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昔のバイクにはウインカーがなかった!トラブル時に役立つ手信号の意味や方法とは

バイクのニュース / 2021年8月8日 13時0分

今のバイクからは想像できないことですが、昔のバイクにはウインカーがはじめから装着されていませんでした。当時のバイク乗りは手信号で周りに右折、左折を伝えていたとされています。現代には全く関係がない!と思うかもしれません。しかし、一時的にですが右折、左折を手で表現するときがあります。それはどんなときでしょうか。

■手信号の意味や種類とは

 バイクを運転中に気づいたらウインカーが点滅しない、ボタン操作をしても反応がない。そうなったときは慌てずに、他の方法で周りの車に分かるように手信号で指示を出しましょう。ほとんど使う機会がないため大抵の人は忘れてしまう内容ですが、自動車学校で配布される教科書のなかに記載されており、ウインカーが作動しないときは手信号がウインカーの代わりとなります。

 バイクにウインカーが装着されていなかった時代のバイク乗りは周囲に方向転換や停止、徐行を伝えるために左手をつかい、手信号で表現したとされています。

 現在は法律で保安部品に関する規定があり、ウインカーの装着と色、レンズの大きさや取り付け位置などが細かく定められており、メーカーは規定を順守しなくてはいけません。しかし、今から約70年より以前のバイクにはウインカーがはじめから装着されていなかったとされています。

ホンダ「ベンリイCB92スーパースポーツ(1959)」

 ドイツのBMWが最初に販売したバイク「R32」はヘッドライトのみで、ウインカーどころかブレーキランプも取り付けられていませんでした。国内では1950年代後半まではウインカー装着の必要がなかったようです。1959年に発売されたホンダ「ベンリイCB92スーパースポーツ」の画像を見る限りではウインカーはありません。

 手信号で表現される内容は3種類、左折、右折、停止または徐行。自動車学校の教科書のなかに手信号の説明がありますが、ほとんど使う機会もなく実技教習でも使わないため、ほぼ忘れてしまう内容といえるでしょう。

手信号を出すときはスピードを落としてから出しましょう

 手信号は左手を使います。自転車の場合は手信号の内容によって左右の手が変わりますが、バイクの場合は右手を使うとフロントブレーキが使えなくなってしまうため、左手だけを使います。

 この時だけは片手運転となるため、手信号を出すときはスピードを落としてから動作をしたほうがよいでしょう。

 まず「左折」を伝えるときは左手を肩の高さで真っすぐに横に伸ばす。続いて「右折」の手信号は肩の高さまで腕をあげ、ひじを直角に曲げて手をまっすぐ上にあげます。「停止また徐行」の指示は左腕を斜め下に向かってまっすぐ伸ばすだけです。

 ウインカーが無かった昔のバイク乗りの真似をするような手信号ウインカー。使う機会がないと思いたいですが、以外なところで出番があるかもしれません。その理由はウインカーが点灯しないのはバイクのトラブルのなかでは珍しくない事例とされるからです。

■ウインカーのメンテナンス方法とは

 バイクの年式やモデルで違いますが、バイクの電装系、特にヘッドライト、ブレーキライト、ナンバー灯、ウインカーがバルブ切れや点灯しないトラブルは多いといえるかもしれません。しかもバイクの走行に直接関わっていない部分で、自動車のようにウインカーの音も聞こえやすくないため、乗っている本人が気づくのが遅れやすいともいえます。

ウインカーやブレーキランプのトラブルを放置し、交差点を曲がると「整備不良車」として違反になる可能性があります

 ウインカーやブレーキランプのトラブルを放置し、手信号もなしに走行を続けると警察官から「整備不良車」として違反扱いにされてしまう可能性があります。もしそうなった場合は違反点数2点、反則金7000円(2輪車)または6000円(原付)を科せられるため、不具合が発生したときはすぐに対処するようにして下さい。

 それだけでなくウインカーが正しく作動しないと、危険な事故につながる可能性があります。たとえば追い越し車線に入るつもりでウインカーを出したつもりが、ウインカーが点滅しておらず、後ろから来た車に追突されるということもありえます。

 ウインカーのトラブルに気がついたら、手信号で周りにサインを出してウインカーを適切に処置ができるところまで走行し、対処しましょう。加えて事故やトラブルを避けるために日ごろからウインカーのメンテナンスを行いましょう。

ウインカーのメンテナンスは、動作チェックとウインカーレンズのひび割れ、スイッチの接触状態の確認です

 日常的におこなうウインカーのメンテナンスは、シンプルで外からの確認と動作チェックです。ウインカーレンズのひび割れ、スイッチの接触状態の確認。さらに雨の日の走行後や洗車したあとはウインカーレンズのなかに水が溜まっていないか確認します。ウインカーのデザインや作りによっては水が入りやすいものがあり、念のためレンズを外してウインカー内部の端子の状態をみてもよいでしょう。

 ウインカーの点滅回数は1分間で約60~120回になるように電子部品(リレー)が取り付けられており、前後のどちらからのウインカーのバルブが切れたり、接触不良で動作しなかったりすると点滅回数が早くなります。もしウインカーのバルブや接触に問題がなく、点滅回数に不調があるときは電子部品(リレー)の交換が必要になるかもしれません。

 ウインカーはネジ数本でレンズが外せるようになっているものが多いため、バイクに備えられている車載工具で簡単に取り外しが可能です。もし出先でバルブ切れが起きても、同じ出力(ワット数)のバルブをガソリンスタンドやホームセンターで購入ができるため、ツーリング中でも対応可能なトラブルといえます。

 しかし、配線の断線や接触不良となると原因の究明に時間がかかるため、修理工場や販売店に依頼するほうが効率的です。

※ ※ ※

 使う機会がないと思いたい「手信号」。もし走行中にウインカーの動作不良が起きたら、手信号で周りに右折、左折の合図を出すようにしましょう。そしてトラブルが起きないように日ごろから日常点検の1つとしてウインカーの状態確認をしておくのが効果的な予防といえます。

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