タイのバイクメーカーGPXのフルカウルスポーツ、デーモンGR200Rのレース仕様車で、ママライダーがサーキットを走ってみました!
バイクのニュース / 2021年8月6日 11時0分
タイでトップのバイクメーカーGPXが販売しているフルカウルスポーツ、デーモンGR200Rをベースに、月木レーシングがレース仕様車をリリース! 注目のモデルにサーキット走行に憧れるママライダーが試乗してみました。
■GPXのフラッグシップモデルDEMON GR200Rをレース仕様に!
タイの人気二輪メーカーGPXで、フラッグシップモデルと位置づけられているフルカウルスポーツ「デーモンGR200R」は、排気量198ccの水冷4ストローク単気筒SOHC2バルブエンジンをトラスフレームに搭載。フロントサスは倒立フォーク、前後に17インチのホイールとシングルディスクブレーキを採用。6速ミッションという本格スポーツ仕様で、車体価格47万800円というリーズナブルな価格設定が魅力です。
そのGR200Rをベースにしたレース仕様車が月木レーシングから発売。できるだけ低いコストでモータースポーツの醍醐味を味わってもらいたい…というコンセプトで、ベビーフェイス製バックステップキット、TSUKIGIレーシング製マフラーなどのレーシングパーツを装備。ノーマルパーツ込みでの車体価格は55万円となっています。
さらに、今年からワンメイクレース「デーモンGR200R チャレンジカップ」が開催。今シーズンは埼玉県の桶川スポーツランド、三重県の鈴鹿ツインサーキット、大分県にSPA直入の3コースで開催予定しています。しかも、レンタルバイクもあるので、レース車両がなくても参戦可能なのです。
1980年代バイクブームを知っている世代のバイクユーザーなら、一度は憧れるフルカウルスポーツ。昔は下手っぴながらもサーキット走行会に参加したものです。子供が成長してバイクにリターンしたものの、モータースポーツは初期投資が必要。自分の趣味のために贅沢できなかったりします。でも、コストを抑えてできるのならば、あきらめかけていたサーキット走行もできるかも! 同じように思っている女性ライダーも多いのではないでしょうか?
「桶川スポーツランド」で開催されたGPX Jjapanの試乗会に参加
そこで、埼玉県にある「桶川スポーツランド」で開催されたGPX Jjapanの試乗会に参加。GPXの2021年モデルとともに、月木レーシングからデーモンGR200Rレース仕様車も試乗車が用意されたので、装備や乗り味をあれこれチェックしてみました!
■モータースポーツの魅力を知るキッカケになって欲しい
会場となる「桶川スポーツランド」は、埼玉県桶川市にあるサーキット。コースは全長840m、最大直線155m、コース幅6~12m、最大高低差1.3mという、比較的小規模なサーキットですが、世界や全日本で活躍する有名ライダーを多数輩出した有名なサーキットです。施設はとても清潔で女性でも安心して利用できます。
月木レーシング代表の月木博康さんは、全開にできる楽しみを体験できる一台と説明
レース仕様を発売元となる月木レーシングの代表、月木博康さんは「現在、全開にできないオートバイが多い中、200ccのデーモンGR200Rなら全開にできます。ぜひ、みなさんに1度乗ってみて、全開の域を楽しんで欲しい。子供たちの育成、リタイアした人の楽しみとなるレースとして確立したい。遊んでいただきたいと思っています」とそのコンセプトを語ります。リーズナブルな理由に納得。
もちろん、ヘルメットやレザースーツなどの装備の費用はかかりますが、どのくらい費用がかかるのか、趣味として継続できるのかどうか…などなど、不安がある人にとって初期費用を抑えられるのはウレシイ限り。夢を実現するための大きな一歩となります。こんな私でも走らせていただけるのは本当にありがたい。噛み締めるように試乗させていただきます!
■本格的なレース仕様、クセのない乗りやすさにワクワク感が止まりません!
レーサー仕様になったGR200Rは、サイドスタンドが外されてレーシングスタンドがかけられています。これぞレーサーってスタイルでワクワクします。サイドミラー、リアのインナーフェンダーやナンバープレートなどの保安部品も取り外され、グッと引き締まった印象です。
レース仕様には、専用パーツが多く追加されています
レース用にはアンダーカウルにオイルトレーを装着。シングルシート用カウルが取り付けられ、ベビーフェイス製バックステップキット、TSUKIGIレーシング製マフラー、ダンロップ製TT900タイヤなど豪華な装備をおごります。iCONミニ製サブコントローラーでインジェクションチューンもされており、これでトータル55万円はかなりお得! 月木レーシングの熱い想いを感じます。リーズナブルだけど上質で、洗練されている感じがします。
足つき性は、身長155cmの私で両足のカカトが少し浮く程度
またがってみると身長158cmの私で足のカカトが少し浮く程度。純正とあまり変わらない印象です。前傾のレーシーなポジションですがキツすぎず、ライダーの自由度が高い感じがします。ちなみにレース車両のギヤチェンジパターンは、6速の場合で1アップ5ダウンが主流。一般的な1ダウン5アップとは逆になっています。今回の試乗では選べるとのことなので、一般的な1ダウン5アップにしました。
不安がなくなったところでコースイン。慣熟走行から徐々にペースアップします。スロットルを開けると、TSUKIGIレーシングのレース用マフラーから歯切れのよい音とともに、伸びやかに加速します。スムーズで滑らかな加速で、気持ちよくコーナーへ。ブレーキの効きもよく、タッチも自然です。
GR200Rのレース仕様は、スムーズで滑らかな加速でコーナーも倒し込みやすく、コントロールしやすく感じます
車体も軽量なので倒し込みやすく、スポーティーなライディングポジションと相まってコントロールしやすく感じます。ヘアピンから九十九折りのコーナーを抜けて最終コーナー、そしてストレート。なかなか忙しいコースですが、フットワークの軽い車体のおかげで、運動不足の重い私の体でもついていけます(笑)。
高性能なスポーツモデルではバイクが勝手に曲がってくれるような感覚になることがありますが、GR200Rではあくまで「乗り手が主役」という感じ。人とマシンとの一体感を感じます。自分が行きたい方向へ意識的にステアリングを向け、視線で描いたラインを自らトレースしていくような感じです。
クセのない素直なハンドリングとスムーズに吹け上がるエンジンは、「私、スポーツしてる!」って感じです
特徴的なのがクセのない素直なハンドリングとスムーズに吹け上がるエンジン。コーナリングへの集中力がキュッと増します。ストレートではアクセルを大きく開ければ、伸びやかに加速。大排気量モデルのようなドッカンパワーではありませんが、トルクフルかつ滑らかです。自分の中でどんどん課題ができてチャレンジしたくなります。まさに今「私、スポーツしてる!」って感じです。
軽量でコンパクトだし、この車両だったら私一人でも軽トラくらいになら積み込めそう…なんて、妄想も広がったります。私のようなリターンライダーはもちろん、モータースポーツに興味のあるビギナーライダーにもオススメ。GR200Rのレーサーでモータースポーツに親しむ人が増えたら、将来、世界で活躍するライダーが誕生したりするかもしれません。
■GPX DEMON GR200R
全長×全幅×全高:2020×747×1145mm
軸距:1350mm
最低地上高:159mm
シート高:815mm
車両重量:155kg
エンジンタイプ:水冷4ストローク単気筒SOHC単気筒
総排気量:198cc
内径×行程:65.5×58.8mm
圧縮比:11:1
最高出力:13kw/8000 rpm
最大トルク:17.2 N・m/ 6500 rpm
燃料タンク容量:11L
タイヤ:前 100/80 R17、後 140/70 R17(前後チューブレス)
ブレーキ形式:前後 シングルディスクブレーキ
懸架方式:前 テレスコピック(倒立)、後 スイングアーム
フレーム形式:トラスフレーム
■メーカー希望小売価格:47万800円(消費税10%込)
左:DEMON GR200Rレース仕様/右:DEMON GR200R
■レース仕様車
TSUKIGIレーシング エキゾーストシステム
ベビーフェイス製フットコントロール
iCONミニサブコントローラー
シングルシート用ゼッケンベース
レーシングスタンド用スイングアームボス
ラジエーターホースクランプ
スプロケットガードオイルトレー
ダンロップTT900GP 1セット(前100/80-R17 後130/70-R17)
■メーカー希望小売価格:55万円(消費税10%込)
※ノーマル部品付き、登録書類は1年後に受け渡し
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
ハーレーがMotoGPと共同テスト!? 「ロードグライド」のレース仕様車を公開 マモラやメランドも参加 最高速は275km/hを記録
バイクのニュース / 2024年11月26日 7時10分
-
一体どんな内容!? モータースポーツ総合エンターテイナー濱原颯道が開催したクシタニライダー台湾人スクールin桶川スポーツランド
バイクのニュース / 2024年11月25日 12時10分
-
実は大きく違う!? モータースポーツ総合エンターテイナー濱原颯道が開催した「クシタニライダー台湾人スクール」で感じた台湾人ライダーと日本人ライダーの練習環境の違いとは
バイクのニュース / 2024年11月22日 13時10分
-
古いバイクが白熱バトル!? モータースポーツ総合エンターテイナー濱原颯道が感じた「テイストオブツクバ」の楽しみ方とは
バイクのニュース / 2024年11月11日 13時10分
-
「KATANA」の次は「GSX-8R」仕様!? スズキ「スイフト8R」がEICMAのオフィシャルカーに選出【EICMA2024】
バイクのニュース / 2024年11月6日 18時30分
ランキング
-
1“風呂キャンセル”は冬でもNG、界隈の人々に皮膚科医が忠告、「乾燥で体臭は拡がりやすくなる」
ORICON NEWS / 2024年11月29日 11時30分
-
2一人暮らしの同僚は毎食「コンビニ弁当」です。「光熱費もかからないから、作るより安上がり」と言っていますが、そんなことないですよね?
ファイナンシャルフィールド / 2024年11月29日 5時50分
-
3ついに日本政府からゴーサイン出た! 豪州の将来軍艦プロジェクト、日本から輸出「問題ありません!」 気になる提案内容も明らかに
乗りものニュース / 2024年11月29日 6時12分
-
4健康を保つための「食べ物」や「食べ方」はありますか?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
ニューズウィーク日本版 / 2024年11月29日 13時20分
-
5ワークマンの「着る断熱材」がスゴイ! 寒さも暑さも感じない「無感覚アウター(レディース)」を着てみた
Fav-Log by ITmedia / 2024年11月23日 9時50分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください