発育にも影響!子どもはまだいいと言う夫に教えたい「男の妊活リミット」

BizLady / 2014年11月16日 12時0分

写真

仕事やプライベートを日々充実させている働く女性にとって、子どもの“産みどき”は悩ましい問題である。

最近、アメリカのアップルやFacebookといった大企業が、女性従業員の“卵子凍結”にかかる費用を負担すると発表して話題になったが、 女性が出産と育児を自分のキャリアプランに組み込む傾向は、年々強くなってきているといえよう。

しかし、妊娠の時期は女性だけが考えるべき問題ではない。“男性不妊”という言葉も少しずつ認知されてきたが、その原因の一つに“男性の高齢化”も関係していることはご存じだろうか?

今回は、ニッセイ基礎研究所の天野馨南子さんの論文を参考に、男性の妊活適齢期についてお届けする。「子どもはまだいいよ」なんて言ってる夫の言葉に流されて、ずるずる先送りしていると、取り返しがつかなくなるかもしれない。

■“健康だから”ではすまされない高齢化のリスク

女性はある一定の時期になると、子どもを産むタイムリミットを考えるようになる。恋人や夫が「いつでも子どもが授かれる」という感覚の場合、やきもきされる方もいるだろう。

男性は30代になっても「仕事が楽しくなってきたからもう少し後で」「まだ自由を楽しみたい」と、子どもを作る時期に対して危機感のない人も多い。

しかし、最新の研究では、父親が高齢の場合、子どもが精神障害を持って生まれてくるリスクが大幅に高くなるという結果が出ているという。いくら健康だと言っても、加齢によるリスクは避けることはできないのだ。

■20代と45歳の男性では子どもの疾病リスクが大幅に異なる

天野さんの論文によると、アメリカ精神医学会誌の研究では、20歳から24歳の男性の子どもに比べ、同じ男性が45歳でつくった子どもは、 “自閉症スペクトラム障害”となる可能性が3倍、“注意欠陥・多動性障害(ADHD)”の可能性が13倍、“双極性障害(そううつ病)”となる可能性が24倍にもなることがわかったという。

実際、「精子は毎日作られているからフレッシュだ」と思い込んでいる男性は多いようだ。しかし、父親の遺伝情報とその精子の遺伝情報との間に“複写ミス”が生じる割合は、加齢とともに上昇することが明らかとなっているとのこと。父親の年齢が1歳あがるごとに、遺伝子の変異が2つずつ増加するというと、現実味が増すだろう。

不妊症や子の障害については、女性の年齢との因果関係に注目されるケースが多いが、今後は男性側にも“高齢になれば子どもを作ることのリスクは高まる”ということを認識する必要があるだろう。

以上、今回は男性の“妊活適齢期”についてお届けしたが、いかがだろうか?

もちろん、高齢だからといって必ず子どもに何らかの障害が生まれるわけではなく、健康な子どもを育てている家庭も多い。
また、障害を“不幸”と決めつける必要もない。

だが、女性の高齢出産のリスクばかりではなく、男性の“妊活適齢期”も考慮することは重要なことである。「いつかは子どもが欲しい」とパートナーが考えているようであれば、先送りせず、じっくりと話し合ってみる必要があるだろう。

BizLady

トピックスRSS

ランキング