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【MotoGP】ビニャーレスの後釜はモルビデリに確定!? ヤマハ、ペトロナス首脳陣は合意済みか?

バイクのニュース / 2021年7月1日 12時0分

マーベリック・ビニャーレス(モンスターエナジー・ヤマハ・MotoGP)の2021年いっぱいでのヤマハ離脱が急きょ発表されたが、すでにその後釜にフランコ・モルビデリ(ペトロナス・ヤマハ・セパン・レーシング・チーム)を据えることで、ヤマハ、ペトロナスの両首脳陣は調整を進めているようだ。

■ヤマハ、ペトロナスの両首脳陣がすでに合意?

 マーベリック・ビニャーレス(モンスターエナジー・ヤマハ・MotoGP)が、2021年いっぱいでヤマハを離脱することが急きょ発表され、空いたファクトリー・チームのシートに誰が納まるかに俄然注目が集まっていたが、大方の予想通り、フランコ・モルビデリ(ペトロナス・ヤマハ・セパン・レーシング・チーム)が昇格することで話がまとまりそうな雲行きだ。

 ヤマハ・ファクトリーのマネージングディレクター、リン・ジャービス、チームディレクターのマッシモ・メレガリ、MotoGPグループの鷲見崇宏リーダーとペトロナス・チームの代表、ラズラン・ラザリ、チームマネージャーのウィルコ・ズィーレンベルグの間で会談が持たれ、すでに合意に至っているようで、近いうちに正式発表されることが予想される。

 モルビデリは2020年の7月にペトロナス・チームと2021年・2022年の2年契約を締結していたが、ヤマハ内での昇格ということで、そこはそれほど大きな問題とはならなかったようだ。

 現在、26歳の“フランキー”は、昨シーズン、Aスペックと呼ばれる型落ちのYZR-M1で3勝を挙げ、ヤマハ勢トップのランキング2位を獲得。今シーズンは昨年ほどの大活躍とまではいかないものの、Aスペック(プラス)のM1を駆り、スペインGPで3位表彰台に立っている。

 クルーチーフを務めるラモン・フォルカダは、ホルヘ・ロレンソを3回チャンピオンに導き、モルビデリ躍進の立役者ともいわれるだけに、揃ってファクトリー・チーム入りすることになりそうだ。

 ちなみにフォルカダは当時担当していたビニャーレスと衝突し、2018年にヤマハ・ファクトリーを去ることになった苦い経験がある。

■「ファビオが同僚?」ミルが発した意味深投稿

 前年王者のジョアン・ミル(チーム・スズキ・エクスター)が電撃移籍するのでは? との噂も一部で流れたが、これはミルが発信したジョークに尾ひれが付いたものだろう。

右から前年王者のジョアン・ミル(チーム・スズキ・エクスター)とファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハ・MotoGP)

“ビニャーレス、ヤマハ離脱!?”のニュースがパドックを騒がせていた第9戦オランダGPで3位になったミルは、優勝したファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハ・MotoGP)とのパルクフェルメでの様子をSNSで公開した。

 投稿には「チームメイトは再びファビオ?」との意味深(?)コメントが付けられ、クアルタラロが「もちろんだよ、チームメイト! イイ話だね(笑)」とすかさず反応。ふたりがMoto3時代の2016年、レオパード・レーシングで同僚だったこともあり、話題となった。

 ミルはスズキと2022までの2年契約を結んでおり、そもそも見込みはあまりなかったが、スズキの競争力次第では、2023年以降なら可能性がない訳ではない。

 頭脳派で知られる若きチャンピオンだけに、もしかしたら開発が停滞気味のスズキにハッパをかける意図があったのかもしれない。

ヤマハのテストライダー、カル・クラッチロー

 2020年末に現役を退き、今年、ヤマハのテストライダーに就任したカル・クラッチローの復帰、浪人中のアンドレア・ドヴィツィオーゾの名も取り沙汰された。

 全盛期のヴァレンティーノ・ロッシとコンビを組んだコーリン・エドワーズのように着実にポイントを獲ってくるベテランの存在は頼もしいが、クアルタラロとの相性という面から見ると不確かな部分が大きい。

■Moto2、WSBKの若手が候補となるペトロナス

 気になるのは来年のペトロナスのシートだ。

 モルビデリがファクトリー・チームに昇格。ヤマハとの契約に『パフォーマンス条項』が存在するといわれるロッシもチームから去る公算が高く、その場合、一気にふたつ席が空くことになる。

ジェイク・ディクソン(ペトロナス・スプリンタ・レーシング)

 Moto2、Moto3にも参戦するペトロナスは、基本的には若手の育成を運営コンセプトに掲げており、それを額面通り受け取ると、同チームでMoto2を戦うジェイク・ディクソン、シャビ・ヴィエルヘ(両者ともペトロナス・スプリンタ・レーシング)が候補として考えられる。

 MotoGPを統括するドルナスポーツは、イギリスの有料スポーツチャンネル『BTスポーツ』との関係もあり、興行的理由からイギリス人のディクソンを最高峰クラスで走らせたがっているとも囁かれる。

 一方、ヤマハは営業的観点から北米市場に大きくアピールできるアメリカ人ライダーを希望しているとされ、シーズンオフにアプリリアからMotoGP昇格オファーをもらっていたジョー・ロバーツ(イタルトランス・レーシング・チーム)に注目しているようだ。

ジョー・ロバーツ(イタルトランス・レーシング・チーム)

 だだ、3人ともMoto2でそこまで目立った成績は残せておらず、一時、名前が挙がったラウール・フェルナンデス(レッドブル・KTM・アジョ)に比べると、物足りない印象は否めない。

 Moto2でランキング3位につけているマルコ・ベッツェッキ(スカイ・レーシング・チーム・VR46)は、2022年、ロッシ率いる『アラムコ・レーシング・チーム・VR46』からMotoGPクラスにデビューすると予想されているが、“何らかの事情”でその話が流れた場合、ヤマハとの友好関係を継続したい師匠からの推薦でペトロナスに加入するなんてこともあるかもしれない。

 WSBK(スーパーバイク世界選手権)を走るヤマハ・ライダーがステップアップしてくる可能性もある。

ギャレット・ガーロフ(GRT・ヤマハ・WorldSBK・チーム)

 ギャレット・ガーロフ(GRT・ヤマハ・WorldSBK・チーム)は、左膝の手術で欠場したモルビデリの代役としてオランダGPに出場し、ルカ・マリーニ(スカイ・VR46・エスポンソラマ・レーシング)より前の17位で完走。昨シーズンも新型コロナウイルスの検査で陽性になったロッシの代わりにヨーロッパGP初日を走っている。
 本業のWSBKでも元気な走りを見せており、アメリカン・ライダーという条件にも合致する。

 WSBKでのヤマハのエース、トプラック・ラズガットリオグル(PATA・ヤマハ・WorldSBK・オフィシャル・チーム)にも熱い視線が集まるが、本人は「僕の夢はWSBKでチャンピオンになること。将来のことはその後に考える」と語っている。PATA・ヤマハとの契約が2023年までとなっており、まずはWSBKに専念したい意向だ。だが、第3戦エミリア・ロマーニャ大会を終わった時点でランキング2位とチャンピオン獲得も決して夢ではなく、2021年シーズンの最終的な成績次第では、MotoGPに鞍替えすることも十分にあり得る。

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