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量産バイク世界最大エンジン搭載! トライアンフ「ロケット3 R」は排気量2500㏄の英国紳士

バイクのニュース / 2022年6月7日 11時0分

量産バイクとして世界最大排気量となる2500ccエンジンを搭載するトライアンフの大型クルーザー「ロケット3 R」に試乗しました。

■量産バイク世界最大排気量モデル

 排気量2500ccって、何㏄?そんな風に、一瞬脳みそが混乱するような大排気量エンジンを積む、トライアンフの大型クルーザー「ロケット3 R」。

 タンク下のエンジン部分から、3本のエキゾーストパイプがにょきにょきと生え、見るからに「デカい」と圧倒されるその個性的なスタイルは、例えばアメコミヒーローのバットマンが乗るバットモービルなど現実世界の乗り物とは思えない、バーチャルとかSFとか、そういった類のカッコよさに憧れを感じてしまう1台です。

 それは、「めちゃくちゃカッコいいけど、私が乗れる乗り物ではない」という感覚。だから、もちろんずっと存在は知っていたけど、愛車の候補になるようなものでもなければ、乗ってみたいと気軽に想像できるものでもありません。そんなロケット3に、試乗しました。

トライアンフ「ロケット3 R」と筆者(先川知香)トライアンフ「ロケット3 R」と筆者(先川知香)

 市販車最大と謳われている大排気量といい、見た目のインパクトといい跨る前から、足が着くのかな?とか、私に車体の重さを支えられるのかな?とか、そもそもあんな巨体で曲がれるの?というような、不安でいっぱいの私(先川知香)でしたが、まず跨ってみると見た目ほどシート幅は広くなく、身長165㎝の私で両足がべた着き。

 スタンドを払う際も安定感があるので、318kgと数字にすればかなり不安を感じる車重も、そこまで負担に感じることはありません。

 一方で、やはり乗らないで車体を押し引きする取りまわしは、超絶重い。これは駐輪場から出す際など、乗る前にかなり体力を消耗してしまうので、やっぱり普段乗りというのは非現実的に感じてしまします。

トライアンフ「ロケット3 R」の走りを楽しむ筆者(先川知香)トライアンフ「ロケット3 R」の走りを楽しむ筆者(先川知香)

 気になる走りは、排気量2500㏄という数字にばかりビクビクしていましたが驚くほどマイルドで、ハーレーの大排気量モデルのように、気付いたらステップから足が落ちそうになっているような雑味のある振動を感じることもなく、流石英国紳士といった落ち着いた印象です。

 とはいえ量産最大排気量エンジン搭載モデル。加速感はかなりのもので、アクセルを少し開けるとダイレクトに加速して、それでいてライダーが置いて行かれてしまうような荒々しさを感じることもありません。

 排気量の大きさを、限界ギリギリまで攻めるための速さではなく、どのモデルよりも高いポテンシャルを持ち合わせていることを安心感に使ってくれているような、心の余裕を感じさせてくれる1台。

 ヒーローアニメ風にいうと、「誰にも負けない強さ」じゃなくて、「みんなを守れる強さ」というような、2500㏄エンジンの使い方というイメージです。

トライアンフ「ロケット3 R」でコーナリング中の筆者(先川知香)トライアンフ「ロケット3 R」でコーナリング中の筆者(先川知香)

 そして、ロケット3に試乗する上で一番の不安要素だった、Uターンなどのキツイカーブをキチンと曲がり切れるのかという点も、もちろん荷重移動の為の体の使い方など、普段クルーザーモデルに乗り慣れていない私自身の慣れは必要でしたが、「あ。なんだ、こんなにちゃんと曲がってくれるんだ」という、いい意味でかなり拍子抜けした印象で、直線番長的なビジュアルとは、かなりのギャップです。

 また、低速でのアイドリングもかなり安定しているため、大排気量モデルでありがちなぎくしゃく感を感じることはありませんでした。

 というように実際に乗ってみると、意外に乗りやすい1台ではありましたが、取り回しやサイズ感、値段や維持費などすべてを総合すると、やはり私にとっては空想上の憧れ的モデル。ロケット3 Rの価格(消費税込)は、278万円です。

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