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借金480万円残して絶縁状態の父が死亡。肩代わりする20歳男性がとった手段とは

bizSPA!フレッシュ / 2021年10月11日 15時45分

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借金480万円残して絶縁状態の父が死亡。肩代わりする20歳男性がとった手段とは

 離婚などで親と生き別れになり、そのままほとんど交流もないというケースは特に珍しいことではありません。しかし、困るのは交流がまったくなかった親が借金を残したまま亡くなった場合。なかには親の借金の返済請求が突然届いたなんてケースもあるようです。

絶望

画像はイメージです(以下同じ)

◆10数年会っていなかった父が亡くなる

 会社員の高野輝之さん(仮名・30歳)は、小学生のころに両親が離婚。その後は母親と暮らしていましたが、彼が社会人になってすぐに病気で他界。一方の父親とは離婚後は一度も会っておらず、母親が亡くなった際も親族を通じて連絡したそうですが葬儀に来ることはなかったといいます。

「離婚の原因は父親のDVでした。機嫌が良いときは優しかったですが、虫の居所が悪いと、幼かった私にも暴力を振るうような人物だったんです。母の葬式に来なかったときも顔を合わせずに済んだとむしろホッとしていました」

 なお、母親の葬儀から3年後、今度は父親が死去。離婚後ずっと一人暮らしを続けていたそうで、高野さんが葬儀の手配や遺品の整理などを行うことになったとか

「あんな人でも父親ですからね。築数十年のボロアパートに住んでいて、遺産と呼べるようなものなければ生命保険にも加入していませんでした。まあ、最初から期待していなかったですけど、葬儀費用などにかかった50万円以上は全額こちらの負担。20代の若手会社員にとっては大きすぎる出費で、正直かなりキツかったです」

◆死後届いた借金の支払いを求める内容証明

驚く若者

 それでも後始末を自分でしたことで父親に対するケジメをつけたと思い、「どこか晴々した気分だった」と高野さん。ところが、それから約5か月後、父親の“置き土産”によって新たなトラブルに巻き込まれるになります。

「ある日、ウチに内容証明が届いたんです。しかも、父親の借金480万円の返済を求める内容でした。正直、当時の年収の倍近い額でしたし、あまりの額の大きさにあのときは愕然としました」

 父親は亡くなる数年前まで小さな飲食店を経営しており、そのときに知人から借りていたお金だったとのこと。返済途中で亡くなってしまったため、息子の高野さんに請求が来たようです。

◆相続放棄をしていなかったことで窮地に

「遺品整理の際、借金がないか調べましたが借用書の類は見つからなかったので、その点に関してはすっかり安心していたんです。死んだ人間のことを悪く言いたくはないですけど、さすがにあのときは父親を恨みましたね」

 ちなみに相続放棄の制度のことは彼も知っていたそうですが、その期限は親の死後3か月以内。遺産も借金もないと思っていたため、特に放棄はしていませんでしたが、その判断が結果として窮地を招いてします。

 でも、ネットで調べてみたところ、「3か月を過ぎても相続放棄が可能」との情報も出ており、無料の法律相談に問い合わせをすることに。すると、条件次第では期限後の相続放棄も可能で、彼のケースなら認められる可能性が高いことがわかったといいます。

「ただ、家庭裁判所に申し立てをしなければならないそうで法律の知識も何もない私がひとりでやるのは無理です。そこで弁護士の方に依頼して、相続放棄の手続きを進めてもらうようにお願いしました

◆期限後でも相続放棄できたけど…

法律 弁護士

 すると、借金の存在を死後3か月以上が経過した時点で初めて知ったことが証明され、晴れて相続放棄も認められたとか。おかげで480万円の借金を背負わずに済んだそうです

「まあ、弁護士費用として10万円かかっちゃいましたけどね。期限後の相続放棄の手続きとしては相場の報酬みたいですが、これも本当は痛い出費でした。葬儀などにかかった費用と合わせると60万円以上になり、これは全額自腹

 実は、父親が亡くなる直前、車を購入して貯めていたなけなしの100万円を頭金に使ってしまったんです。仕方なく銀行ローンでお金を借りてしのぎましたが返済が1年半ほど続き、この間はいつも以上の節約生活を強いられて辛かったです(苦笑)」

 とはいえ、相続放棄していなければ、今も借金で苦しんでいた可能性は高いはず。彼のように親の死後3か月が過ぎても相続放棄が可能なケースがあることは覚えておいたほうがよさそうですね。

<TEXT/トシタカマサ イラスト/パウロタスク(@paultaskart)>

-[借金に泣いたエピソード]-

【トシタカマサ】

ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中

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