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ビジネス英語で「I’m sorry」の一言が絶対NGである理由

bizSPA!フレッシュ / 2021年10月13日 15時46分

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ビジネス英語で「I’m sorry」の一言が絶対NGである理由

 ビジネス英語トレーナー そのはたちえこです。ビジネスパーソンを対象に、コーチング手法を使ってビジネス英語を教える仕事をしています。今回紹介するのは、ビジネスシーンの英語で「絶対に言ってはいけない一言」です。それは何だと思いますか? もしかして、あなたも言ってしまってはいないでしょうか?

英会話

※画像はイメージです(以下同じ)

◆思わず言ってしまうあの一言

 私が外資系メーカーで、あるチームのマネージャーをしていたときのこと。部下の1人に、来日するシンガポール人マネージャーに向けて、ある技術的なプレゼンテーションをしてもらうことになっていました。その部下は、30代半ばの男性。技術的な知識や経験豊富で、理系のスペシャリストとしてチーム内でも非常に信用の厚いメンバーでした。

 その彼にシンガポール人上司にプレゼンをやってもらうことは、2週間くらい前から決まっていたので、彼は一生懸命資料を準備して臨んだのでした。そして、いざ、本番当日。シンガポール人上司の前で、プレゼンテーションを始めたその彼は、開口一番、何と言ったと思いますか?

I’m sorry, my English is bad.

 そう、「私は英語が下手で、すみません」と言ってしまったんです。

◆今すぐやめてください

 他にも、こんな言い方をしている人も見たことがありませんか?

I’m sorry, I can’t speak English well.(英語がうまく話せなくてすみません)
I’m sorry, my English is terrible.(私の英語が酷くてすみません)

 これをお読みの皆さん、もし、過去に同じことをしてしまったとしたら、今すぐやめてください。ビジネスシーンの英語で、自分の英語力がないことを謝っても、いいことはひとつもないのです。この記事では、それはどうしてか、またビジネスシーンで英語に自信がない時、どう考えたらいいか、具体的にどんな対策をしたらいいかをお伝えします。

◆「英語ができません」がNGである理由

「英語ができません」と言ってはならない理由、それは自ら「英語ができません」と言うことにより、あなた自身の評価を下げているということです

 英語ができません、という時のあなたの表情や様子はどんなふうに見えているでしょうか? おどおどして、目線が宙を泳ぎ、もしかしたら、冷や汗もかいているかもしれませんね。そんな様子の人が、外国人ビジネスパーソンから信頼を得られるでしょうか? 無理ですよね。

 よく「英語ができる上司の前で自分の下手な英語で話すのが嫌なんです」と言う人がいます。気持ちはわからなくもないですが、実は、英語ができる人が気にしているのは、あなたの発音や文法力ではありません。英語に自信がないことで、おどおどして見えることや、不安そうな様子でミーティングに臨んでしまうこと、そのことのほうがよほど気になっているのです

 あなたがこの場にいるのは、別にきれいな英語を話すためではなくて、「仕事のプロ」だからなのです。その仕事のプロが必要以上におどおどしていると、そのために見くびられてしまいます。あなたが評価されるのは「英語力」の良し悪しではありません。

 あなたの職業が英語の先生でもない限り、「英語力」だけで仕事の評価をされることはありません。あなたが本来勝負すべきは、英語力や発音の善し悪しではなく、仕事の中身であるべきです。

◆無駄なやり取りを省くために

交渉 ビジネス

 あなたが「英語ができません、ごめんなさい」と言ったら、言われた相手は何と思うでしょうか? たいていの場合、「そんなこと気にするなよ!」と言ってくれるのではないかと思います。

 実際、冒頭の例でも、シンガポール人上司が「そんなこと、気にするな! 僕の日本語のほうが、君の英語よりもひどいよ、わはは!」などと笑い飛ばしてくれて、事なきを得ました。これは、よくよく考えると、相手に下手な気を使わせてしまっていると言うことになりませんか? 自分が気を使ったつもりが、かえって相手に気を使わせているのです

 ビジネスシーンでは、本来なら1分1秒だって無駄にしたくないと思うはず。この無駄なやり取りを省くためにも、「英語ができなくてすみません」から始まるコミュニケーションはもうやめましょう。では、どうしたらいいのでしょうか?

 私の英語コーチングのクライアントさんにお伝えしたときに、「その考え方は、目からウロコでした!」と言われた考え方をお伝えします。それは、こういうことです。

◆筆談やチャット、メールを使ってもいい

 英語で仕事をする時、「英語ができなくて済みません」と思うのをやめて、「あなたが日本語がわからないので、私が英語で話してあげているのだ」と思うこと。

 英語に自信がないとどうしても声も小さくなりがちで、視線は宙をさまよい見るからに自信なさ気な雰囲気になってしまいます。そんな態度で会議や交渉に臨んでも、良い結果が得られるわけはないですよね。

 ちょっと考えてみましょう。本来ならば、日本とビジネスする相手が、日本語を話してくれたっていいわけです。でも、残念ながら、相手が日本語を話せないから、こちらが「英語で話してあげているのだ」と思うことにすればいいのです。だから、もしわからなかったら堂々と聞き返せばいいし、どうしても通じなければ、筆談やチャット、メールを使ってもいいのです

 クライアントさんに「この気持ちの持ち方だけでも、だいぶ気が楽になりました」と言われた考え方です。繰り返しになりますが、あなたが本来勝負すべきは、英語力や発音の善し悪しではなく、仕事の中身であるべきです。多少英語がつたなかろうが、堂々と自分の考えを述べ、専門性を発揮する、そんな人のほうが「一緒に仕事をしたい人だ」と思われますよね。

◆コミュニケーションの方法はいくらでもある

テレワーク

 真の目的は「きれいな英語を話すこと」ではなくて「仕事をしっかり終わらせること」なのに、自分の英語力ばかりにフォーカスが向いてしまい、本来の目的を見失ってしまっている人が多いのではないかな、と思うこともあります。

 もちろん、事前に準備できる事はしましょう。まず、話す英文はなるべく短く明瞭にすること。難しい表現や、長い文章で話す必要はありません。1文が7語以上になるようなら、2つに分ける、など話しやすくなる工夫をしましょう。発音しづらい単語があるなら、別の単語で置き換えることができないか、というのも検討してください。

 わかりやすいスライド資料を作っておくとか、どうしても自分一人では説明が難しい部分は、誰かに手伝ってもらってもいいのです。何度言い直しても通じないならば、スペルを書いてみせる、会議が終わった後にメールやチャットでフォローするなど、コミュニケーションの方法はいくらでもあるはずです。

 これをお読みのあなたは、今すぐ「英語ができなくてすみません」と言うのをやめましょうね。

<TEXT/ビジネス英語トレーナー そのはたちえこ>

【そのはたちえこ】

ビジネス英語トレーナー。外資系企業でのマネジメント経験を活かした、現場目線でのビジネス英語講座が好評。モットーは「ビジネス英語は、"中学英語+αで十分!"」。2021年より株式会社マーケティングフルサポートにて「オンライン英語コーチの学校」の講師を担当

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