イケイケ営業マンが陥ったリボ払い地獄「ボーナスが見込みより50万円減で」

bizSPA!フレッシュ / 2020年12月30日 15時45分

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イケイケ営業マンが陥ったリボ払い地獄「ボーナスが見込みより50万円減で」

 会社や業種によって額に差があるにしろ、とりわけまだ収入が少ない若手ビジネスマンにとって、ボーナスほど待ち遠しいものはないですよね。が、通帳に刻まれた残高を見てついつい気が大きくなり、お金の使い方を間違ってしまった結果、後悔している人もいるようです。

クレカ払い

画像はイメージです(以下同じ)

 都内IT企業の営業マン、秋田隆弘さん(仮名・29歳)は、若気の至りで作ってしまった「ボーナス一括払い」の支払いに苦しめられたといいます。

◆営業マンとしてバリバリ成績を残したが…

「今の会社に転職して1年目のボーナスの時期にとんでもないことになりました…」

 秋田さんは、営業の仕事をしており、基本的に出来高制。基本給は同業他社に比べると低いそうですが、成績次第でインセンティブもボーナスもそこそこもらえるんだとか。

「前職はやりがいもなく、それに加えて給料も低め。上司の生活水準を見て、将来的にもあまり給料のアップが望めないような気がして転職しました」

 コミュニケーション能力が高く、人当たりも良い秋田さんには営業は天職だった様子。「初月から結構契約が取れて。先輩には煙たがられたりしましたが、そんなことは全く気にもならないほど、毎日仕事が楽しかったです」と語ります。

 新入りにもかかわらずエース級の成績を収めていた秋田さん。目論見通り査定に反映されれば、まとまった額のボーナスがもらえるとほくそ笑んでいましたが、明細を見て思わずギョッとしてしまったそうです

◆予想していたボーナスより50万円減

金欠男性

「予想では少なくとも70万円は入ってる計算だったんですが、明細を見たらたったの20万円……。『え、何かの間違い? この会社ってブラック企業?』と、いろいろな気持ちが交錯しました。一応上司に確認はしたんですが、20万円という支給額に間違いはありませんでした

 あまりにも痛すぎる50万円の見込み違い。どうしてそこまでの誤差が生まれてしまったのでしょうか。

「とりあえず受注さえすれば査定に入ると勘違いしていたんです。が、実際には『契約完了ベース』だったんです。つまりお客さんが支払いまで済ませて、ようやく契約完了とカウントされるワケで……」

 秋田さんがまとめた契約のなか4割の顧客が「契約完了」まで至らなかったそうです。特に多かったのが、契約時はノリノリでも、そのあと冷静になって断るパターンと、支払い能力がない会社と判断され、ローンが通らなかったパターンだとか。

◆ボーナス20万円に対してカードの返済額は…

「営業の研修はきっちり受けたつもりだったのに、ボーナス対象は『受注ベース』と勘違いしてたんです。今考えれば契約書を書いただけでは、会社にとって1円にもなりませんから、当然のことだと納得できますが、当時は本当にショックでした。かなり大雑把な性格なんですが、まさに如実に現れた出来事でした。職場でも『仕事できるアピール』してしまっていたので、二重で恥ずかしかったですね……。そして何より困ったのがカードの引き落としです」

 想定していたボーナスの額を大幅に下回った秋田さんをクレジットカードの支払いが襲います。

「冬のボーナス一括払いで30万円近いパソコン10万円の電動自転車を購入。それ以外にも、前職の同期や可愛がってる後輩に『結構ボーナス入るからさ』とカッコつけて、飲み会がある度にで奢ってしまったんです。その1万~2万円の積み重ねも大きかったです……」

◆リボ払いが全然終わらない

ボーナス

 カードの引き落としは50万円ちょっとと、20万円のボーナスでは到底支払えず……。「貯金が一切なかったので、引き落とすお金さえなかったんです。分割払いではとても追いつかず、全てリボ払いにしましたが、完済にはまだまだかかります」と嘆きます。

「親に借りるのも心配かけそうだし、消費者金融に借りるのも何だか怖かったんで、やむなくリボ払いにしました。とりあえずその場はしのげて安心しましたが、完全にリボの落とし穴にハマってますよね。毎月払ってるので、『もうそろそろ払い終わるか』と思ったら、2年先の冬まで支払いが残っていましたから

 1年後のボーナスで完済できましたけど、おかげで実質2年連続ボーナスがなかったように感じます(笑)。しかも30万円のPCも電動自転車もほとんど使いませんでしたから……。ボーナスをあぶく銭と考えて、財布の紐が緩みきってました。それ以降は計画的に使ってます」

 堅実な生き方を知るためには大きな代償だったかもしれません。とはいえ一生かかっても身の丈に合った金銭感覚が身に付かない人もいるわけで。20代半ばに方向転換できただけでも良しとすべきなのかもしれません。

<取材・文/吉沢さりぃ イラスト/パウロタスク(@paultaskart)>

【吉沢さりぃ】

ライター兼底辺グラドルの二足のわらじ。近著に『最底辺グラドルの胸のうち』(イースト・プレス)がある。『日刊SPA!』『BLOGOS』などで執筆。趣味は飲酒 Twitter:@sally_y0720

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