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MotoEライダー 大久保 光のレースレポート「鈴鹿8耐に向け、急遽スポット参戦を果たした全日本第5戦」

バイクのニュース / 2021年7月24日 18時0分

日本人初のMotoE(FIM Enel MotoE World Cup)ライダーとして、2021年シーズンを戦うことになった大久保 光 選手のレースレポート第7弾! 今回は、全日本ロードレース選手権にスポット参戦した様子をレポートしてくれました。

■鈴鹿8耐での勝利を目指したバイク作り

 こんにちは。大久保光です。梅雨が明けて暑い日々が続きますね。近年の夏は猛暑が続き体調を崩す人が増えたと聞いています。私自身、日本の夏は東南アジアより暑いような気がしています。暑い夏は好きですが、暑すぎるのもいかがなものかと思っております。

 プールに行ったり、海に行ったりしたいのですが、コロナがまだ落ち着かないなかで、行くのもどうしたものかと思い、今年も家でゆっくり夏を楽しもうと思っております。
 
 まぁ、泳げない私にとっては、あまり変わらないかも知れませんが……。誰か泳ぎを教えてくれる人がいたらなぁと思いつつ、プラモデル制作に励む夏となるでしょう。
 
 ヨーロッパに行っていた時に観れていなかった、日本のアニメも見ていきたいですし、8月上旬にはヨーロッパに戻るので、束の間の日本の夏を楽しむのも良いかも知れません。
 
 そんななか私は急遽、全日本ロードレース選手権鈴鹿ラウンドに、スポット参戦をさせて頂きました。クラスはJSB1000クラスという日本最高峰クラスで、チームは大人気アニメ、新世紀エヴァンゲリオンをメインスポンサーとしたチーム、『EVA RT 初号機 Webike TRICKSTAR』からの参戦です。

 今回はレースウィークの木曜日から走行があったので、しっかりとセットアップする時間も取れ、焦らず確実にマシンを作っていくことを前提にセッションを進めていきました。鈴鹿8耐のテストを兼ねての参戦だったので、できる限り多くのデータが取得できるように心がけました。

■久々尽くしのガソリンエンジン車でのレース

 しかし、久ぶりとなるエンジンが搭載されたバイクでのレース、また乗ったことのないチームのマシン、さらにはスプリントレースへの参戦も久々と、久しぶり尽くし。タイヤもこれまでとは違うメーカーのものを使用することになり、データがまったくない状況でのスタートとなりました。

久々にエンジン搭載車でレースに挑む大久保選手。セッティングも順調に進みます

 そのため、木曜日、金曜日とバイクを作っていくのに苦労しましたが、幸いチームのメカニックさんのお陰で、マシンを上手くセッティングすることができました。
 
 金曜日を終えた時点での順位は16番手タイムと苦戦はしましたが、しっかりとマシンを作っていけている自信はあったので、土曜日に向けての準備は万全だったと思います。
 
 土曜日には予選とレース1があり、予選では金曜日までのベストタイムであった2分11秒3から、2分8秒7までタイムを縮めることに成功。4列目の、12番グリットを獲得することができました。
 
 レース1では、久々のクラッチを使ったスタートに少し緊張しながらも、無事にスタートを切ることができ、14周ではありますが8耐を想定してどのようなマシンの挙動が変わっていくかを1周ごとに確認しながら、レースを進めていきました。
 
 途中、先頭集団で大きな転倒があり、10番手前後を走っていた私からは転倒の様子は確認できませんでしたが、セーフティーカーが介入した後、レースは中断。残り5周の、超スプリントレースとして再スタートすることになります。
 
 再スタート後は、JSB1000レギュラーライダーとの8番手争いを展開しましたが、力及ばず9位でチェッカーを受けました。

久々にエンジン搭載車でレースに挑む大久保選手。様々なセッティングを試していきます

 日曜日の決勝には、燃料タンクの形状とマシンのセッティングを変更して臨みました。やはりタンクの形状が変わると、マシンのウエイトバランスも変わってしまうのですが、これもテストの一環。どうしても試しておきたかったので、レース2はその仕様で臨むことになります。
 
 レース2は、前日に行われたレース1より2周多い16周。4台での10番手争いとなりましたが、そのなかでも、どのように乗れば良いかなどを試行錯誤しながら、レースを進めていきました。
 
 そして、平均的に良いラップで走行できる乗り方を見つけられた後は、8耐を見据えて、どのくらのアベレージで周回を重ねることができるか、自分のタイムを確認しながらレースを進行。最終的には、10番手でチェッカーを受けました。
 
 急遽参戦が決まったこと、またチーム自体も久々のレースであったにも関わらず、素晴らしいチームワークのおかげで、両レースともトップ10に入ることができました。鈴鹿8耐に向けて、良いデータを取得できたと思います。
 
 このデータを元に、更に8耐に向けて進めて行けるように頑張ります。また、私自身のメインレースでもあるMotoEワールドカップに向けても、今回のレースの経験をしっかりと活かしていきたいと思います。引き続き、応援よろしくお願いします。

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