未成年だけど原付免許が欲しい!バイクにかかる費用はどれくらい?
バイクのニュース / 2020年11月26日 13時0分
気軽に乗ることのできる原付バイクは未成年でも免許取得が可能で、なかには16歳の誕生日を迎えると同時に免許を取得したという人もいるようです。しかし、免許取得や原付バイクの購入にはもちろんそれなりの費用が発生します。原付バイクの免許取得からその後の購入費用や維持費など、どれくらいかかるのでしょうか?
■原付免許の取得方法の流れは?
原付免許は、排気量が50cc以下の原動付自転車の運転が可能で、受験資格の年齢は16歳以上となっています。動力が付いた自転車の区分になってはいるものの、外見や構造は通常のバイクと変わりなく、運転免許取得は少し難しそうなイメージを持っている人もいるかもしれません。しかし実際は、最短1日で免許が取得することができ、試験を合格したその日に免許証が交付されます。また、試験があるのは学科のみで実技は合格後の原付講習を受けるのみとなっています。
受験場所は各都道府県の運転免許センター及び試験場で行います。試験は平日のみとなっていますが、当日の受付時間内に手続きを済ませれば受験が可能です。必要となる書類は、住民票の写し(発行後6か月以内。本籍地の記載があるもの)、本人確認書類(健康保険証、マイナンバーカードなど)、申請用写真(6か月以内に撮影したもの。タテ30mm×ヨコ24mm)の3つです。また、筆記試験で使う筆記用具、メガネ等も忘れずに持参しましょう。
受験に必要な手数料は、受験料1500円と免許証交付料2050円の計3550円です。ちなみに受験料の1500円は試験に合格しない限りはその都度かかります。また、筆記試験合格後は原付講習受講料として4500円が別途必要となります。
適性試験では、視力検査、聴力検査、色彩識別検査、運動能力検査が適正であるか判断されます。当然ですが、これらの検査に問題がある場合は学科試験を受けることができません。適正試験を無事にクリアできた人は、学科試験に挑むことができます。
試験時間は30分で、交通ルールやマナーについてのマークシート問題が46問、危険予知を応えるイラスト問題が2問の合計48問を解いていきます。50点満点中45点以上で合格となるので、事前に問題集などで勉強しておくと良いでしょう。もちろん書籍でも多く問題集は販売されていますが、日本二輪車普及安全協会のサイトではweb上で実際の試験問題をシュミレートすることができ、今の自分が試験に合格できるかどうかの目安にもなります。他にアプリもあるので、自分に合った勉強方法を探してみましょう。思いついた時やすきま時間にスマホひとつで気軽に勉強できるのでぜひ活用するのがおすすめです。
学科試験合格後は、原付を安全に正しく乗るために基本の操作や走行方法、安全運転の知識を約3時間に渡って学びます。実際にバイクに乗る技能講習があるので、長袖、長ズボン、運動靴など運転に支障がない服装を準備しておく必要があります。学科試験に合格しても原付講習を受けなければ免許証が交付されないので必ず講習を受けましょう。
■原付バイクの購入費用と維持費について
免許証を手に入れた後は、実際に原付バイクを購入したくなるものです。価格帯はさまざまですが、比較的に電動自転車よりは高く、一般的なバイクよりは安く購入することができます。
たとえば電動バイクの旅でおなじみの「ヤマハビーノ」のガソリンタイプは、20万3500円(税込み)~購入することができます。燃費はWMTCモード値で58.4km/Lで燃料タンク容量が4.5L、燃料満タンで約263km走行することが可能となります。また、「ホンダタクト」は16万8300円(税込み)~購入することができ、燃費もヤマハビーノと同様で燃料満タンで約263kmの走行が可能です。
ヤマハ「ビーノ(ガソリンタイプ)」の価格は、20万3500円(税込み)
仮にガソリン価格が1リットル130円とすると、燃料満タンで130円×4.5Lで585円となります。毎日10kmの距離を週5日走行したと仮定すると、10km×5日×4週で200kmとなるため、月のガソリン代は500円ほどで維持できる計算になります。もちろん道路状況や通学距離が長い場合は燃料がかかることになりますが、2倍になったとしてもガソリン代を約1000円で維持することも可能となります。
また、バイク購入後は保険や税金などの維持費がかかることも忘れてはいけません。毎年4月1日から翌年3月31日までの1年分の軽自動車税が発生し、50cc以下の原付は年間2000円となります。その他にも自賠責保険が1年ごとにかかり、125cc以下のバイクは一律で年間7280円が必要となります。ちなみに自賠責保険は1年~5年までまとめて契約することも可能で、1年契約は7060円、2年では8950円、3年では1万790円、4年では1万2600円、最長の5年契約では1万4380円となるため1年あたり2876円とかなりの割安になります。
任意保険は強制ではありませんが、万が一の事故などに備えて必ずと言っていいほど加入しておくことをおすすめします。免許取り立ての初心者であれば、運転に慣れるまでちょっとしたことで事故や怪我に繋がることも少なくはありません。身ひとつで走行しなければならないバイクだからこそ、もしもの時の保険が重要となります。
保険会社によって補償内容や金額も大きく変わりますが、車両補償がある保険の相場として2万円前後が多いようです。原付バイクが1年間でかかる維持費をまとめると、自動車税2000円+自賠責保険2876円+任意保険2万円+ガソリン代(年間4800km)1万2000円で、合計3万6876円ほどで維持することが可能となります。
この他にもオイル交換などのメンテナンス費用、タイヤなどの消耗品の費用なども発生してきますが、原付バイクはパーツ自体も安価なため一度に大きな金額の出費となるケースは少ないようです。
※ ※ ※
原付免許の合格率は約50%とも言われており、比較的受かりやすい免許と言えます。またバイク購入後の維持費も、年間4万円以下に押さえることも可能となり、これくらいの金額であれば毎月のスマホ料金を支払うくらいのイメージで原付ライフを手に入れることができるのではないでしょうか。バイク購入時は初期費用がかかってはしまいますが、バイトで貯金を頑張れば支払えない額ではありません。バスや電車などの交通料金や通学時間を節約できる大きなメリットになることはまちがいないでしょう。
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