視界が真っ白になり周囲の状況が確認しづらい濃霧は、ただ走りにくいだけではなく、転倒や事故に巻き込まれる危険性が潜んでいます。

 気象庁によれば「霧は微小な浮遊水滴により視程が1km未満の状態」とされています。そして、視程が陸上でおよそ100m、海上で500m以下の霧を「濃霧」と呼び、視界が極端に悪くなります。走り慣れた道や街中であれば、安全な路肩やコンビニなどで濃霧が収まるのを待機できますが、山道や高速道路では、自分が停車した場所が本当に安全であるかを確認するのも簡単ではないでしょう。

 そのため濃霧に出くわした場合には、次の点に注意しながら走行する必要があります。

 まずは、前方車両との車間距離を十分にとることが重要です。視界が見えづらいからと言って、前方車両にピッタリと付いて走行してしまうと急ブレーキをかけられた際に追突の危険性が高まる恐れがあります。また、濃霧の際は路面も濡れていることが多く、ブレーキの制動距離がおちたり、スリップの恐れがあることを忘れてはいけません。

 減速と車間距離の確保は第一前提となりますが、その次のポイントとしては、目印を決めながら走行することです。道路にはオレンジ線や白線など、車道と並行している目印がいくつか存在します。遠くの目印は見えなくても、数メートル先の白線やオレンジ線であれば確認しながら走行することが可能となります。

 あくまでも目印として走行するのであって、間違っても白線の上を走行してはいけません。対向車との衝突や滑りやすい白線によってスリップする危険性があるからです。また、ガードレールや柵なども車線と並行しているため目印となりやすいのですが、車道よりも外側に目が行ってしまうため避けた方がよいとされています。

■おさえておきたいライトの使い方

 濃霧によって周囲が見えづらいと焦ってしまうとロービームをハイビームに切り替えたくなる人もいるでしょう。本来は遠くまで確認するためのハイビームですが、濃霧の状況ではヘッドライトの光が霧に乱反射してしまい、かえって視界が見えづらくなるといった現象が発生してしまいます。そのため、光源が下向きになるロービームを使用するのがよいと言われています。

バイク用のフォグランプを使用し、濃霧に備える方法もあります

 また、補助灯として活躍するフォグランプを装着するのも効果的です。多くのクルマに装着されているフォグランプですが、実はバイク用のフォグランプも販売されています。道路交通法上は装着の義務はありませんが、万が一に備えて装着している人も増えているようです。

 フォグランプの効果は前方を照らすのではなく、前や左右の下側を広い範囲に向けて照らすため、近距離の路面の見やすさや周りの車両に自分の存在を知らせるといった効果があります。また、フォグランプは白色または淡黄色を使用しなければいけませんが、霧や雨の中では一般的に黄色のほうが見やすいといった意見もあります。

 ちなみにフォグランプは「前部霧灯」と呼ばれ、漢字で見てわかる通り、本来は霧の際に使われることが多いランプだったようです。

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 濃霧は天気が良くても、気温差や湿度によっていきなり発生することもあり、注意していても避けられない天候状態と言えます。安全に走行しなければいけないといった考えも大切ですが、まずは濃霧に出くわさないように電光掲示板やラジオでの道路交通情報をしっかりとチェックしてみてはいかがでしょうか。

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