まる1日トレイルを走ってわかったe-MTBの魅力と課題 軽量設計のスペシャライズド「Levo SL(リーヴォ・エスエル)」でゴー!!

バイクのニュース / 2021年1月24日 11時0分

電動アシスト機能付きマウンテンバイクの魅力はどこにあるのでしょうか? 電動アシスト機能付きでありながら軽量で軽快、ジャンプもテクニカルトレイルもこなす、スペシャライズド社の2021年モデル「Levo SL」で、まる1日走ってみました。

■まる1日トレイルを走ってわかった、e-MTBの魅力と課題

 アメリカの大手自転車メーカー「SPECIALIZED(スペシャライズド)」社の最新e-MTB「Levo SL(リーヴォ・エスエル)」の実力は? まる1日トレイルライドすればわかるのではないか、ということで実際に走ってみました。

 設定ルートは南伊豆の舗装路を含む100kmほどのトレイルのコースで、いくつも林道を組み合わせています。登っては下りというアップダウンのレイアウトで、獲得標高は、なんと2800mになります。これをMTB(マウンテンバイク)で登ったということです。オンロードのロードバイクと比較すると、登坂は1.5倍から2倍の走行時間がかかるので、単純計算では「よ、よ、4200m登ったことになるの!?」という感じです。

 朝8時にスタートし、フィニッシュが15時半頃、グロスで7時間半のライドは一般的にはハードですが、「e」の力をもってすれば……。

 今回のライドで、e-MTB(電動アシスト機能付きマウンテンバイク)の革命的な楽しさ、そして課題も見えてきました。

■登りは、あくまでもサボらせない

 e-MTBの魅力は、なんといっても登りで発揮されます。かといってサボれるわけではなく、人力でペダルを回した上で、電動アシストによって補助されます。ゆっくりであればあるほどアシストが効いていると感じるので、低速や急勾配の登りほど効果は絶大になるのです。

尾根沿いの道を仲間達と走ります。e-MTBならばテクニックが上のメンバーとも気持ちよく走れます

 ことMTBの場合は、路面抵抗やサスペンションなどの機構による沈み込み、重量もそれなりにあるので登りは結構シンドイもの。そもそもトレイルの下りを楽しむために山を登らねばならないので、より楽に登れるというのは大歓迎なのです。ほどほどにサボれないのも、いい味わいなのです。

 他のライダー(電動アシスト機能なし)と同じようにペダルを回して登るので、背徳感というものは薄く「ようやく登り切ったぜ」という到達した喜びも共感することができました。もっとも、人力で走っている同行したライダーが「e」のアシストを借りて走る筆者(山本健一)をどう思っているかは窺い知れないですが……。

■後半はバッテリー切れの恐怖におののく

 今回のライドは100kmほどのロングライド。距離的にも想定した走行時間的にもバッテリー容量が足りないのは明白でした。アシストに頼り切っていたら、確実に途中で切れます。ではどうするか? 対処法は2つあります。

アシストを使えば、当然バッテリー残量を示すメモリが徐々に減っていきます。最後まで残すのがこの日のチャレンジ

 ひとつはアシストゼロで走る区間を増やす、もうひとつはオプションの補助バッテリー「レンジエクステンダー」を携帯することです。今回は前者を選択し、体力がなくならない範囲でバッテリーをできるだけ温存するように走りました。手元でON/OFFの切り替え操作ができるので、ギアを変えるように簡単に操作できます。

 平地や下りではアシストをカットし、登りでも心拍数が上がりすぎない運動強度を保って走るなど配慮することで、かなりの登坂量にも関わらず、ラスト5kmまでバッテリーを残すことができました。

 万全を期すなら、走行時間に応じて走り切れるだけのレンジエクステンダーを用意しておくと、ストレスなく走りに集中できます。なにしろボトルホルダーに装着できるサイズで、荷物の重さはあまり気になりませんから。

五輪のMTB競技で2度、メカニックとして帯同した経験をもつ鏑木(かぶらぎ)さん(中央)。e-MTBの補助のおかげで上級者にもついて行くことができました

■SPECIALIZED S-Works Turbo Levo SL Carbon 製品概要

価格(消費税10%込み):169万4000円
車体重量:17.3kg
モーター最大出力:ペダリングの2倍
アシスト制限速度:24km/h
最大トルク:35Nm
最大航続時間(レンジエクステンダー装着時):5時間
バッテリー容量:320Wh

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