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お気に入りのバイクをいつまでもピカピカに! ガラスコーティングのメリットとは?

バイクのニュース / 2021年5月3日 9時0分

ボディを守るコーティング剤・方法はさまざまあるが、ガラスコーティングが長持ちするって本当なのでしょうか。ポリマー加工との違いメリットなど、気になるポイントが多いのではないでしょうか。ガラスコーティングを実施するために必要な費用は、ユーザー自らDIYで可能なのかいくつかの疑問について検証・解説します。

■バイクのガラスコーティングとは

 バイクのボディに処理を行う「ガラスコーティング」とは、もともと艶出しのために塗られているクリア塗装を、さらに強力なガラス被膜で覆うことで、長期間塗装面を酸化や傷から守る特殊加工です。その皮膜の強さを示す耐熱温度は、摂氏1000度を超えるとも言われています。従来からあるワックスやポリマー加工などとの違いは、その皮膜の強さだけではありません。

 そこでまず、ワックスやポリマー加工、ガラスコーティング、それぞれの特徴について触れておきましょう。従来からある「ワックス」はコストも安く気軽に利用できますが、塗装膜の上に塗布しているだけの状態なので流れ落ちやすく、その撥水性、持続性などの効果は短く、定期的な施工が必要というデメリットがあります。

 いっぽう、「ポリマー加工」の特徴はシリコンやフッ素を含んだコーティング剤を利用し、ワックスよりも持続性は高いのが特徴です。しかし、ガラスコーティングとの大きな違いは、ポリマーは「塗装の内部に浸透して効果を出す」製品だということ。ガラスコーティングは、「塗装の上にガラス被膜を形成する」というところが大きな違いです。

 ガラスコーティングは、厚みのあるガラス被膜によって目には見えない塗装面の凹凸も均一にするため、汚れや水分が付着しにくいという特徴を持っています。加えて、皮膜が「塗装の上にある」ことで浸透性のポリマーにはない「対擦性」も魅力です。熱の影響による劣化にも強く、摂氏1300度という「耐熱性」を持つ製品もあり、こうした製品はマフラーやエンジンにも塗布することが可能です。

 ガラスコーティング施工後は、塗装面に汚れが付着しにくくなるため洗車は「水で流す程度」で構いません。ただし、ピッチやタールなどの油汚れが付着したときは脱脂剤などで油分は取り除いておかねばなりません。

 施工後は被膜を痛めないために、洗車の際、強く擦らないことが長持ちさせるコツで、効果を持続させるために、ショップやコーティング剤に指定されている期間ごとのメンテナンスが必要です。このガラスコーティングは、バイクを綺麗に維持したい人にはお勧めの方法です。しかし、実際に利用すべきかは、施工するメリット&デメリットを理解し、実施してください。

■ガラスコーティングするメリットとは

 まず、ガラスコーティングのメリットを挙げます。その長所は洗車が楽になるだけでなく皮膜が硬いので「持続性が長い」のが特徴です。その効果は3年~5年程度、なかには10年とする製品もあります。ポリマーなどの浸透性のものと違って「被膜で塗装面を覆う」ことで汚れの侵入も防ぎ、雨染みなどへの防御効果も高く、ガラス被膜自体に強度があるので、バイクの塗面を傷などから守ってくれます。

 ガラスコーティングのデメリットは、「施工料金が高額である」ことが最大のネックでしょう。費用は依頼先やバイクの大きさによって異なります。1951年創業のバイク用品製造・販売・卸業を営む株式会社山城(本社:東京都)の二輪車専用ガラスコーティングの価格表を見ると、定期メンテナンス不要の特殊な施工で、原付スクーターが約5万5000円から、大型バイクで8万円となり、施工内容によって15万円近くにもなります。

 ほかにも、ガラスコーティングの施工作業は数時間で完了します。ただ、乾燥などの仕上げのための時間も含めて、数日預ける必要があることも……。また、あくまで現在の塗装を保護する施工であり、既に発生しているサビの除去や深いキズの復元はでません。加えて、新たなツヤ出し効果は薄く、傷もなく下地が良好な状態の「新車時」に実施すべき施工法だと言われています。

ガラスコーティングは、傷もなく下地が良好な状態の「新車時」に実施すべき施工法とも言えます

 費用を抑えるために自分でやってみたいと思う人もいることでしょう。ある程度乗り込んだバイクにガラスコーティングする前に、「鉄粉・水垢・ウォータースポット・古いワックスや汚れ・小傷」などの除去などが必要です。その下地の処理が甘いと、コーティング剤の密着性が落ち、仕上がりに大きく影響します。コーティング剤の塗布に失敗したときの再処理には、除去に手間がかかるなど、ガラスコーティング施工は難しい作業とされています。

 専用のコーティング剤は、空気中の水分である湿度や温度の化学反応を利用して硬化させます。そのため塗布後は乾燥を完全にするために、最低でも24時間は雨や水などに濡れないような環境で補完が必要です。そのあたりの環境が整っていないと、仕上がり具合だけでなく効果の持続性低下にも繋がるなど、問題が生じます。つまり、DIYでガラスコーティングを行うには、適切な環境と高い技術力が求められると言うことです。

※ ※ ※

 バイクをピカピカに維持するガラスコーティングは、愛車をその強い被膜で塗装面を熱やキズからも守ってくれる強い味方ですが、かなり高価な作業コストが必要なのも事実です。定期的な洗車&ボディメンテナンスが苦にならない人ならば、ワックスやポリマー加工でコストを抑えて管理することも選択肢として悪くない方法でしょう。しかし、新車時の状態を長く保ちたい人は、新車購入直後にガラスコーティングによるボディ保護をお勧めします。

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