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個性強めの輸入バイクたち(後編)〜小野木里奈の○○○○○日和〜

バイクのニュース / 2022年7月25日 13時0分

『小野木里奈の○○○○○日和』は、JAIA(日本自動車輸入組合)で試乗した輸入車を乗り味や足つき性などを考慮し、私的にランキングしてみました。

■個性的な輸入車を独自評価(後編)

 皆さん、こんにちは!小野木里奈です。今回はJAIA(日本自動車輸入組合)主催の試乗会で乗った、お気に入りバイクランキング1~4位を発表していきたいと思います。

 全部で8台に試乗し、前回までは5~8位を発表させていただきました。海外バイクを1日でこんなにたくさん試乗する機会は中々ないですし、目的に応じて好みは人それぞれだと思いますが、このランキングはあくまでも個人的な趣向で決めています。それではいってみよう!

コーナリング時に車体を傾ける時がすごく楽しいハスクバーナ「スバルトピレン250」コーナリング時に車体を傾ける時がすごく楽しいハスクバーナ「スバルトピレン250」

 第4位は、ハスクバーナ「スバルトピレン250」です。試乗したカラーはめちゃくちゃ好みなモノトーン系のデザイン。あまり他のバイクと被らない独特なデザインが個人的にお気に入りです。シートがちょっとオフロードバイクと似ている形も全体的にはネイキッドバイクなので不思議な外見をしています。シートの先っぽではなく、リアタイヤ部分にナンバーが装備しているのもあまりない形でなんだかオシャレ。

シートがちょっとオフロードバイクと似ている形も不思議シートがちょっとオフロードバイクと似ている形も不思議

 この日にハスクバーナデビューしたのですが、とってもスリムな車幅で車重も153kgと軽さに驚きます。シート高は810mmで、私(=身長160cm)が跨ると両足はツンツンな爪先立ちになりますが、片足をつけようと傾けても全然支えられる重さです。走っていると無理のない運転姿勢で、車体がスリムだからこそ下半身でバイクを支えやすく感じます。だからこそ、コーナリングの際に車体を傾ける時がすごく楽しかった印象です。

伝統的なフォルムがお気に入りのベスパ「GTS SuperTech300」伝統的なフォルムがお気に入りのベスパ「GTS SuperTech300」

 第3位は、ベスパ「GTS SuperTech300」です。以前、この試乗記を書かせていただく際にベスパの歴史を調べて、ベスパは女性がスカートを履いた状態でも乗れるバイクや、肩持ちフロントサスペンションなど、特有の理念と技術が満載ということを知りました。この基本が変わらないフォルムもベスパならではの伝統を感じますよね。ただ、個人的にはもう少し色味のあるデザインを期待していました。ちなみに、昨年試乗したベスパ「プリマベーラ ピクニック」などはドツボなカラーリングです。

全体的に柔らかい走りを実現させてくれる「GTS SuperTech300」全体的に柔らかい走りを実現させてくれる「GTS SuperTech300」

「GTS SuperTech300」は300ccクラスですが、どちらかというとのんびりと発進をして全体的に柔らかい走りを実現させてくれます。キビキビした走りではないので、体が振り回されずリラックスできるライディングをさせてくれるのは初心者にとってもありがたいバイクですよね。

 以前、このバイクで高速道路を乗ったことがあるのですが、300ccクラスだとしてもパワーはそんなにない印象です。ただ、スピードがある状態やブレーキをかけた時にバランスはちゃんと取れるスクーターだなと思います。

KYMCOの中でもダントツに好きになった「X-TOWN CT250」KYMCOの中でもダントツに好きになった「X-TOWN CT250」

 第2位は、KYMCO「X-TOWN CT250」です。KYMCOという台湾の2輪メーカーを知ったのは、去年のJAIA試乗会で知り、その時も何台か試乗しました。個人的には、以前乗ったKYMCOの中でも「X-TOWN CT250」がダントツ好きかもしれません (笑)

 パキッとしたパシテルブルーは、HPで見るよりもずっと淡い色味で、女子ウケしそう! 特に私がお気に入りなのは足元です。フラットフロアでもあり、そして広々しているのが特徴で足回りが窮屈じゃないのは嬉しいですよね。あんまり窮屈だと乗っている時に下半身がこわばって疲れが溜まりやすくなりそうと思ってしまうからです。

トップブリッジにはUSBの差込口以外にもコードのプラプラを防ぐために挟むことができる部分も装備トップブリッジにはUSBの差込口以外にもコードのプラプラを防ぐために挟むことができる部分も装備

 細かい気遣いも感じられるのが、USBの差込口だけでなく、コードのプラプラを防ぐために挟むことができる部分があることや、シートの開閉をスムーズにできる油圧ダンパー、また、トランクには電源ソケットもあるのです。機能が豊富すぎて、長旅にこのスクーターで行くのも楽しそうと感じました。

 また、驚いたのは乗り心地とコーナリングがすごく面白いのです。傾けた時、ふにゃーんと滑らかすぎて、「え?本当に200kg近くあるの?」と驚かされました。あの感覚は「X-TOWN CT250」でしか感じたことのない乗り味でした。

見た目と違い乗りやすかったハーレーダビットソン「Fat boy114(ファットボーイ)」見た目と違い乗りやすかったハーレーダビットソン「Fat boy114(ファットボーイ)」

 そして、気になる第1位は!?ハーレーダビットソン「Fat boy114(ファットボーイ)」でございます!

 実はスーパースポーツ好きな私は、今回試乗会が終わるまで1位にハーレーを選ぶと思いませんでした。直訳すると「太った男の子」と言われるべきボリュームーな車体でとにかくどのバイクよりも迫力がすごかったこの子。ギラギラしている部品で覆われた車体は、近寄り難い危ない男の子な印象です (笑)

タイヤも太いし、とにかく何もかもがデカく威圧感のある風貌ですタイヤも太いし、とにかく何もかもがデカく威圧感のある風貌です

 最初はこれを私が試乗すると聞かされた時は、「え!ちょっと怖い!」と思ってしまうほどとても威圧感のある風貌でした。タイヤも太いし、とにかく何もかもがでかい。それもそのはず、車両重量は317kgもあるのですから!ただ、シート高はさすがクルーザータイプ、675mmなので足つきはどのバイクよりも良かったです。

 実際に運転しようと、エンジンをかけると全身に響いてくる振動は、これから発進しようとする私にさらにプレッシャーを与えている気がして、また緊張が増してしまいました (笑)

実際に走ってみるとコーナリング中も扱いやすく、アクセルを開けると元気よく音が響き快感です実際に走ってみるとコーナリング中も扱いやすく、アクセルを開けると元気よく音が響き快感です

 ただ、実際に走ってみるとすごく安定感があり、コーナリングもスイスイ。このバランスの取りやすさはなんなんだろうと意表を突かれました。そして、こんな大きいバイクを扱っている自分に優越感を与えてくれるので、ホクホク気分で運転していました。アクセルをひねるたびに元気よく音が響く瞬間は快感です!

 最初は車体が重いし、大きいし、「とにかく乗りづらいんだろうな」と勝手な思い込みだったのですが、いざ乗ってみると安定感もあってパワーもあるからこそ加速するたびに音とスピード感にワクワクさせられるバイクでした。まさに、ギャップにやられて今回お気に入りランキング1位になったというわけです。

※ ※ ※

 いかがでしたでしょうか。今年のJAIA(日本自動車輸入組合)主催の試乗会も個性豊かな海外バイクばかりで、比べてランキングづけするのがとても難しかったです。皆さんは、今回乗ってみたいなというバイクはありましたか?

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