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自粛ストレスで限界の20代女性が、たまたま入ったスナックに救われた話

bizSPA!フレッシュ / 2021年9月14日 15時45分

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自粛ストレスで限界の20代女性が、たまたま入ったスナックに救われた話

 コロナ禍で自由に人と会うことができない今。終わりの見えない日々に不安やストレスを感じている人が増えています。

窓辺 女性

※イメージです(以下、同じ)

 何かしらの方法で思いっきりストレスを発散できたらいいのですが、人が多く集まる場所は避けたいところ。埼玉県在住の大川香苗さん(仮名・27歳)も、コロナ禍のストレスを溜めていた1人でした。

◆唯一の趣味は仕事帰りの飲み会

「会社は都内にあるのですが、この1年間は在宅勤務と出社が半々くらいです。仕事帰りに友人と飲みに行くのが唯一の趣味だったのに、今はそれすらできなくなってしまいました。

 ここ最近は飲食店が早く閉まるので、夕飯はいつもコンビニ。コンビニ弁当を食べながら家でお酒を飲んで、後はスマホをいじることくらいしか楽しみはありません。休日も都内に出ることを控えているので、家で昼間からお酒を飲んで過ごしていました」

 話を聞いていると、少し心配になってしまいそうな大川さんの生活。そんな生活のしわ寄せはやがて、大川さんの体調にも現れてきます。

◆自粛の長期化ですっかり不健康に

不眠

「だんだん、夜眠れなくなっていったんです。次の日も仕事なのに深夜3時頃まで目が冴えてしまって、寝るためにさらにお酒を飲んで朝方ようやく少し眠りについていました。いくら在宅メインとはいえ、顔は痩せこけて目はクマだらけになってしまって……。

 リモート会議でも心配されるようになり、さすがに怖くなって病院に行くと、『ストレスとアルコールによるものかもしれない』と診断され、睡眠導入剤を処方されました。薬を飲むようになってからは眠れるようになったのですが、お酒も飲めないしストレスだけが溜まっていきました」

 ストレス発散法が分からず、モヤモヤとした日々を送っていた大川さん。そんなある日の週末、気分転換に近所を散歩していると、1軒の店が目に留まります。最初は昔ながらの喫茶店に見え、「最近、外でゆっくりコーヒーを飲むこともしていなかったな」と、店のドアを開けました。

◆喫茶店かと思ったらスナック!ママが…

スナック

店内に入ると40代くらいの女性がいました。喫茶店だと思っていた店は、なんとスナックだったんです。一瞬、入ってもいいのかな? とためらったのですが、その女性が『どうぞ、ここ座って~』と言ってくれたのでとりあえず座ることにしました。

『初めての子だよね? 何飲みます?』とフレンドリーに聞いてくれたので、とりあえずウーロン茶を注文しました。女性はそこのスナックのママで、その日は時短営業で夕方から開けていると言っていました。初めて入った店なのにアットホームな雰囲気で、居心地がよくてつい長居してしまったんです」

 アルコールの提供はおこなっていませんでしたが、ママの気さくな雰囲気に、気づけばコロナ禍での不安や漠然とした悩みを打ち明けていました。話しているうちの心のモヤモヤは驚くほど晴れていきます。

◆帰宅後、嘘のようにぐっすりと眠れた

睡眠 女性

「その日は一滴もお酒を飲まなかったのですが、家に帰ったら嘘のようにぐっすり眠れたんです。それからは、そこのスナックに通うようになり、他のお客さんが来るまで居座るようになってしまいました。もしかすると、私のストレスの最大の要因は誰かに話したり、悩みを相談できなかったことにあったんじゃないかなと気づきましたね」

 コロナ禍での不要不急の外出は推奨できることではありませんが、誰かと話すことはストレスを溜め込まない1番の方法かもしれません。特に深刻な悩みは友人や家族にはなかなか相談しづらいもの。赤の他人であるスナックのママだからこそ、大川さんも誰にも言えない胸の内を話せたのかもしれませんね。

「カラオケ自粛が解除されたらスナックで思いっきり歌いたい」と話す大川さん。コロナ禍で感染源として名指しされてしまった夜の店。しかし、夜の店に救われたと感じる人は少なからずいるのかもしれません。

<取材・文/カワノアユミ イラスト/カツオ(@TAMATAMA_GOLDEN)>

-[ストレス発散な話]-

【カワノアユミ】

東京都出身。20代を歌舞伎町で過ごす、元キャバ嬢ライター。裏モノ・夜ネタを主に執筆。アジアの日本人キャバクラに潜入就職した著書『底辺キャバ嬢、アジアでナンバー1になる』(イーストプレス)が発売中。Twitter:@ayumikawano

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