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英国トライアンフ Moto2へのエンジン供給を2024年まで継続

バイクのニュース / 2021年8月29日 9時0分

FIM Moto2世界選手権の独占エンジンサプライヤーである英国のバイクブランド「トライアンフ」は、多くのレースで記録を塗り替えてきた765cc 3気筒エンジンを2022年から2024年までのさらに3シーズン供給することを発表しました。

■レースのレベルを引き上げたトライアンフ製エンジン

 FIM Moto2世界選手権の独占エンジンサプライヤーである英国のバイクブランド「トライアンフモーターサイクルズ」は、多くのレースで記録を塗り替えてきた765cc 3気筒エンジンを2022年から2024年までのさらに3シーズン供給することを発表しました。

 トライアンフは2019年シーズン開幕以降、出場全チームにStreet Triple RSに搭載されているエンジンをレース用にチューンした排気量765cc 3気筒エンジンを供給してきました。

排気量765cc の3気筒エンジンを搭載するトライアンフ「Street Triple RS」

 吸気効率の向上と高回転化が図られた結果、140PS以上の最高出力を発揮(量産エンジンと比べて出力を17%以上向上)する同エンジンは、最先端のエレクトロニクスパッケージと組み合わることでレース自体の全体的なレベルを引き上げることに成功しています。

 今回の発表に際し、トライアンフモーターサイクルズのチーフ・プロダクト・オフィサー、スティーブ・サージェント氏とMotoGPの商標を所持するドルナスポーツのスポーツ・マネージング・ディレクター、カルロス・エスペレータ氏は次のようにコメントしています。

トライアンフモーターサイクルズ チーフ・プロダクト・オフィサー/スティーブ・サージェント氏(右)とドルナスポーツ スポーツ・マネージング・ディレクター/カルロス・エスペレータ氏

■トライアンフモーターサイクルズ チーフ・プロダクト・オフィサー/スティーブ・サージェント氏
「Moto2は、当社の3気筒エンジンの信頼性とパフォーマンスの優位性を示し、証明する完璧な場であり、この場で、トップ20の予選タイムが常に1秒差以内であったことを目の当たりにしました。

このことは、世界のステージで当社への注目度や信頼性を高める結果になっただけでなく、私にとっても、Moto2での成功はトライアンフモーターサイクルズの社内でレースへの情熱を再燃させる素晴らしいきっかけとなりました。

私はトライアンフにとって画期的であったこの活動に関わることができたことをうれしく思うとともに、さらに3シーズン供給を継続できることに興奮を抑えきれません。トライアンフでは、エンジンパフォーマンスをさらに改善すべく全力を注ぐ所存であり、ライダーとチームのどちらにも評価されるものになるであろうことを確信しています」。

Moto2のレース模様。すべてのマシンにトライアンフ製の3気筒エンジンが搭載されています

■ドルナスポーツ スポーツ・マネージング・ディレクター/カルロス・エスペレータ氏
「私たちの最初の3年間は素晴らしい成功と言えるものであり、3年間にわたる、特にコロナ禍の中でのトライアンフのサポートと献身的な仕事に感謝いたします。

FIM,IRTA、ドルナは、このプロジェクトが示してきた成果をうれしく思うとともに、Moto3、Moto2、MotoGPの間でステップの一貫性が実証されたものと思います。全体的にみて、私たちはこのパートナーシップに満足し、エキサイティングな3年間をまた共有できることを楽しみにしています」。

※ ※ ※

近年ではアレックス・マルケス選手やブラッド・ビンダー選手、ホルヘ・マルティン選手など、Moto2から最高峰クラスにステップアップしたライダーの活躍も観られるだけに、今後の動向にも注目したいところです。

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