政府が推進する「ワーケーション」は可能?20代男子100人に聞いた

bizSPA!フレッシュ / 2020年8月15日 8時47分

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政府が推進する「ワーケーション」は可能?20代男子100人に聞いた

 新型コロナウイルスの影響により、多くの人がこれまでとは違った生活を余儀なくされています。そんな中で、政府が新たな旅行の形として提唱したのが「ワーケーション」です。

ワーケーション

※画像はイメージです(以下、同じ)

 ワーケーションはワーク(仕事)とバケーション(休暇)を組み合わせた造語で、旅行先などで休暇を楽しみつつ仕事をするというもので、7月31日、環境省がこれを推進する方針を固めました。それに伴い、全国各地の宿泊施設などではワーケーションプランの設置が徐々に広まっています。

 日本トレンドリサーチが7月31日から8月4日にかけて全国の1200人(男女各600人)に実施した調査では、「ワーケーションが今後普及していくと思うか」という質問に「思わない」と答えたのが約6割(60.5%)という結果となっており、人々の期待感はあまり高まっていないようです。

 まだ日本国内では馴染みの薄いワーケーションですが、今後定着するのでしょうか。20代男性100名に対して実施したワーケーションについてのアンケートから、今後の展開を予測します。

◆「ワーケーション推進」賛成・反対は半々

ワーケーション

 20代男性はそもそもワーケーションについて賛成、反対のどちらが多いでしょうか。「ワーケーションの推進に賛成か反対か」という質問に対して、賛成51人、反対49人とほぼ同数という結果になりました。

 賛成も反対も理由は違えど、仕事と休暇の捉え方から選択した人が多いようです。

 賛成では「都会の喧騒から離れて心にもゆとりができ、テレワークを行うよりも仕事が捗ると思うから」(営業職)、「生産性が向上しそうだから」(化学品営業職)、「温泉などで癒されながら仕事が出来る」(ゲームセンター従業員)など、普段とは違った環境で働くことによる仕事上のメリットに目を向けた意見が目立ちます。

 一方の反対では「メリハリというか、仕事は職場でしたい」(作業療法士)、「休暇をとるときは仕事のことを考えずにリラックスしたいから」(情報通信業)、「仕事と余暇のすみ分けはハッキリするべき」(アルバイト)など仕事のオンとオフは分けるべきだという回答が多数を占めました。

◆コロナ感染拡大を懸念する声も……

新幹線ホーム案内表示

 この他には反対意見として、「(人々が移動することで)コロナの感染確率が上がりそうだから」(製造業)など、コロナの影響を懸念する声も見られました。
 
 感染拡大が広がっている現状を鑑みると、こういった反対の声があがるのは当然と言えるかもしれません。このように、ワーケーションにはコロナの感染拡大への懸念、そして日本においては馴染みの薄い旅行の方法であるという2点がネックになっていそうです。

 こういった懸念点がありながらも、約半数が賛成と回答しています。ワーケーションが普及するための下地はまったくないというわけではなさそうです。

◆「ワーケーションは不可能」が約8割

 ワーケーション推進の是非を問う質問に対する回答は、賛成と反対はほぼ同数という結果でした。この点だけ見ると、ワーケーションの推進には可能性がありそうです。しかし、実際にワーケーションを活用できるかという質問への回答を見ると、なかなか一筋縄ではいかなさそうな現状が垣間見えます。

あなたの仕事でワーケーションは可能か不可能か」という質問に対して、可能と答えた人はわずか24人。全体の8割近くにおよぶ76人がワーケーションは不可能と回答しています。

 そして活用できない理由として、そもそもワーケーションが不可能な仕事環境であるということがもっとも多くあげられています。

押印などの作業があるから」(営業職)、「出勤しないといけない仕事だから」(不動産業)、「現場にいなければならないから」(作業療法士)など、多くの人が職務上の理由からワーケーションを活用することができない現状があるようです。

◆ワーケーションはリモートワークが前提

テレワーク

 一方、可能と答えた人の多くは「テレワークでもきちんと仕事が回っているから」(保険アナリスト)、「自己裁量が大きいから」(研究職)など、現在もテレワークが実現できていることを理由にあげていました。

 職業で見ると、ワーケーションが可能と答えた人はエンジニアやコンサルなど、デスクワーク主体の人が多く、不可能と答えた方では、営業職、福祉、飲食店などリモートワークへの移行が現実的には困難な人が多く見られました。

 本記事で紹介したふたつの質問に対して、ワーケーションに賛成でかつ、実際に可能と答えた人の数は19人と、全体の5分の1以下まで減少してしまいます。ワーケーションに賛成していても、実際には不可能という人が可能な人よりも多いのが現状のようです。

 新型コロナウイルスの影響で、リモートワークが推進されたといっても出勤が必要な仕事は数多くあります。そして、20代男性ではまだまだ出勤を必要とする環境で働いている人が多く、ワーケーションが定着するまでの道のりは簡単なものではないかもしれません。

<TEXT/菅谷圭祐>

調査概要
調査内容:「ワーケーション」についての意識調査
調査期間:2020年8月5日
調査対象:全国の20代男女100人
調査方法:株式会社クロス・マーケティング「QiQUMO」によるアンケート調査

【菅谷圭祐】

大学受験情報誌、IT情報サイトなどでライター経験を積み、2018年よりフリー。最近の趣味は休日の農業、リサイクル業も兼業

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