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パッシングはバイクでもできる! その方法と意味とは?

バイクのニュース / 2021年8月13日 9時0分

クルマでパッシングをするように、バイクにもパッシングを使ったコミュニケーションがあります。バイクのヘッドライトは常時点灯しているので、ロービームからハイビームに切り替え、またロービームに戻すと、パッシングを1回やったことになります。パッシングは交通規則で決められているものではないため、パッシングの意味は、自分で考えなければなりません。バイクのパッシングには、どのような意味があるのでしょうか?

■バイクのパッシングにはどのようなものがある?

 バイクも自動車も、同じ道路を一緒に走っているので、バイクと自動車で、パッシングの使い方に大きな違いはありません。パッシングの使い方は、道を譲る、感謝を伝える、危険や異常を知らせる、怒りや抗議を知らせる、の4つの使い方に大きくは分けることができます。それぞれの状況で、1回もしくは2回ほど、パッシングをします。具体的には、次のようにパッシングを行います。

 まずは、道を譲る際のパッシングです。右折をしようとしている対向車がいる場合に、その対向車に対して、減速または停止しながらパッシングをすると、お先にどうぞと道を譲ることができます。道を譲る際は、突然減速をしたり、停止をしたりすると、後続車から追突される可能性があり危険なので、周囲の車両にも十分注意をしましょう。

 道を譲ってもらった際には、パッシングをしてお礼を伝えます。右折をする際に対向車に道を譲ってもらった場合以外にも、例えば、路肩に駐車している車両が障害物になっており、対向車線を走行しないと進めない場合に、対向車線の車両が止まって道を譲ってくれたなら、パッシングをして感謝の意を伝えることができます。

 危険や異常を対向車に知らせるためにもパッシングをします。まっすぐに走行している際に、対向車が右折をして前方を横切ろうとしていたり、左から右折車が飛び出してこようとしていたりしたなら、パッシングをして自分の車両が直進するので飛び出してこないように注意をさせます。トンネル内で無灯火の車両がいたら、パッシングをしてヘッドライトの点灯を促します。

 夜間走行中に、対向車がハイビームで走行していてまぶしい場合に、パッシングをしてヘッドライトがハイビームのままになっていることを気づいてもらいます。ウインカーを消し忘れているバイクに対してパッシングをして、気づかせてあげることもできます。また、この先に事故が発生しているときや、この先で警察が取り締まりを行っているときなども、対向車にパッシングをして危険を知らせることがあります。

前の車との車間距離を縮めて、執拗にパッシングを繰り返すことは、れっきとしたあおり運転であり違反行為です

 最後は、怒りや抗議を知らせるためのパッシングです。高速道路で、走行車線に車両がいないにもかかわらず、追い越し車線を低速で走行している車両がいた場合に、後続車がパッシングをして、道を譲るように促します。また、一般道を走行中に、突然、危険な割り込みをしてきた車両がいたならば、パッシングをして、危険な割り込みに抗議をして、怒りを伝えることがあります。ただし、こういったパッシングの利用の仕方は、相手の反感を買い、大きなトラブルになりかねません。安全のためには、怒りの感情は抑えて、対応しましょう。

 また、抗議の意味でパッシングをすることは、トラブルのもとです。極力控えるのがよいでしょう。特に、前の車との車間距離を縮めて、執拗にパッシングを繰り返すことはあってはなりません。れっきとしたあおり運転であり違反行為です。

■パッシングを行うときの注意点とは

 パッシングは交通規則で決められたものではありません。そのため、確固たる1つのルールがなく、人によって解釈が分かれることがあります。また、パッシングのやり方には、地域差もあります。決められたパッシングのルールがないということを念頭において行いましょう。

 パッシングは誤解が生じやすい、とてもあいまいなコミュニケーションです。そのため、パッシングだけでコミュニケーションをとるのではなく、アイコンタクトや身振り手振りも使いながら、コミュニケーションを行うのがよいでしょう。特に、感謝を伝えるのであれば、会釈や手の合図とともに伝えると、気持ちが伝わりやすくなります。

 最後に、この記事は、慣習的なパッシングのやり方を説明したものであり、パッシングを推奨するものでも、否定するものでもありません。パッシングを行うか、行わないかは自由です。また、パッシングの意味を知らない人がいても、責めることはできません。状況に応じて、パッシングを行うようにしましょう。

※ ※ ※

 自動車と同様に、バイクにもパッシングがあることを説明しました。パッシングのやり方も、自動車と変わりません。ただし、パッシングは交通規則で決められたものではないため、確固たるルールがなく、さまざまな状況で行われます。

 慣習的に行われており、誤解も生じやすいため、パッシングをするのであれば、注意は必要です。バイクでパッシングをするか、しないかは、それぞれのライダーに委ねられますが、パッシングという慣習があることを理解して、パッシングの意味を知識として持っておくことができれば、安全運転に役立てることができます。

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