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MotoEライダー 大久保 光のレースレポート「トレーニング用に取り入れた原付電動バイクTROMOX『MINO』をプロ目線でインプレッション」

バイクのニュース / 2021年8月12日 9時0分

日本人初のMotoE(FIM Enel MotoE World Cup)ライダーとして、2021年シーズンを戦うことになった大久保 光 選手のレースレポート第8弾! 今回は、トレーニングに使用している電動バイク TROMOX「MINO」をインプレッションしてくれました。

■イタリア生まれのスマート電動バイクでトレーニングを開始

 こんにちは大久保光です。8月になりました。オリンピックも閉会してしまいましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。私はいま、チェコのプラハに来ています。チェコで1週間ほど過ごし、後半戦のMotoEオーストリアラウンドに備えています。

 後半戦への準備といえば、このたび電動バイクブランド「XEAM (ジーム)」から、TROMOX「MINO」をトレーニングマシンとしてサポートしていただけることになったので、プロライダー目線でのMINOのインプレッションをお伝えしたいと思います。

 MINOは電動ミニバイクで、分類としては原付と同じぐらいの大きさ。タイヤは10インチと小さく、非常に小回りが効くと思ったのが第一印象です。
 
 早速レーシングスーツに着替えてサーキットを走ってみましたが、やはりモーター独特の加速感があり、MotoEに似た加速を感じることができました。

トレーニング用バイクとして取り入れたTROMOX「MINO」と大久保 光選手

 走行モードは、エコモードとスポーツモードがあり、エコモードでは最高時速30kmぐらい。スポーツモードでは、最高時速50kmほどの速度を出すことができした。
 
 非常にバランスの取れた車体で、走行開始から僅か1周目にして膝を擦れるほどバイクを倒し込むことが可能。それでもバイクには、一切の変な挙動などはなく、レーシングマシンのように走ることができました。
 
 バッテリーの残量も、全開走行を続けても極端に減ることは無く、ライディングに集中することができます。
 
 また、電動バイクはガソリン臭くなることもないので、クルマにも積みやすく、何より音が出ないため、騒音問題も解決できるなど、街中で乗るにもピッタリの1台です。今までエンジン音でかき消されていた雑音が耳によく入ってくるので、新たな発見もあるかもしれません。

トレーニング用バイクとして取り入れたTROMOX「MINO」に乗る大久保 光選手。ストッピーなどのトリックもお手の物です

 バイク=うるさいというイメージを持っている人も多いと思いますが、そのイメージを一変させるバイクでもあります。

 テルル桶川スポーツランドにて、MINOでの8の字トレーニングをおこなった際には、何度も転倒してしまいましたが、頑丈な作りで破損したパーツは一切なし! これは、かなりスゴイことだと思います。といっても、転倒しないことに越したことはないのですが……(笑)

大久保 光選手がトレーニング用バイクとして取り入れたTROMOX「MINO」。税込みで30万円を切る価格も魅力です

 午前中に、途中で休憩を入れながらも、3時間ほど8の字を練習していましたが、バッテリーの残量も60%ぐらい余っており、1日8の字をおこなっても大丈夫なほど、バッテリーの持ちも良好。バッテリーが無くなるより先に、ライダーの体力に限界が来そうなほどです(笑)。
 
 スキルアップのための練習や街中での買い物等、使い方はいろいろです! これを機に、皆様も是非、電動バイクに挑戦してみてはいかがでしょうか?

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