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大型自動2輪免許取得への道 ついに卒業検定の日がやってきた!

バイクのニュース / 2021年11月24日 17時0分

レーシングドライバーの木下隆之さん(筆者)は、大型自動2輪免許取得に向けて『レインボーモータースクール和光』に通い、さまざまな発見が楽しいと言います。どういうことなのでしょうか?

■45年間の「中免ライダー」にサヨナラ、これからは「センヒャクライダー」に

 僕(筆者:木下隆之)は45年間の「中免ライダー」から、高校時代に憧れていた「ナナハンライダー」になるべく『レインボーモータースクール和光』に通い、教習所で大型自動2輪免許を取得すべく教官の指導を受けて来た。

 全12時間の技能教習を終え、ついに最後の難関である「卒業検定」の日がやってきた。これに合格すれば、晴れてナナハンライダーである。

『レインボーモータースクール和光』のロビーにはホンダ「レブル1100」が展示されており、教習の合間にそれを眺めては夢を大きく育てていた。ナナハンライダーならぬ「センヒャクライダー」になるために……。

 さすがに卒業検定はものものしい。すべての受講者が最終関門を控え、ただならぬ緊張感を漂わせており、そもそも試験官の数が異なる。検定にあたっては所長の小林教官が丁寧に、優しい笑みを浮かべながら注意事項を伝えてくれる。それが受験生の気持ちを和らげてくれたのが救いだった。

全12時間の技能教習では設定されたコースを反復してきた

 高校生の頃、“絶対に合格させないからな”的なオーラを漂わせて苦虫を噛み潰したような不遜な態度だった一発試験の教官とはまったく別である。落第させたいのではなく、善良なライダーに育って欲しい、という寛容な想いが伝わってきた。

 卒業検定に挑む僕らも同様に、ここではライバルではなく、同級生のような気持ちの交錯があった。

「頑張りましょうね」
「お互いに、ですね」

 そう言って笑顔を浮かべた。ともあれ、試験は試験である。チャンスは一度。不合格ならばまたあらためて予備講習を受講し、再挑戦となる。すでに僕には「レブル1100」がやってくる日が迫っていたし、友人達とツーリングの予定を立てていた。絶対に不合格になれないというプレッシャーが重くのしかかる。

 試験コースは設定された「A」か「B」のどちらか。これまで何度も挑んできたステージであり、コース図は記憶に深く刻まれている。普段通りに走らせればいいだけだ。反復練習を繰り返してきたから、体が自然に反応するように訓練されてきたように思う。

 と、口で言うのは簡単なのだが……

「一本橋」では脱輪せず、渡りきることを意識した

 卒業検定は大きなミスもなく、ソツなくこなせたように思う。難所「一本橋」ではとにかく渡り切ることを優先した。だから10秒以上の時間を費やしたのかどうかは不安だったが、それでも合格したということは、無事に10秒以上で渡り切ったのだろう。

 その日、卒業検定に挑んだ受講者の中には、一本橋で脱輪し、その場でガックリとうなだれて顔を伏せるシーンもあった。僕も教習中に何度も脱輪をしている……。

 卒業検定の合格証明書を手にしたときの喜びは格別である。高校生時代の法改正により、大型自動2輪への道が事実上閉ざされてから45年前間、胃袋の裏あたりをモヤモヤとさせてきた劣等感が晴れた想いだった。爽快とはこのことだろう。雪辱を果たしたような気がする。

 そして、世界が開けていく自分を自覚した。これからは憧れのホンダ「レブル1100」だろうが「いつかはハーレー」の「スポーツスター」だろうが、2500ccという大排気量を誇るトライアンフ「ロケット3」だって乗ることが許される。足枷が解かれたことで、その場で駆け出してしまいたくなった。バイクは無限に世界を広げてくれる。

小林教官(左)と、晴れて大型自動2輪免許を取得した筆者(木下隆之/右)

 技能教習期間は設定されたAとBのコースをひたすら周回し、難所を反復していた。普段の生活では就寝前や仕事の合間に頭の中でコースを走行シミュレーションしていた。無事に卒業し、こうして受講記を綴っているいまでも、コースを間違わずに描ける。それほど教習に没頭した期間だった。

 僕にとって『レインボーモータースクール和光』は母校になった。ちょっとは成長した姿でまた訪れてみようと思う。もちろん、ホンダ「レブル1100」に乗ってね(おわり)。

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