1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. ライフ総合

“デキる男”は嘘だった!借金だらけの28歳が、母親に絶縁された借入方法

bizSPA!フレッシュ / 2021年6月29日 15時45分

写真

“デキる男”は嘘だった!借金だらけの28歳が、母親に絶縁された借入方法

 キャッシングやカードローンは、学生や20代前半でも利用できることが多く、「借金」という感覚のないまま負債を増やしてしまうことも少なくありません。そして、借金を重ねて返済が困難になった「多重債務者」は、ときにまわりの人を恐怖に陥れる驚愕の行動を取ることもあるようです

スマホ カード

※イメージです(以下同じ)

◆ズルイ息子が改心したはずが…

「息子は小さい頃からズルイところやだらしないところがあって、夫の生前には、何度も借金の肩代わりをしたこともありました。けれど、『お父ちゃんの代わりに僕が大黒柱になるから、お母ちゃんは安心して』なんて言われたら、やっぱり嬉しかったんです」

 田村由美さん(仮名・65歳)は、つい3年ほど前に夫を亡くしたこともあり、息子のYさん(28歳)が改心してくれることを願っていました。

 そのため、亡くなった夫からはYさんへの遺産相続を強く止められていたそうですが、由美さんは一縷の望みを持って相続させたと言います。

「はじめは不安でしたが、夫が使っていた書斎の荷物を片付けて、パソコンを購入したと言っては見せてくれるYのことを、だんだん見直していきました。パソコン1台で世界を相手に仕事をしていると説明されたときには驚いたけれど、いまはテレビなんかでも、そういう人たちが活躍していますから。うちのYも、そういう人たちと肩を並べて仕事していると思うと、鼻も高かったです」

◆「仕事関係」の人が頻繁に訪ねてきた

訪問

 由美さんは、Yが事業展開について熱く語るその姿を見て、「改心した」と喜び、近所中に自慢したといいます。

 また、Yさんが会社を立ち上げてから3年ほどして頻繁に訪ねてくるようになった「仕事関係」の人たちと接しているときにも、自慢話が無意識に口からこぼれていたそうです。しかし、どうも様子がヘンだったのですーー。

「仕事関係を名乗る人たちは、Yと連絡が取れないと言って家に来ていました。でも、私が電話をしたらスムーズにつながるんです。あの日も電話はすぐにつながりましたが、家に戻るまでに時間がかかると言うので、Yの書斎に上がって待ってもらうことにしました」

◆実は借金を取り立てに来た人だった

 しかし、「会社関係」を名乗る人物の正体は、実は借金を取り立てにやってきた金融機関の担当者でした。普段からYさんの自慢を由美さんから聞かされていたその担当者は、親切に対応してくれる由美さんを不憫に思い、自分の身分は隠して助言をしたそうです。

「詳しいことは言えないが、書斎に作業デスクしかなく、資料なども一切見当たらない。『パソコンも動くかどうか疑わしいほどの古いものだ』と言われました。さらに、世界を股にかけて仕事をしているとは、とても思えないとも」

 そう言われて由美さんは、昔のだらしなかったYの性格を思い出し、助言してくれた「会社関係の人」は「Yの借金を取り立てに来た人」ではないかとピンときます。そしてすぐに、Yの借金について調べはじめました。

「調べたら、それはもう、どんどん借金が発覚しました。夫が亡くなったとき、Yには現金以外に、実家の土地と建物を半分ずつ相続させました。にもかかわらず、あっという間にギャンブルや飲み代に現金を使い果たして、借金をはじめたようです。同じ日に多くの金融会社に借り入れの申込をしていたとか」

◆土地と家を勝手に借金の担保に

ひと悶着

「借りては返済する」を繰り返していたYでしたが、ついに金融機関各社にて上限額に達したため、相続した不動産の持分を担保に入れてしまったのです。土地や家屋の持分(自分の名義となっている部分)のみを担保に入れて支払いに詰まると、ほかの持分者(今回の場合は、Yの母)がそこに住みたい場合、借金を支払うことになります。

「本当にビックリしました。まさか、道楽をするために、自分の父親が必死に働いて築き上げた土地と家の持分を勝手に借金の担保に入れるとは……! 驚いたし、許せなかったです。最初から私に借金を払わせようとしたんじゃないかとも思いましたし、性根が腐っていると思いました」

 借金のことを追及するとすぐに行方を眩ませたYを、由美さんは、60年以上かけて積み上げてきたツテとコネで探し出します。そして、Yと一緒に各金融機関を回って全額返済。由美さんはすべての返済を終えたあと、Yに絶縁を突き付け、家から追い出したそうです

 最初は「ほんの少しだけ」のつもりで借りていても、気が付いたときには、利息も含めて元金が膨らんでいることはよくある話です。キャッシングやカードローンは手軽に利用できて便利ですが、返済についてノープランだと、自分だけでなく身近な人にも悲しい思いをさせてしまうかもしれません。

<取材・文/山内良子 イラスト/カツオ(@TAMATAMA_GOLDEN)>

【山内良子】

フリーライター。おいしいものや楽しいこと、旅行が大好き! ライフ系や節約、歴史や日本文化を中心に、取材や経営者向けの記事も執筆。金融会社での勤務経験や接客改善業務での経験を活かした記事も得意です

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング