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【バイクのニュース x MOONEYES コラボ企画】”YAMAHA PAS City V”カスタマイズの道~Vol.2~もう何も振り返らない! Let’s バラバラ!!

バイクのニュース / 2021年7月15日 12時0分

電動アシストの先駆けとして登場したヤマハ「PAS」シリーズも登場から28年目を迎え、いまでは様々なモデルが存在しています。そこでこの連載ではアメリカン・カルチャーの伝道師とでもいうべき存在であるメーカー「MOONEYES」とのコラボにより、レトロスポーティなデザインを採用した「PAS CITY-V」のカスタムを敢行。2回目となる今回からいよいよ本格始動です。

■お洒落は足元から

「お洒落は足元から」。いったい誰が、こんな世界標準的な言葉を言い始めたんだろう。ここまで幅広い層に共感できる言葉はそうは見つからないと思う。

 とはいえ、僕の43年間の人生は、言う側ではなくほぼ言われる側の人生なので、とても耳が痛い言葉でもある。

 前回、横浜本牧にあるMOONEYES に YAMAHA「PAS City V」が到着し、熱くそしてただひたすらに長く「自転車愛」を書き綴ったこのカスタム企画も二回目となります。

 皆様こんにちは。MOONEYES広報を担当しているPANスミです。

 それでは、目の前で光り輝いている新車、PAS City Vのカスタマイズを開始していきましょう。どこから始めていくかというと冒頭の言葉になります。

 そうです。まずは、足元からです。自転車でいうとタイヤ&ホイールになります。

 乗り物のカスタマイズに関していえば、ここが一番の、そして最大のポイントになるわけです(個人的主観です)。僕も今までの人生でここを買ったままで満足した事はありません。
 
 おそらくMOONEYES スタッフの大多数がここの部分に関して、出口が見えそうで見えない壮大な世界で、試行錯誤を繰り返していると思います。多種多様の選択肢の中から、自身の車輌をカスタマイズし感じた事を、今度は、お客様への最適なご案内としてフィードバックしていく、何て恵まれた環境のお仕事なんでしょう。自身のホビーであったとしても「これは仕事なんだ、仕事に活かせる事をしているのだ」という魔法のような言葉で正当化出来ます。素晴らしい!!

 今回の YAMAHA PAS City V のタイヤ&ホイールサイズは、24インチ。今まで個人的に楽しんできたBMXやMTBは20インチや26インチなので初めてのサイズとなります。

 しかし僕はここで、さぁどうしようかな? と考え込む人間じゃないんですよ。計画的に動いた方が良いのは百も承知なんですが、これがどうして、気がついたらとりあえず動いて、そして閃くのを待つのが僕の広報人生。

 初めてのUSA出張の際、猛暑の砂漠で何も考えず動き回り熱中症で倒れ、別の出張では、宿泊していたモーテルのエレベーターに「故障中、使用しないで」と紙が貼ってあったのに、3階から1階まで轟音と共に落下、日本でもよく見るファストフード店での食事に「ドキドキしないなぁ」と天を仰ぎながら店へ歩いていたら、蓋が開いていたマンホールに落ち、人生で一番ドキドキしながらハンバーガーを食べ、ベトナムでは初対面の知らない現地の人とバイクで観光客が一切いないローカルな店に行き気がついたら一緒にフォーを食べていたなどなど、いくらでも無計画で動いてきたエピソードがある人間。でも、まぁいいんです。とりあえず動いてみて、閃いたらカタチにしていって、壁にぶち当たったら解決策を考えましょう。

■早速新車をバラバラに!

 まずは目の前にある新車の YAMAHA PAS City V をバラしていきます。

 もう思いたったら吉日、いきなり始めたので準備とか撮影時の配慮も忘れておりました。

撮影スタッフ「スミさんグローブしてないですよ?」
PAN スミ  「おっとーそうだった、そうだったー」

カスタムのためYAMAHA「PAS City V」を分解するMOONEYES広報のPANスミ氏

撮影スタッフ「いやいやそのグローブも違うかと….」
PAN スミ  「あららーそう言われればそうね」

カスタムのためYAMAHA「PAS City V」を分解するMOONEYES広報のPANスミ氏(右)と撮影スタッフ

 MOONEYES の広報として、完全に失格のままバラしていきます。それにしてもさすが電動アシスト自転車、見た事ない部品、配線が多いですね。そうこうしているうちに、フツフツとイメージが浮かんできました。

24インチというサイズ感で、カスタムに幅が出ないんじゃないかとか、どの自転車のスタイルで仕上げていこうかとバラしながら考え始めていましたが、そうじゃない!!

 ○○っぽくカスタムしましたとかではなく、目の前の 24インチの電動アシスト自転車が MOONEYES Official としてSpecial な1台になっていけば、それで良いじゃないか。

カスタムのためYAMAHA「PAS City V」を分解するMOONEYES広報のPANスミ氏

 良し、そうなればですね、取り急ぎ、取り外した前輪と後輪は、南カリフォルニアにあるMOONEYES USAに送る事にします!

南カリフォルニアにあるMOONEYES USA

南カリフォルニアにある MOONEYES USA の敷地内にある Machine Shop にて、このPAS City V 専用の Special MOON Wheel Disc を作る事にします。

 ここで、MOON Wheel Disc をご存知でいない方のために、我が社を代表するアイテム MOON Wheel Disc をご紹介します。

 MOON Wheel Disc は、毎年 USA ユタ州の塩湖で開催されている最高速レース(Land Speed Race) “Bonneville Speed Trial” 用に創業者 Dean MOON が開発したアルミニウム製の軽量かつ空力に優れた Wheel Disc になります。
 
 このWheel Disc は、1950年代から現代までBonneville や Dry Lake で重要な役割を果たしていて、レーサー達が記録更新してゆく為には欠かせない Speed Equipmentです。Speed を求めている世界だけでなく、ホットロッド ムーブメント、カスタマイズドの世界においても、シンプルで飽きのこないデザインが愛され続けています。

MOONEYESのカスタムパーツ「MOON Wheel Disc」

 1950年代から70年が経った今でも最高速レースで欠かす事が出来ないパーツなんて、そうは無いと思います。僕がこのMOON Discの存在を知ったのはレースの世界ではなく、カスタマイズされた車輌(映画「コブラ」劇中車の1949 Mercury)でしたが、2008年実際に Dry Lake, Bonneville で開催されている Land Speed Race を現地で体感した時、目にする Race Car がほぼ MOON Disc を装着していたので、とてつもなく嬉しく、とてつもなく誇らしくなった記憶があります。いや、僕は何にもしていないのですが……。このMOON Wheel Discは現在でもMOONEYES USAにある Speed Shop にて職人が1枚ずつ製作しています。

MOONEYESのカスタムパーツ「MOON Wheel Disc」MOONEYES USAにある Speed Shop にて職人が1枚ずつ製作されています

 そして、あまり知られていないかもしれませんが、用途、形状、サイズの要望にお応えして特注の Special MOON Disc も随時、オーダーをお受付し、製作をしております。本来、サイズをご指定いただき、製作に入りますが今回、初となる電動アシスト付き自転車用のホイールという事で、間違いのないようホイール自体をUSAへ送り、現物にぴったり合うように前輪、後輪ともにMOON Disc を製作致しました。

 早速、MOONEYES USA より完成したと写真が送られてきました。とてつもなく嬉しく、とてつもなく誇らしい。いや僕は何もしていないのですけどね……。

YAMAHA PAS City V用に製作された「MOON Wheel Disc」

 俄然やる気もみなぎってきたわけです。

 このホイールにあわせるUSA ブランドのタイヤも見つけ、早速オーダー。全てが順の調、Perfect です。

 これで足元はバッチリ決まったぜ!!

 そう、この時は、その後の悪夢なんて知る由もなくただただ喜んでいたのです……

第3回目に続く。

MOONEYES 広報 PAN スミ

〈次回予告〉”24インチ自転車バランス再考”パーツチョイス・ミーティングからのレンダリングデザインが完成!!

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