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洗っても臭い私の服。何度も蘇る「ゾンビ臭」の洗い方をプロに聞いた

bizSPA!フレッシュ / 2021年9月6日 8時46分

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目立つ汚れには洗濯機に入れる前に前処理をしましょう

 9月に入っても続く不安定な天気。雨が続いた際は、洗濯物を部屋干しする機会も多くなります。なんとも所帯じみた部屋になるものですが、それ以上に切ないのが、洋服がパキッと乾かず、雑巾のようなニオイになってしまうこと。しかも、このイヤなニオイ、一度つくと何度洗っても取れなくなることもあり、さらに憂鬱が続くこともあります。

お洗濯

 このなかなか取れない、あるいは何度も蘇ってくるイヤなニオイ、洗濯ファン(?)の間では「ゾンビ臭」と呼ばれることもあるそうです。本当にこれ、なんとかならないもんですかね……。というわけで今回は、ライオンのお洗濯マイスター・大貫和泉さんにこのゾンビ臭の原因と対策について教えを請うことにしました。

◆ゾンビ臭の原因はズバリ「汚れ、菌、水分」

ライオン

ライオン株式会社・お洗濯マイスター・大貫和泉さん

 冒頭でも触れた部屋干しはもちろん、洗濯機を回したまま、ついうっかり洗濯したことを忘れてそのまま放置してしまった場合にもイヤなニオイが服に残ることがあります。この原因はズバリなんなのでしょうか。

洗濯で落としきれなかった汚れ、菌が原因です。イヤなニオイを抑制するためには、洗濯の時に汚れをしっかり落とし、菌の増殖を抑えるために早く乾かすことが大切なんです」

 しかし、一度ついてしまうとこのイヤなニオイ、なかなか取れないことがあります。これこそがゾンビ臭なのですが、どうにかして取る方法はあるのでしょうか。

「何度洗ってもニオイが取れない、いわゆるゾンビ臭のようになった場合は、衣類に汚れも菌も残っているということです。これを取り除いてあげる上で一番効果的なのは『つけおき洗い』です。洗濯機に入れる前につけおきをしておくと良いでしょう」

洗濯

イヤな匂いを取り除くためには、洗濯機に入れる前につけおきすると効果的

◆一度ついたゾンビ臭をやっつける方法は?

 大貫さんによれば、ニオイを根こそぎ落とすためのつけおきの適切なやり方は以下になります。

【1.つけおき液をつくる】
① 40℃程度のぬるま湯5Lを洗濯桶に入れる。つけおきの際、炊事洗濯用ゴム手袋をしましょう。
② 粉末酸素系漂白剤の場合は、適量入れ、溶かす
※液体酸素系漂白剤の場合は、漂白剤とともに洗剤を水30Lに対する使用量を入れ、溶かす

洗濯

粉末酸素系漂白剤で、つけおき液を作る様子

【2.衣類をつけおき液につける】
 ニオイの気になる衣類をつけおき液に入れ、30分~2時間程度つけおく

【3.つけおいた衣類を洗濯機に入れて洗濯】

◆どうして「塩素系漂白剤」ではNGなの?

 ここでふと疑問が。大貫さんはつけおきに対して粉末・液体とも「酸素系漂白剤」を推奨しています。しかし、漂白剤にはプールのような匂いのする「塩素系」も多いです。どうして「塩素系」ではいけないのでしょうか。

「塩素系漂白剤は、確かに漂白力は強いですが、衣類へのダメージも強く、毛・絹・ナイロン・アセテート・ポリウレタンの繊維には使用できません。また、衣類の色柄まで白くなってしまうため、白物の衣類にしか使用できません。塩素系漂白剤と比較すると漂白力がおだやかで、色・柄物にも使うことができるため、普段のお洗濯に使いやすいのは、酸素系漂白剤です

洗濯

「酸素系漂白剤のほうが色柄物にも使用でき、衣類へのダメージが少ないのでオススメです」と大貫さん

◆ゾンビ臭を生み出さない適切な洗濯方法は?

 ここまでの大貫さんの解説で、ゾンビ臭を取り除く方法はよくわかりました。しかし、あのニオイ、もう2度とかぎたくありません。今後ゾンビ臭を生み出さないためにもどんな風に洗濯すれば良いかについても聞きました。

「洗濯で汚れをしっかり落とすことが大切です。まずは目立つ汚れには前処理をすることです。エリ袖の汗よごれ、皮脂の汚れ、化粧品などの汚れ、泥汚れ、食べ物のシミなど気になる汚れには、その部分に液体洗剤を最初に塗布しておいてください。ただし、血で汚れた場合は、液体洗剤ではなく、先に40℃以下の水ですすいだ後、液体洗剤、もしくは液体酸素系漂白剤などを塗布するようにしてください」

洗濯

目立つ汚れには洗濯機に入れる前に前処理をしましょう

 また、当然のこととして洗濯機への詰め込み洗いは禁物で、洗濯機容量の7~8割が最適とも。洗濯機に洗濯物を詰め込んでしまうと、水の中での洗濯物の動きが悪くなり、洗浄力が低下してしまいます。さらに、その入れ方にもコツがあるとのことです。

「ニオイの気になる肌着・靴下などは『裏返しのまま』洗ってください。皮膚と接触している衣類の内側のほうが、汚れが多く付着しているため、洗濯機の水流や他の衣類との摩擦によって汚れ落ちがアップします。

 また、汚れている衣類ほど洗濯槽の下に入れてください。洗濯槽の下部ほど水流・機械力が強いため、汚れや匂いの除去力がアップします」

洗濯

洗濯機の容量にパンパンに入れてはダメ!

洗濯

洗濯機の容量の7~8割ほどが最適!

◆やむを得ず部屋干しする場合のコツも!

 さらに洗濯後の干し方についても教えていただきました。

「どうしても部屋干しをする場合、カーテンレールに干される方がいますが、これはNGです。風が通りにくく乾きが遅くなります。この場合、かもいや部屋の風通しの良い場所に干すほうが良いでしょう。その上でご家庭にあれば扇風機や衣類乾燥除湿器などを使うとより効果的です」

 いずれにしても、ニオイの気になる衣類の洗濯の際は「抗菌作用のある洗剤」を使うほうが良いとか。また、近年では「匂いと菌を防ぐ」目的に特化した洗剤もリリースされており、こちらもオススメとのこと。

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「ニオイ専用」の洗剤もあります。イヤなニオイを解決するためにはこういった専門洗剤を使うとより良さそうです

 今回のゾンビ臭対策、洗濯のコツ、干し方を実践すればまず、あのイヤなニオイを嗅ぐことはなくなりそうです。普段から臭い衣類に頭を悩ませている人は参考にしてみてはどうでしょうか。

<取材・文/松田義人>

【大貫和泉】
ライオン株式会社・お洗濯マイスター。洗濯用洗剤の製品開発、調査に携わって約20年。洗濯のことならなんでも来い!の心強い味方

【松田義人】

音楽事務所、出版社勤務などを経て2001年よりフリーランス。2003年に編集プロダクション・decoを設立。出版物(雑誌・書籍)、WEBメディアなど多くの媒体の編集・執筆にたずさわる。エンタメ、音楽、カルチャー、 乗り物、飲食、料理、企業・商品の変遷、台湾などに詳しい。台湾に関する著書に『パワースポット・オブ・台湾』(玄光社)、 『台北以外の台湾ガイド』(亜紀書房)、『台湾迷路案内』(オークラ出版)などがある

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