8耐決勝はトラブルを乗り越えクラス3位を獲得!レーシングライダー石塚健のレースレポート
バイクのニュース / 2022年8月16日 17時0分
レーシングライダーの石塚健選手が、自身が参戦した鈴鹿8耐をレポートしてくれました。
■ふたりのライダーで走り切った8時間
皆さんこんにちは!レーシングライダーの石塚健です。8月4日から8月7日に鈴鹿サーキットで開催された「FIM EWC 世界耐久選手権 ”コカ・コーラ”鈴鹿8時間耐久ロードレース 第43回大会」。
今回は、決勝レースの模様をお伝えしていきます!
8耐の決勝レースで鈴鹿サーキットを走行する石塚健選手
決勝では、自身初となるスタートライダーを務めることになり、緊張のなかレースはいよいよスタートします。
ファーストスティントということもあり、かなりのハイペースで周回を重ね、クラス3位で中冨選手にライダー交代。しかし、そのスティントでマシントラブルが発生し、緊急ピットインとなります。その後、メカニックが電装系を交換し、中冨選手のまま素早くコースインするもポジションを落としてしまいますが、その後はハイペースを維持。順位を着実に上げ、クラス2位、3位争いを展開しながらレース終盤を迎えることになりました。
その後は順調に周回を重ね、レースが残り40分となった最後のピットインのタイミングで4位に順位を下げます。自身最後の走行となる5スティント目は、とにかく全力で走り切り、40秒あった3位との差を詰め、チェッカーまで数分の所で逆転することに成功。
チームの期待に応える結果と共に無事8時間を走りきり、総合17位、SSTクラス3位でチェッカーを受けることができました。
ライダー交代からのピット作業中のチームと石塚健選手
結果的に、ライダーふたりで8時間を走ることになったため、ライダー交代後も休憩できる時間が少なく、体力的にも精神的にもかなり過酷でしたが、チームやサポートしてくれたヘルパー、ケアスタッフの人達のお陰で、ミスなく高いアベレージを維持できたことが今回の結果に繋がったかと思います。
3年前の8耐で、チームとしては完璧なクラス優勝を達成することができましたが、個人的には2スティントしか担当させて貰えず、いわば他のふたりのライダーの繋ぎ役でした。当時は、アベレージもチームメイト達に比べて少し劣っており、ライダーとしては悔しさが残っていたのです。
しかし、今年の8耐では一発タイムもアベレージも、チームを引っ張る立場となることができ、5回のスティントで使って貰えるまでに進化することができました。
あの時の悔しさを忘れること無く、全ラップできる限り最大限の走りをし、チームや周りへのアピールをするべく、最後まで自分と戦い続けた結果です。
鈴鹿8耐を共に戦ったTONE RT SYNCEDGE4413 BMWチームの集合写真
目標のクラス連覇は達成できませんでしたが、3年前よりも成長できていると感じることができた、とても価値のある3位だったと思います。この経験を次に繋げ、来年の8耐ではもっと強く、大きくなった姿をお見せできるよう頑張ります!
次戦は、8月27日から28日に九州オートポリス(大分県)でおこなわれる全日本ロードレース選手権第6戦。僕の参戦するST1000クラスは2レース開催となるので、8耐での勢いをそのまま持ち込み、今年一番のレースができればと思います。
優勝目指して頑張りますので、今後とも応援よろしくお願いします。
画像提供:(c) TONE RT SYNCEDGE 4413 BMW
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