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Zero×DEUS スタイリッシュな電動バイク「SR/S」カスタムを公開

バイクのニュース / 2020年10月29日 17時0分

オーストラリアのブランド「DEUS EX MACHINA(デウスエクスマキナ)」は米国の電動バイクブランド「Zero Motorcycles(ゼロモーターサイクルズ)」製の電動スポーツバイク「SR/S」をベースにしたカスタムバイクを公開しました。どのようなカスタムなのでしょうか。

■高性能パーツを身にまとったスタイリッシュな電動カスタムバイク

 オーストラリアのブランド「DEUS EX MACHINA(デウスエクスマキナ)」は米国の電動バイクブランド「Zero Motorcycles(ゼロモーターサイクルズ)」製の電動スポーツバイク「SR/S」をベースにしたカスタムバイクを公開しました。

 ゼロモーターサイクルズが2020年2月に発売したZero SR/Sは同社が販売するネイキッドモデル「Zero SR/F」の兄弟車といえる存在で、高いデザイン性を優れた航続距離を実現した電動スポーツモデルです。

 今回のカスタムバイクについて、ゼロモーターサイクルズとデウスエクスマキナのカスタム担当、Michael “Woolie” Woolaway氏は次のように対談しています。

ZERO:デウスエクスマキナにとってこの一台が初めての電動バイクのカスタムですか?

WOOLIE:そうです。私はいつもゼロモーターサイクルに興味をそそられていました。パイクピーク(ヒルクライムレース)でゼロのスタッフと会った時、このバイクをよく見ましたが、このバイクは何かを作るのに最適なプラットフォームだと感じました。ガソリンタンクがないですし、トレリスフレームも美しいし、他のものは全部外れて何も無くなるんです。だから心の中で静かにあのバイクで何かやりたいなと考えていました。

ZERO:最初に乗った時、どんな感じでしたか? WOOLIEは電動バイクに乗ったことがない人にこのモデルをどう説明しますか?

WOOLIE:電気モーターバイクは、ガスモーターバイクとは全く違うんです。爽快感があり、正直言って初めて乗った人は衝撃を受けると思いますが、どれだけパワフルで、どれだけ速くて、どれだけ軽快で、でもかなり優雅で、スムーズなんだと思うでしょうね。

米国の電動バイクブランド「Zero Motorcycles(ゼロモーターサイクルズ)」の「SR/S」

ZERO:たしかに誰かに初めてZEROのモーターサイクルを見せるたびに、彼らは大抵笑って帰っていきます。このバイクのデザインのインスピレーションについて教えてください。

WOOLIE:古いものと新しいもの、自分が育ってきた古い形や新しい技術を取り入れたものを作りたかったんです。そして、それがより良い製品につながると思ったんです。このバイクの図面は一切なく手作業で製作しましたが、充電口のカバーから始めて、そこからフェアリングに向かって作業して、そこから後ろ、下に向かって作業しました。発泡プラスチック、成形ツール、測定ツール、転写ツールなど、30年代や40年代、50年代前半に行われていたであろう方法で作業しました。

ZERO:それはすごいですね。スケッチかCADで始めたのかと思っていました。ボディワークに使用されている素材について教えてください

 カーボンファイバーコアマットハニカムを使用していて、強度と剛性を確保しています。全体は4本のボルトと標準的なボルト位置で固定されています。私たちは3つのパーツを成形してバイクに取り付けました。そのうちの1つ、メインボディキットは、塗装前の重さが7ポンドにもなりました。週末にロッキード・マーチンから2人のエンジニアが来てくれ、形状や全体的な用途を見て、プロジェクトのために材料のレイアウトを設計してくれました。

ZERO:サスペンション、ブレーキ、ホイールなど、このバイクの様々なパーツについて教えてください。

WOOLIE:初期の段階では、ゼロチームと打ち合わせをして、どのような方向性のバイクにするか、コンポーネントはどうするかなどを決めていました。私はレース用のバイクを作りたいと思っていたので、箱から出してすぐに100%ストリートリーガルではない、競技用のバイクとして見せたいと思っていました。

 彼らとはパイクスピークで出会ったばかりで、すぐに明らかになったのは、ショーワ製ファクトリー仕様のカスタムセット、ワールドスーパーバイクで使用されているフォークとショック、カーボンファイバーのダイマグホイール、そしてレース用のブレーキコンポーネントをスペインから調達できるということでした。ですから、このカスタムではかなりハイスペックなパーツが装着されています。

■デザインへのこだわりは?

ZERO:次にデザインの詳細についても話していただけますか?

オーストラリアのブランド「DEUS EX MACHINA(デウスエクスマキナ)」によりカスタムされた米国の電動バイクブランド「Zero Motorcycles(ゼロモーターサイクル)」の「SR/S」

WOOLIE:今回のカスタムではフットブレーキを外して、スペイン製のサム(親指)ブレーキを取り付け、フットコントロールがないことを強調しました。
 
 ペイントスキームについては、ほとんどがカーボンであることを強調したかったので、パネルのほとんどがクリアコートされています。スカラップやピンストライプなど、1962年頃のホットロッドのような50年代の雰囲気を再現しています。だから、このプロジェクトでは、古い技術やディテールを取り入れたかったんです。

 シートはデウスで働いている職人が作ってくれました。彼らは何年も前から私のシートを作ってくれていて、素晴らしい仕事をしてくれています。シートの稲妻は、実はアメリカ全土の高電圧の標準的なシンボルなんです。ガスタンクのディテールも高電圧のシンボルで、超レアなヴィンテージのものになっています。
 
ウィンドスクリーンはゼロ・グラビティのグレンの手吹きによるもので、カーボンパーツの加工はテイラー・メイド・レーシングのポール・テイラーがすべて担当してくれました。実際、パンデミックの時にはこのバイクは完成していなかったので、ポールは潔く彼のショップに作業スペースを提供してくれました。ポールには本当に感謝しています。

ZERO:他のバイクと比較して、あなたの心の中でこのバイクの際立っているポイントはありますか?

WOOLIE:普段カスタムする際はアルミやスチール、クロモリなどを使って仕事をしていますが、今回初めてカーボンなどの違う素材を使いました。機能や座面の位置、重量配分、ペグとの距離などを考えましたが、素晴らしい経験だったし、みんなに気に入ってもらえると嬉しいです。

ZERO:私たちのチームはこの一大を気に入っています。世界の人たちにも、私たちと同じように気に入ってもらえたらいいなと思っています。最後にカウルに装備されたフィンの性能について話してくれますか?

F1マシンのウイングレットをカットした“翼”をカウルに装着した「SR/S」

WOOLIE:バイク全体の形を整えてすごくいい感じに仕上がりましたが翼を付けてみたいと思ったんです。そして、F1カーのウイングレットの一部をカットして、作りました。エンドキャップは、基本的にポルシェのレースカーを模したものですが、装着してみたらとてもいい感じになりました。

 ウイングレットは特にスピードが出た時にはダウンフォースが加わるため、思った以上にバイクを安定させてくれますが、それ以外にも他とは違うかっこいいディテールが追加された気がしています。

※ ※ ※

 革新的な走行性能を実現したゼロモーターサイクルズの製品は、現在、電動バイクを専門に扱う「XEAM」で購入することが可能です。

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