通勤・通学用に原付を買いたい…新車と中古車どちらを選べばいいのか?
バイクのニュース / 2021年11月9日 9時0分
燃費も良く小回りが効く点が魅力の原付バイク。今までは通勤に自転車や自動車を使用していたけれど、原付バイクへの乗り換えを考える方もいらっしゃるでしょう。
通勤・通学用に原付バイクを購入する場合、新車と中古車どちらで購入する方が良いのでしょうか。
■消耗した原付は通勤用に向いていない
結論から言うと、毎日の通勤・通学用に原付を購入するのであれば新車、もしくは新古車の原付が適しているといえます。まず、通勤・通学用に乗る原付の条件として、使い勝手の良さや維持費の安さ、燃費の良さなどが条件として挙げられます。
もともと原付そのものが上記のメリットがあるため、例として挙げた条件で残るものはトラブルの少なさが要因となります。ほぼ毎日一定の距離を通勤・通学で走行する場合、車両トラブルの少なさがある程度保証されているのは、新車や新古車の原付といえそうです。
なぜ、通勤・通学用の原付に中古車が適していないのか。なぜなら新車の原付は、車両トラブルが発生する可能性が低いという特徴があるためです。
新車の原付は基本的なメンテナンスを怠らなければ、数年間はほとんどトラブルなしで通勤・通学に使用できます。ほぼ毎日使用するのにエンジンのかかりが悪かったり、加速が不安定であったりなどトラブルが起きやすい状態の原付では、通勤・通学用には適していません。
新車で購入する場合、中古車に比べて価格が高いというデメリットが挙げられます。しかし、それで車両トラブルが避けられるのであれば、新車で購入したほうが良いといえます。
毎日の通勤・通学用に使用する原付は新車がお得!
通勤・通学途中でエンジンが止まってしまうなど、車両トラブルは突然起こるものです。ツーリング中であれば、対応する時間もレッカーを待つ時間も確保しやすいですが、通勤・通学中となると話は変わります。また、トラブルが発生した場所が悪い場合は、交通渋滞を起こす原因にもなるため、そのような事態を避けるためにも新車の原付のほうが通勤・通学用に向いているといえます。
一方で中古車を通勤用に買う場合のメリットとして、価格が安い点が挙げられます。中古であれば10万円を切る安価な車両もあるなど、予算が厳しい場合は中古の原付を使用するのもひとつの手段です。
しかし、展示車で型落ちしたものであっても、状態としては新車に近い新古車を選ぶという選択肢もあります。もし車体価格が安いものを買う場合は、整備代を惜しまないことが重要です。中古の原付は、買ってすぐに部品交換が必要になったり調子が悪くなったりと、アタリハズレがある点などがデメリットとして挙げられます。
そもそも車体が摩耗しているため、購入してから短期間で消耗品の交換や修理が必要になるのは珍しくありません。一カ所修理して終われば良いものの、使えば使うほど点検や修理、交換が必要になり、費用がかさんでいくことは容易に想像できます。そうなると車体を安く購入したにもかかわらず、整備費用と合わせると新車価格よりも高額になってしまうことも考えられます。
以上のように、通勤・通学用に原付を使用する場合は、中古車にお金をかけるよりも、新車や新古車を使用して乗り換えるほうが、トータルのコストが抑えられると言えそうです。
■通勤用に適した原付としてどんなモデルがあるのか
現行モデルで通勤用に適している原付として、ホンダ「ジョルノ」、ヤマハ「ジョグ」、スズキ「レッツバスケット」の三車種を簡単に紹介します。
ヤマハの原付一種スクーター「JOG(ジョグ)」
まず紹介するのは、ホンダ「ジョルノ」とヤマハ「ジョグ」。どちらも後輪ブレーキを作動させると前輪ブレーキが程よく利き、バランス良く制動力を発揮する「コンビブレーキシステム」を採用したモデルです。
時間に追われやすくなりがちな通勤・通学では、アクセルとブレーキ操作が荒っぽくなりやすいため、このような機構があると転倒防止・ブレーキパッドの偏摩耗の抑制につながります。
「ジョルノ」のメーカー希望小売価格は19万8000円(税込)、「ジョグ」が17万500円(税込)に設定されています。
スズキの「レッツバスケット」は、荷物が多く積めることがメリット
そして、スズキ「レッツバスケット」は蓋つきの前カゴや、2Lペットボトルが丸ごと入るサイズのフロントインナーラックが標準装備された1台です。また、持ち手の太いかばんでも掛けられる大型サイズのかばんホルダーや、ヘルメットなどの荷物を入れるトランクスペースも備わっています。
収納スペースが限られる原付の中でも積載容量と使い勝手が非常に良いため、通勤時の荷物が多い方におすすめの1台といえるでしょう。メーカー希望小売価格は18万5900円(税込)に設定されています。
※ ※ ※
通勤・通学用に乗る原付は、車両トラブルが発生する可能性の低い新車のほうが適しているといえるでしょう。中古の原付はアタリハズレがある上、短期間で部品交換や修理を行なった場合、本体価格を超えてしまう可能性も考えられます。
通勤用としてほぼ毎日使用するため適切なタイミングで点検と整備を行い、トラブルが起きない状態にして運転することを心がけましょう。
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