ヤマハの3輪スクーター、トリシティシリーズに排気量300ccの「トリシティ300」が登場。バイク初心者の女性ライダーが走ってみた感想は？

バイクのニュース / 2020年11月6日 11時0分

フロント2輪の安定感と快適性が人気の3輪スクーター、ヤマハのトリシティシリーズ。バイク初心者で舞台女優、声優として活躍する高梨はづきさんが、この秋登場したばかりの排気量300ccモデル「トリシティ300」に乗ってみました！

■人気の3輪スクーター、トリシティシリーズに自立サポート機能を搭載

　ヤマハ独自のLMW（リー二ング・マルチ・ホイール）機構を採用した3輪スクーター「トリシティシリーズ」は、フロント2輪、リア1輪という構成で、リーンしながら旋回できるため、コーナリング時に高い安定感を発揮します。フロントのタイヤが左右それぞれ動くので衝撃吸収性も高く、快適な乗り心地も特長です。

　人気を集めているトリシティシリーズの排気量125cc、155ccモデルに続いて、今秋新たに登場したのが300ccモデル。注目ポイントはトリシティシリーズに初採用された「スタンディングアシスト」です。グリップ左側にあるスイッチをオンにすると、車体の傾きを制限して自立をサポートしてくれしてくれます。

　車速10km/h以下、スロットル全閉状態でエンジン回転数2000r/min以下の条件で作動させることができるのです。アクセルを開けるか、スイッチを2回押すと解除。アシスト機能を使い分けることで、停車時や取り回しをする時の扱いやすさを高めています。

　そこで、今年の春からバイクに乗りはじめたばかりという高梨はづきさんがトリシティシリーズを初試乗！　今回は排気量300ccの「トリシティ300」の使い勝手や乗り味をレポートしてもらいました。

■大きく感じたボディだけど、スタンディングアシストで安心感バツグン！

　みなさん、こんにちは！　高梨はづきです。今回は紹介させていただくのはトリシティの300ccモデルです。3輪スクーターを見るのは155ccモデルと一緒で初めてだったので、「これ本当にスクーター？ギアついてないの？」と驚きました。

LMWモデルのフラッグシップモデルNIKENに引けをとらない車格です（トリシティ300/NIKEN/トリシティ155）

　しかもこの時、大型ロードスポーツでLMW機構を採用しているナイケンも初対面したのですが、トリシティ300もナイケンくらい大きく見えて「車格あるなぁ…」と思いました。

　マットグリーニッシュグレーのカラーが、光に当たるとより鮮やかな緑色にも見える不思議な色合いで、仮面ライダーみたいでカッコいい！　ホイールの一部にアクセントカラーが入っていて粋な感じです。メーターはデジタル表示の液晶モニターで、数値などの大小がハッキリしていて画面も大きくて見やすいです。

　シートの質感やデザインが全体のバランスにマッチしていて一体感があると思いました。座り心地は硬すぎず柔らかすぎず、わたしには丁度いい感じです。

シート下には、ヘルメットが2個入るスペースがあり買い物にも便利です

　ちなみにシート下のトランクには2つ分のヘルメットが入るスペースがあるので便利。しかもLEDの照明で中が見やすい！　ヘルメット二つ入れてもまだ物を入れるスペースがあることに驚きました。お出かけ先でたくさん買い物をしてもこれなら平気そうです（笑）。

■安心感があってパワフル。お買い物に出かけたくなります

　足着きは身長158センチのわたしで爪先がチョンと着く程度。大きな車格に不安がありましたが、ここでスタンディングアシスト機能のスゴさを実感しました！　スタンディングアシスト機能をオンにすると、車両の自立をアシストしてくれるので車体が安定します。

足着き性は身長158センチのわたしで爪先がチョンと着く程度ですね

　サイドスタンド外す時に倒してしまいそう…と、最初は恐る恐るでしたが、おかげで安心してスタンドを外せました。今まで感じたことのない初めての体験です。

　それからスタンディングアシスト機能を解除して発進。車体が大きいから発進に気を使うかと思いましたが、意外にもすんなり発進してくれます。低速の伸びがグーンとあって、街中の走行で不自由する事はなさそう。アクセルを開ければ、スタンディングアシスト機能は解除されますが、まだ運転に慣れてない私だとグラつく可能性があるので練習が必要そうです。

車に乗っているような感覚のトリシティ300は、コーナーリングも安定して恐怖心はありません