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バイクで往く城跡巡り 痕跡をとどめない関東最大規模の城郭「古河城」付近には当時を知る施設が充実していた

バイクのニュース / 2021年8月8日 17時0分

茨城県古河市の渡良瀬川沿いに、関東最大規模の城郭「古河城」跡地があります。スーパーカブで現地を散策し、何もない川沿いの土手や歴史博物館を訪れました。

■関東最大有数の城郭「古河城」の跡地周辺を散策する

 夏の強い日差しを浴びる土手の緑と渡良瀬川。目の前には川と土手の風景が広がっているだけすが、じつはここに、南北1800m、東西650mもの巨大な城郭があった史実があります。関東最大規模の城郭「古河城(こがじょう)」付近をスーパーカブで散策しました。

 明治6年、多くの城郭が「廃城令」によって取り壊されましたが、今回訪れた「古河城」(茨城県古河市)もそのひとつ。創設時期が定かになっていないものの、15世紀中期以降の資料からその名を記しているようです。

 戦国時代を経て小田原の北条氏の滅亡、そして徳川時代には拡張整備が進み、わずか数万石から、最終的には土井利勝という人物が16万石時代を築いたと言われています。

「古河城跡」と記載された碑を見るため、バイクを降りて土手からの風景を眺めます。視界に入るのは夏の強い日差しを浴びた草と新三国橋、そして渡良瀬川だけです。

 しかし、かつてそこに存在していた城の威容は近くにある「古河歴史博物館」(茨城県古河市中央町3-10-56)の模型で見ることができました。残念ながら博物館の中は撮影NGでしたが、そこには広大なジオラマで古河城を再現しており、思わず見入ってしまいます。この博物館も「諏訪郭」という出城の跡地に建てたとのこと。美しく現代的に整備されていますが、堀の跡を想像させる地形など、雰囲気は抜群です。

「古河歴史博物館」に隣接する「鷹見泉石記念館」にも立ち寄る。どこを見ても美を感じさせる静謐な空間

 博物館見学では、この土地から多くの文化人を輩出したことを知ることができました。古くは万葉集でも詠まれた古河は、江戸時代にも多くの学者や知識人を生み、絵画や文学などを残しています。博物館と隣接して「古河文学館」や美術館などもあります。

 古河藩家老として、洋学の普及や識者との交流に務めた鷹見泉石(たかみせんせき)の晩年の住まいを改修した「鷹見泉石記念館」や、江戸から明治を代表する女流画家、奥原晴湖(おくはらせいこ)の画質を再現した「繍水草堂(しゅうすいそうどう)」など、古河城にまつわる人物由来の家屋も見学できました。

 訪れたのは夏の暑い日でした。博物館の周辺は木陰も多く、美しい再現家屋は庭から覗くことしかできませんでしたが、涼しげな情景で心地よく歴史を堪能できました。城下町の名残に触れることができる古河市は、バイクで訪れる城跡巡りスポットとしてもオススメです。

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