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2万円未満でiPhone並みの実力?新興“中華スマホ”最新機種を実際に使ってみた

bizSPA!フレッシュ / 2021年7月26日 18時45分

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OPPO Reno5 Aの実機。タッチパネルのサイズは約6.5インチで、片手でホールドしながら操作するのは厳しいサイズだ

「iPhoneばかりがスマートフォンではない」というのが、日本人スマホユーザーの約3割を占めるAndroid派の言い分だ。それもその通りで、世界的に見ればAndroidユーザーのほうが多数を占める。

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「OPPO Reno5 A」 ©︎オウガ・ジャパン

 今日のAndroidスマホ市場で存在感を示しているのが、中国系のメーカー(いわゆる「中華」)である。世界シェア1位は古豪ともいえる韓国Samsung社だが、中国のXiaomi社とOPPO社が追い上げを見せている。上述した中韓の3社が、世界スマホ市場のシェアの約半分を占有している。

 ここ数年の間に「中華スマホ」が躍進した理由は、低価格だけではない。最新チップをいち早く採用し、合理的な生産ラインで高性能な製品を作り出しているからである。今回はそんな「中華スマホ」の最新作を試してみた。

◆Huaweiの遺志を継ぐOPPO

「中華スマホ」に寒風が吹き荒れたのが、トランプ政権下の2019年である。当時の最有力メーカーだったHuawei社が、米中貿易摩擦の煽りを受け、Android端末からの撤退を余儀なくされた。直後は「中国系のスマホメーカーが全部なくなる」という噂まで流れたが、アメリカの政権交代もあり、当面の懸念は払拭された形となった。

 Huawei亡き後のAndroidスマホ市場で支持を伸ばしつつあるメーカーが、同じく中国のOPPOである。数年来のOPPOユーザーによれば、「標準的な性能を満たしつつ、価格もそれなりなのが魅力」とのこと。別のガジェットライターも、本人はSONY派でありながら、「ミッドレンジ(中くらいの性能を持つ機種)ならばOPPOが一番コスパが良い」と太鼓判を押す。

 最新の「OPPO Reno5 A」にしろ、定価で4万3800円(実売価格はそれ未満)を付けていて、市場でのライバルはiPhone SE(第2世代)だとわかる。そんな“経済機”である最新機種「Reno5 A」につき、OPPO社より借り受ける機会が生じたので、試用した感触をレビューしていきたい。

◆まさしくミッドレンジの性能

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OPPO Reno5 Aの実機。タッチパネルのサイズは約6.5インチで、片手でホールドしながら操作するのは厳しいサイズだ

 Reno5 Aは公称4000mAhのバッテリーを搭載(実効3900mAh程度)。これを「物足りない」とするレビューも散見されるが、実はiPhoneシリーズの最高峰「iPhone 12 Pro Max」よりも大容量である。CPUの電力効率などもあるため一概に比較はできないが、こちらが激しく不足だというわけでもない。とはいえ、現在お守り代わりにモバイルバッテリーを携帯しているのならば、そのまま持ち続けるべきだ。

 5Gネットワークへの接続も可能だが、そちらが本領を発揮するのはしばらく後のことになるだろう。その他、「おサイフケータイ」や指紋認証(背面)、顔認証、eSIM対応など、現代のスマートフォンに求められるおおかたの機能は網羅している。

 キャッチコピーは「カメラで選ばれたいスマホ」とのことだが、むしろ市場で評価されるのは、安価ながらも“全部入りスマホ”として手堅くまとまっている点だろう。6.5型の筐体サイズが手に馴染むかは人それぞれだが、ディスプレイの品質は良いし、デザインもこなれている。

◆気になるゲーム性能は!?

 今回Reno5 Aの実力を試したのは、リアルな3Dグラフィックで戦車戦を楽しめるオンラインゲームアプリ「World of Tanks Blitz」である。せっかくの最新機種なので、グラフィック設定を最高に上げてプレイしようと試みたが、リフレッシュレートの「120Hz」は選択できなかった(Reno5 Aの画面のリフレッシュレートは最大90Hzである)。

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「World of Tanks Blitz」のゲーム画面。最高設定で遊んでいると、近距離での乱戦になった際にコマ落ちが発生する

 ゲームプレイそのものは概ね快適なのだが、画面上に複数のオブジェクトが入り乱れる場面ではコマ落ちが生じたし、30分程度遊んでいると端末の温度が上昇し、持っているのがつらい熱さになった。価格帯を考えれば当然のことながら、「ゲーミングスマホ」と呼ぶには少々力不足だろう。もちろん、グラフィック設定を調整すれば問題なく遊べるスペックだ。

 ところで、ここ最近のゲーム市場で存在感を示しているのが、競走馬を擬人化したソーシャルゲーム「ウマ娘 プリティーダービー」(通称「ウマ娘」)である。基本は“ポチポチ系”の育成ゲームなのだが、レース画面の演出が凝っているために、それなりに高い3D性能を要求してくる。市中からは「スマホが古くてウマが遊べねえ」という落胆の声も聞かれるほどだ。

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描画される人物が多く、スマホに高い性能を要求する「ウマ娘」のレース画面。Reno5 Aで遊んでみたところ、特に問題はなかった

 Reno5 Aの性能であれば「ウマ娘」を遊ぶ上で問題はない。これを理由に最新機種に乗り換えようというゲーマーにとっては、経済的な選択肢になるだろう

◆指原莉乃が宣伝隊長を務めているだけに…

 Reno5 Aの宣伝隊長を務めるのは、「世界で一番自撮りがうまい」と自称する元アイドル・指原莉乃である。つまるところ、InstagramやTikTokを楽しむ10代・20代も、Reno5 Aのターゲットだ。

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「自撮りにも使ってほしい」と指原莉乃。Reno5 Aのカメラを使うと、30代独身男性はこのように映る

 梅雨のためにピーカンの日に恵まれなかったが、カメラの精細度は十分だとわかる。普及価格帯の製品でありながら、性能面でライバルとしているのはiPhone SE(第2世代)ではなく、高級品のiPhone 12系列だろう

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借り受けていた期間が梅雨の真っ只中であり、晴れ間に出会えなかったのが心残りだ

 面白いのは「アウト・イン同時動画撮影」の撮影機能。Reno5 Aのインカメラが1カメ、アウトカメラが2カメの役割を果たし、実況動画を簡単に撮影できるスグレモノだ。YouTubeに投稿するかどうかは別として、ワンタッチで楽しいライフログを残すことができる。

◆「アウト・イン同時動画撮影」は面白いのが…

 しかしここには欠点が。インカメラはタッチパネルの左上、アウトカメラはリアパネルの左上に搭載されていて、互い違いになっている。そのため、端末を横持ちでしっかりホールドし、アウト・イン同時動画撮影をしようとすると、インカメラ・アウトカメラのどちらかに指がかかってしまいがちだ。

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「デュアルビュー動画」の撮影時には指の位置を気にする必要があり、たいへんもどかしい

 これは設計の問題で縦持ち専用の機能だと割り切って使うしかなさそうだ。また、自撮り棒などのアタッチメントを使うことでも回避可能と思われる。

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Reno5 Aに搭載されている「超高解像度」モードで撮影した食品のパッケージと、その拡大図。写真は長辺が12032ピクセル、短辺が9024ピクセルで保存されていた

◆格安プランとの相性が◎

 Androidスマホの主戦場は、MVNO(格安スマホ)やサブブランド各社、それと「楽天モバイル」である。キャリアによってはReno5 Aの割引販売を行っており、たとえば「Y!mobile」では実売価格1万8000円を実現している。最新のミッドレンジスマホがこの価格で求められるのは、正直に言ってお買い得である

 仮にAndroidスマホの“現役期間”を3年間と見積もると、1か月あたりのコストは500円と、かなりのお値打ち価格になる。寿命に不安の残る中古品を選ぶよりもよっぽど良い。コスパ重視のAndroidユーザーにとっては、捨てがたい選択肢ではないだろうか。

<TEXT/ジャンヤー宇都>

【ジャンヤー宇都】

「平成時代の子ども文化」全般を愛するフリーライター。単著に『多摩あるある』と『オタサーの姫 〜オタク過密時代の植生学〜』(ともにTOブックス)ほか雑誌・MOOKなどに執筆

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