【バイクのニュース×MOONEYES コラボ企画】”YAMAHA PAS City V”カスタマイズの道~Vol.5~「遂に出番だ! ホームセンターサラリーマン!! Go! with MOON」
バイクのニュース / 2021年8月5日 12時0分
アメリカン・カルチャーの伝道師とでもいうべき存在であるメーカー「MOONEYES」とバイクのニュースのコラボによる、ヤマハ「PAS」カスタム企画も5回目に突入。作業も一気に進み、完成形の概要が見えてきました。
■無知無謀サラリーマンの味方、ホームセンター!
毎年12月の第一日曜日、パシフィコ横浜にてMOONEYES が主催するイベントがあります。
Yokohama Hot Rod Custom Show
毎年12月の第一週日曜日に開催されるMOONEYES主催のイベント「Yokohama Hot Rod Custom Show」
Car Show であり、Motorcycle Show であり、Art もあって、Live、物販などなど、サザンカリフォルニアカルチャーの大型複合イベントを開催しております。一般来場者は約2万人、USAから招待する車両もあり、訪れる海外からの来場者、出展者も2,000人を越えますが、国を越え、言葉を越え、皆様同窓会かのような最高の笑顔。昨年は中止となりましたが、今年は12月5日に国内の参加者の皆様を対象として開催予定です。
毎年12月の第一週日曜日に開催されるMOONEYES主催のイベント「Yokohama Hot Rod Custom Show」。2021年で30周年を迎えます
僕(MOONEYES 広報 Pan スミ)は、このイベントの進行役を担当させて頂いております。20,000平米の展示ホールの中で同時多発的に進行していくイベントなので、沢山の方達と一緒に準備を重ねていくのですが、僕がほぼ突発的に準備をするところが一カ所だけあります。
それは、入場口付近にある記念写真撮影ポイント。これが必要なのかどうか、数字を伴う結果としてしっかり説明しろと言われても何とも言えません。ただ、僕の願いは、会場に訪れてくれるご来場者、キッズや同伴で来られている方も一緒に楽しんで欲しい、皆でここに来たという記念を作って欲しいという気持ちだけで準備をしています。
「Yokohama Hot Rod Custom Show」入場口付近にある記念写真撮影ポイント。撮影用の道具は筆者(MOONEYES 広報 Pan スミ)の手作りです
ですがですが、なんせ他の準備に追われ、この部分に取り掛かれるのは開催まで残り数週間と迫ったタイミングです。思いついた時は、外注のプロに依頼する時間も予算の稟議を通す時間もありません。
「Yokohama Hot Rod Custom Show」入場口付近にある記念写真撮影ポイント。撮影用の道具は筆者(MOONEYES 広報 Pan スミ)の手作りです
むむぅどうしよう、どうしよう、もう自分でなんとかするしかありません。という事で、ここ数年、自宅で夜な夜な準備を進めていっています。
そもそも完成形もアタマの中のイメージしかありません。どれくらいのサイズで作るのか、何が必要になるか、ふわふわして霧の朝みたいな状態です。日頃からそういう事に慣れていれば良いのですが、なんせ年に一回だけの大勝負。唯一の活力は、「出来るであろう」というおまじないだけです。
「Yokohama Hot Rod Custom Show」入場口付近にある記念写真撮影ポイント。撮影用の道具は筆者(MOONEYES 広報 Pan スミ)の手作りです
そんな無知無謀サラリーマンを助けてくれる場所があるんですよ。全国何処にでもある夢の場所が。何を買えば良いのかわからなくてもここで2時間グルグル廻っていれば、こんな僕でもヒントが見えてきます。それは、それは……
「ホームセンター!! 」
なんにも思い浮かばなくても、まずは行くぞホームセンター。とりあえず行ってみるかホームセンター。アイディアを実現出来そうなアイテムを見つけ、ターン! そして自宅までの帰り道ほどドキドキする時間はありません。
■自転車カスタムでもホームセンターが大活躍!
さぁYAMAHA 電動アシスト付自転車 Pas City Vカスタマイズ企画も5回目を迎えました。残り2回。今回で一気に細かい部分を進めましょう。
前回、オートショップトヨシマさんで仮組してもらった自転車を見ながら細かい部分をイメージに合わせていきます。
まず、ハンドルバー左側に配置してあった電動アシストの液晶コントローラーですが、ハンドルの幅をナローな物に変更したので配置する場所が無くなりました。ポスト部分へ降りていく斜めの部分に配置しても良いのですが、過去の投稿でもお伝えした通り、カスタムしました感はなるべく出したくありません。あくまで純正のコンセプト車両のように自然に配置したい。という事で今回センターに配置しました。
純正ではハンドルバー左側に配置してあったPAS City Vの電動アシスト液晶コントローラー。カスタム後はセンター部に移設します
次にとりかかったのが、メインのフレーム下に通っているワイヤー部分です。電動自転車だというのもありますが、とにかくワイヤー&配線が多い!!
ノーマル時はこちらです。
電動アシスト自転車ゆえにメインのフレーム下のワイヤー&配線の多いPAS City V
いや、しょうがないかもしれないのですが、なんかスッキリさせたい。フレームの中を通せば一番見た目がスッキリするでしょうが、整備性も落ちますし、何より今回の「誰でも出来るカスタム企画」から逸脱してしまいます。
自宅ガレージに寝っ転がりフレームの下で考える事1時間。何も思いつかん!! さぁ行きましょうホームセンター。グルグル~グルグル~。水道用配管を手に取ったり、木材、プラ板を手に取りながら考えこみ、購入してきたのがこちら。
電動アシスト自転車ゆえにメインのフレーム下のワイヤー&配線の多いPAS City V。ホームセンターを徘徊した結果、床上の配線を整理するためのベース&カバー
床上の配線を整理するためのベース&カバーです。このカバー部分だけを使用しながらカタチを作っていきます。そして純正の固定パーツを活用出来る様にします。
床上の配線を整理するためのベース&カバーwお加工し、純正の固定パーツで留めていきます
よし~。スッキリしました。最終的な仕上げはペイントの時に行いましょう。
はい、次です。サドルはノーマルのレザー製から、セライタリア往年 Turbo のBlackにしましたが、なんせ Turbo の文字が目立ちます。随分沢山 Turbo って入ってますね。Turbo なんて言葉、少年の心をくすぐる夢の単語ですが、どうしようかな。だめだ、気になるなら自分に正直にいきましょう。
文字自体ヌバック素材に熱着しているような感じですので、ドライヤーで熱を入れながら少しずつ剥がしていきます。勿体ない気持ちもありましたが、今回の企画だと剥がして正解だと思います。
サドルは純正のブラウンからTurboのブラックに変更。Turboの文字は剥がしていきます
サドルの調整レバーもアルミ製のクイックリリース式に変更します。
サドルの調整レバーはアルミ製のクイックリリース式に変更
良し、車体左側に入りましょう。バッテリーはセンターに配置されていますが、車体左側のコチラからセットするので目立ちますね。
おー!! Yamaha とエンボス加工がされているプラパーツがバイクのポイントカバーみたいでカッコいいじゃないですか。だったらこの部分をもっと主張しましょう。同サイズの Special MOON Discをオーダーしてそして、セットします。良し!!
モーターカバーの一部にはSpecial MOON Discをセット
次は、バッテリー下のコネクターなどの配線をカバーするパーツ、バッテリーを受けるベース部分、バッテリーを固定、施錠するパーツをバラして、バッテリー本体もペイントしましょう。さぁ行きましょうホームセンター。
バッテリー下のコネクターなどの配線をカバーするパーツなどはシルバーにペイントします
ペイント完了~って、ゴム手袋すれば良かったですね。完全なる後の祭りです。ターミネーターの敵役T-1000みたいな手になりました。
素手でペイントしたため、塗装後の手はあたかもターミネーターの敵役T-1000のようです
残念ながらペイント後、娘が通う小学校の保護者面談でこんな金属みたいな手のまま熱く話しましたが、ほぼ説得力無しでしょう、すまぬ娘よ。ここで、更に脱線したいですが、そんなヒマは今回ありません。はい、セット。良し!! ペイントだけで化けましたね。黒いプラパーツが重く感じさせていたのかもしれません。
シルバーのペイントによりイメージを一新したバッテリーとプラスチック製のパーツ
今度は車体右側になります。こちらは当初二つのチェーンガード部分を取り、機能的な部分を丸裸にするつもりでした。実際そのようにしてしばらくしていたのですが。
クランク周りは丸裸でいく予定でしたが……
心の奥底から聴こえてくるんですよ。ぉーぃ、おーい、それでいいのかよーと。いや丸裸もカッコ良いと思うんですが…やっぱり考えましょう。ん~ホームセンターでも行こうかな。まずは、ベースとなるノーマルのチェーンガードへ理想的なラインを入れ、大体のカタチになるまで糸ノコギリでカットしていきます。
ノーマルのチェーンガードにカットラインを描き、糸ノコギリでカットしていきます
ここからは紙ヤスリで自分が納得するラインが出るまで整えていきます。電動工具使えばあっという間なんでしょうけど、今回は頑なに人力でいきます。何の知識も無いPan スミに出来るなら自分でも出来るよという企画にしたいですからね。良し、なんとなくイメージ通りのカタチになりました。
カットし終えたあとはひたすら紙ヤスリで仕上げます
よーし、次のイメージが湧いてきました。ここに更にMOON Discをセットしましょう。まずは画用紙でイメージ。
スプロケットにはMOON Discをセットします。まずは画用紙でイメージしていきます
MOON Disc が MOONEYES USAより到着!! ここからクランク部分をかわした形状のフラットタイプの MOON Disc をセットする為、自宅ガレージで加工していきます。一度仮に組んでみましょう。よぉーし、印象がシャープになりましたね。バラしてペイントに入ります。
クランク周りをクリーンに演出するSpecial MOON Disc
おぉ~よくよく見てみたらここまでで、MOON Disc を6枚使用していますね。MOONEYES Products が眩しい。Special MOON Disc の製作は随時オーダー可能ですのでお気軽にお問合せください。バッテリーにも Original Product である MOON Fuel Tank に装着する Badge Decal を配置します。そうです。Electric Tank です。ここは完成時にお見せしますね。
もともと各所に貼ってあったステッカーは一度全て剥がしていましたが、ここからYAMAHAさん純正のエンブレムを新たに用意し配置する場所を考えていきます。MOONEYES オフィシャル自転車である部分はもちろん重要ですが、YAMAHAさんの車両だという部分もしっかり主張したいのです。何箇所かに配置していきます。こちらも来週全てお見せします。
MOON Discが6枚装着されたYAMAHA PAS City Vカスタム。YAMAHAの純正エンブレムを装着して仕上げていきます
夜、寝静まった自宅玄関前に停めて各部を見回していきます。良し、自宅ガレージでの作業はここまで。初めて MOONEYES にこの車両が到着してから早数ヶ月。ここから舞台を MOON Garage に移して、最後の仕上げをして、お披露目となります。
次週、全貌をお見せします。今回みたいな作業しながらの撮影ではなく、気合い入れて撮影しないといけませんね。
全6回の連載企画だなんて、人生で初めてです。目の前のYAMAHA PAS をどう作っていくかの部分より、どうお伝えしていくかと考える事の方がある意味難しかったかもしれません。なんせ作文はとても苦手です。今まで長い駄文にお付き合い頂きまして誠に有り難うございました。残り一回どうぞお付き合いください。
ここで一発、次回予告で「全米が泣いた!!」とか「七転八倒のノンフィクション」とか書きたいですが、怒られますから真面目にいきましょう。
おっと~その前に、MOONEYES 代表でもある Shige-san に名前を付けてもらわないと。最終回にこの自転車に名前が無いと盛り上がりません。絶対に Shige-san に名前つけてもらうって、勝手に決めていたんですよ。ネーミングセンスは逆立ちしたって適わないですから。
こればっかりはホームセンターにありません。
MOONEYES 広報 Pan スミ
次週予告 遂に来たぜ、最終回!! MOONEYES オフィシャル 電動アシスト付自転車完成!! そして減量アシスト付広報も完成!!
外部リンク
- 【バイクのニュース × MOONEYES コラボ企画】“YAMAHA PAS City V”カスタマイズの道~Vol.4~”1.75=1 3/4は大間違い! 壁を乗り越えろ! そして遂に……!!
- 【バイクのニュース × MOONEYES コラボ企画】“YAMAHA PAS City V” カスタマイズの道~Vol.1~
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